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楽しい夏休みを過ごした8月も残すところ、あと1週間です…!!、よって、エンタテインメント大作のブロックバスター映画がしのぎを削ったサマームービー・ウォーズも、そのフィナーレがうかがえ、今夏の覇者は4億ドル以上を稼いだディズニー・ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー3」の大勝の圧勝でピリオドが打たれることになりそうです。
そのようにガッチリと稼いで、スタミナをつけるための夏興行が終われば、いよいよ、秋からは映画賞レースのスタートとなるわけですが…、そのゴールの栄冠のアカデミー賞は来年2011年2月末の開催なので、まだ半年も先の話です。
でも、CIAリーダーの映画マニアのみなさんはよくおわかりのように、映画界の半年先なんて、アッという間のすぐですから、作品の良さを広めて、評価を高めたい映画スタジオと、各賞の行方を探る映画ジャーナリズムは、そんなにのんびりはしていられません…!!
というわけで、オスカーの華となる最優秀主演女優賞の行方について、Cinematical の映画ジャーナリスト、エリク・チャイルドレスが、現時点での候補の予想をまとめてくれたので、どういった女優たちが注目を集めているのか?!、チェックしておきましょう…!!、ただし、筆頭候補は言うまでもなく、先週の日曜日(8月15日)に、やっと二十歳の誕生日を迎えた実力派の彼女(↑)に決まっています…!!





    ジェニファー・ローレンス in 「ウインターズ・ボーン」(ロードサイド・アトラクションズ/公開中)

次回の第83回アカデミー賞最優秀主演女優賞の候補として、最初に名前をあげなければならないのは、貧しい家族を救うため、保釈中に逃走した父親をハントする過酷な運命の少女に扮した圧倒的な演技力が感動を誘い、今年2010年のサンダンス映画祭で審査員大賞のグランプリを獲得した、女流のデブラ・グラニック監督の傑作「ウインターズ・ボーン」のジェニファー・ローレンスです…!!
やはり、サンダンス映画祭で絶賛された「エデュケーション/17歳の肖像」(2009年)のキャリー・マリガン25歳が、今年のオスカーで最優秀主演女優賞にノミネートされながら、インチキの八百長により(と誰もが信じている)、サンドラ・ブロック(「ブラインド・サイド」2009年)に敗れてしまいましたから、次回こそは若い才能のリベンジとして、ジェニファー・ローレンスが栄冠を勝ちとってほしいのですが…、果たして、「X-MEN/ファーストクラス」(2011年6月3日全米公開)のヤング・ミスティークは、以下に登場するような女優たちを全員、打破することができるでしょうか…?!


ウインターズ・ボーン予告編



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    ジュリアン・ムーア in 「ザ・キッズ・アー・オールライト」(フォーカス・フィーチャーズ/公開中)

「しあわせの法則」(2002年)の女流監督である同性愛者のリサ・チョロデンコが、自らの実体験をベースに映画のストーリーを練り上げた傑作ドラメディで、夫婦ならぬ、婦婦?!のダブル・ママのうち、ジュリアン・ムーアが主演女優賞で、アネット・ベニングが助演女優賞の、それぞれ候補にあげられることになる見込みですが、果たして、ダブル・ママのダブル受賞は成るでしょうか…?!


ザ・キッズ・アー・オールライトTVスポット



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    グレタ・ゲルウィグ in 「グリーンバーグ」(フォーカス・フィーチャーズ/3月公開済み)

インディーズ映画の名作「イカとクジラ」(2005年)のノア・バームバック監督が、カミさんのジェニファー・ジェイソン・リーと共同で脚本を執筆し、メガホンをとった「グリーンバーグ」は、ベン・スティラー演じる主人公のニューヨーカー、ロジャーが40代を迎えた衰えからくる神経衰弱で、人生の倦怠期を迎え、すべてにヤル気を失ってしまったため、生まれ育ったロサンゼルスに戻り、バケーション中の兄弟の家で留守番をするだけの空虚な日々を送ろうとするのですが、そこに兄弟のアシスタントの美女フローレンスが現われたことから…ッ!!といった内容のドラメディ。
フローレンスを演じて、一躍、脚光を集めたグレタ・ゲルウィグは、マンブルコア映画と呼ばれるノーバジェットの自主製作映画で活躍していた女優であると同時に、監督としても活動しています…!!


グリーンバーグ予告編







    ケイティ・ジャーヴィス in 「フィッシュ・タンク」(IFC/1月公開済み)

周囲と協調できず、すぐにトラブルを起こしてしまうことから、学校も追い出されてしまった自暴自棄な少女の切ない青春像を見事に演じたケイティ・ジャーヴィス19歳は、先週、お伝えしたように、デヴィッド・フィンチャー監督がメガホンをとるリメイク映画の超話題作「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年12月21日)の主演を、残念ながら、ルーニー・マーラに奪われてしまいました…。
そのルーニー・マーラの名前は、ここではあげられていませんが、デヴィッド・フィンチャー監督の最新作「ソーシャル・ネットワーク」(10月1日全米公開)が次回アカデミー賞の台風の目になる可能性が囁かれていることから、「エルム街の悪夢」(2010年)のナンシーも映画賞レースにからんでくるかもしれません。ケイティ・ジャーヴィスとしては、演技賞でもルーニー・マーラに栄冠を持っていかれると、弱り目にたたり目なので、何とか、それは阻止したいところですが…。先に登場したジェニファー・ローレンスともども、新世代の活躍に期待しましょう…!!


フィッシュ・タンク予告編







    ノオミ・ラパス in 「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」(ミュージック・ボックス/公開中)

前述のように、デヴィッド・フィンチャー監督がリメイクすることになったスウェーデン映画「ミレニアム」トリロジーの成功で、一躍、世界にその名を知られることになったノオミ・ラパスは、早速、ハリウッドに招かれ、ワーナー・ブラザースの重役グレッグ・シルバーマン氏からは、「シャーロック・ホームズ2」(2011年12月全米公開予定)への出演を熱望され、パラマウント映画の重役マーク・エヴァンス氏からは、「ミッション・インポッシブル4」(2011年12月全米公開予定)への登場をうながされています…!!、その他にも、リドリー・スコット監督や、ブレット・ラトナー監督、ジェームズ・マクティーグ監督、また、マックG監督まで、彼女の獲得に乗り出しているそうなので、来年から先の数年にかけて、ノオミ・ラパスの顔を多数のハリウッド映画で観られることになるのかもしれません。そうしたアメリカン・ドリームの実現に弾みをつけるためにも、オスカー女優の看板をぜひ、モノにしておきたいところです…!!


ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女予告編







   ダイアン・レイン in 「セクレタリアト」(ディズニー/10月8日公開)

もしも、ダイアン・レインがノミネートされたら、リチャード・ギアと共演した「運命の女」(2002年)以来、約8年ぶりの快挙です!!、そのサスペンス仕立てのドラマ映画では、浮気に溺れる中年の人妻という、あまりホメられた役柄ではなかったわけですが、最新作では、病いの父から引き継いだ経営難の厩舎を引き継ぎ、1973年にクラシック三冠を達成した伝説の名馬セクレタリアトを育て上げる、実在の女性ペニー・チェネリーを演じています。監督は、「仮面の男」(1998年)のランドール・ウォレスです。
ダイアン・レインのキャリアを鑑みると、ここらがオスカー受賞のタイミングではありますが、スポーツを題材にした実話の感動作という映画の体裁は、サンドラ・ブロックの「ブラインド・サイド」と同じだけに、果たして、2年連続で同じ傾向の作品から、最優秀主演女優が選ばれるか…?!は、ちょっと疑問ですね…。


セクレタリアト予告編







    ヒラリー・スワンク in 「コンビクション」(FOXサーチライト/10月15日公開)

「ボーイズ・ドント・クライ」(1999年)と、「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)で、すでに最優秀主演女優賞のオスカー像をふたつも持っている、まさにオスカー女優のヒラリー・スワンクの最新作は、殺人の冤罪で投獄されてしまった身内の兄弟の無実を証明するため、自ら猛勉強して弁護士となり、21年間もの歳月をかけて、正義を世に示した不屈の女性の実話を映画化した社会派の感動作です。
「フローズン・リバー」(2008年)でオスカーの最優秀主演女優賞にノミネートされたメリッサ・レオが、どうやら、サム・ロックウェルを月ではなく、監獄に囚われた男にしてしまうようですね。監督は、過去にダイアン・レイン主演の「オーバー・ザ・ムーン」(1999年)や、アシュレイ・ジャッドの「恋する遺伝子」(2001年)でメガホンをとっている、俳優のトニー・ゴールドウィン。リメイク・ホラー「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」(2009年)で鬼気迫る演技を披露した人です。
ヒラリー・スワンクは、前作の伝記映画「アメリア」(2009年)がサッパリ評価されなかったので、この衝撃的な実話映画で、巻き返しをはかる狙いです。


コンビクション予告編







    サリー・ホーキンス in 「メイド・イン・ダゲナム」 (ソニー/11月19日公開)

「カレンダー・ガールズ」(2003年)で、世のために一肌脱ぐ女性たちの奮闘を描いたナイジェル・コール監督の最新作は、やはり、実話を下敷きにした物語で、1968年にイギリス・ダゲナムのフォードの自動車工場で巻き起こった、性差別に抗議する女性たちのストライキがテーマとなっています…!!
サリー・ホーキンスは、マイク・リー監督の「ハッピー・ゴー・ラッキー」(2008年)で、世界の数々の主演女優賞を総なめにしながら、オスカーにはノミネートすら果たせなかったので、本作でリベンジしなければなりません…!!


メイド・イン・ダゲナム予告編




    アン・ハサウェイ in 「ラブ・アンド・アザードラッグス」(20世紀FOX/11月24日公開)

「レイチェルの結婚」(2008年)で、初のアカデミー賞最優秀主演女優賞にノミネートを果たすも、「朗読者」(2008年)のケイト・ウィンスレットに敗れてしまった、白の女王さまアン・ハサウェイがあらためてオスカー獲りに挑む最新作は、「ラスト・サムライ」(2003年)で、ケン・ワタナベをアカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートさせるなど、男優の魅力をひき出すことにかけては定評のあるエドワード・ズウィック監督作品であるのが、ちょっと微妙なところです…。
プロットとしては、製薬会社のファイザーでバイアグラのセールスマンとして成功する女たらしのジェイク・ジレンホールと恋に落ちるアン・ハサウェイが、実は見かけとは裏腹にパーキンソン病で…といったもので、アン・ハサウェイは演技力の見せどころのある役柄ですが、難病ものは時代遅れなので、タイトルが示している“愛こそが万病の治療薬”とでもいったテーマがどれだけ上手に描かれているか?!で、主演女優への評価もわかれそうですね。


ラブ・アンド・アザードラッグス予告編







    リース・ウィザースプーン in 「ハウ・ドゥー・ユー・ノウ」(ソニー/12月17日公開)

「ウォーク・ザ・ライン」(2005年)で、アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したリース・ウィザースプーンが、2度めの栄冠を狙う本作は、彼女の得意なコメディ・タッチの恋愛映画。
リース・ウィザースプーンが演じる、女子ソフトボールのプロ選手リサ・ジョーゼンセンは、オーウェン・ウィルソンが演じるメジャーリーグの野球選手マニーと、ポール・ラッドが扮する、挫折した企業のエグゼクティヴ、ジョージとの間で、恋と人生の選択に迷うことになります…。
本作の監督は、「愛と追憶の日々」(1983年)で、大女優シャーリー・マクレーンを初のアカデミー賞最優秀主演女優賞の戴冠に導き、テレビ界の内幕を描いた名作「ブロードキャスト・ニュース」(1987年)では、ホリー・ハンターをノミネートに押し上げ、「恋愛小説家」(1997年)でヘレン・ハントにもオスカー像を獲らせるなど、アカデミー賞常連の名匠ジェームズ・L・ブルックスです…!!、なので、一見、他愛ないラブコメのような「ハウ・ドゥー・ユー・ノウ」ですが、意外にリース・ウィザースプーンのノミネートの可能性は高そうですし、共演者として、潔癖症の恋愛小説家であるジャック・ニコルソンが脇を固めてくれているのも心強いですよね…!!


ハウ・ドゥー・ユー・ノウ予告編





以上の女優たちのほかにも、異才マーク・ロマネク監督が約8年ぶりに、ついにメガホンをとった「わたしを離さないで」のキャリー・マリガンや、「ブラック・スワン」(12月1日公開)のナタリー・ポートマン、「フェア・ゲーム」(11月5日公開)のナオミ・ワッツ、また、先月7月に予告編を紹介した、35年越しでナチの戦犯を追うスリラー映画「ザ・デット」の新進女優ジェシカ・チャスティンの演技も注目を集めていますから、まだまだ実際に、誰がオスカーにノミネートされるのか?!、その予想の焦点は絞りきれません!!、それでも、こうして映画賞レースの行方を論じることは、映画ファンの醍醐味ですよね…?!、CIAリーダーのみなさんも、それぞれの予告編を観ながら、自分はこの女優を推そう!!と、自分の予想をじっくりと考えてみてください…!!
第83回アカデミー賞のノミネート作品および各賞の候補者は、来年2011年1月25日に発表される予定です…!!



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