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ニコール・キッドマン のような才能豊かな女優を主演に迎えられたことで、今までにない映画を完成できる…!!と抱負を語っていたダグ・リーマン監督ですが、その完成した映画に主演してるのは、ニコール・キッドマンの親友ナオミ・ワッツです…!!






「ボーン・アイデンティティー」(2002年)を自ら監督して大ヒットさせ、その後、シリーズのプロデュースを手がけて、新しいスパイ映画の流れを作ったダグ・リーマン監督が、2003年に起こった、いわゆる“プレイムゲート事件”を映画化し、CIAエージェントの実態を描いた社会派のポリティカル・スリラー「フェア・ゲーム」の予告編です…!!

親友で赤字クイーンのニコール・キッドマンに代わり、映画スタジオを最も儲けさせられる、「イースタン・プロミス」(2007年)のあげまん女優、ナオミ・ワッツが、この「フェア・ゲーム」で演じているのは…、イラク戦争の開始に先立ち、その侵攻を正当化するために、ブッシュ政権が訴えた、イラクによる大量破壊兵器の所有は捏造である…!!と、夫の元外交官ジョセフ・ウィルソンが政府の情報操作をマスコミで暴露したことから、実はその大量破壊兵器の所在を突き止める諜報活動を行っていた妻のバレリー・プレイムが、CIAのスパイである!!という、けして知られてはならない素性を、あろうことか、ダンナへの報復として、国家によりリークされてしまった…!!という、スキャンダラスなプレイムゲート事件の、まさに中心人物バレリーで、ナオミ・ワッツの女スパイは身元を知られたことにより、、スパイ活動のメンバーを危険に晒してしまうばかりか、妻であると同時に母でもある私生活を脅かされることに…!!


意欲的な役柄に挑戦し続けるナオミ・ワッツの相手役として、夫のジョセフ・ウィルソンを演じるのが、「ミルク」(2008年)でアカデミー賞最優秀主演男優賞に選ばれたショーン・ペンというのは、まさに映画好きには注目の興味を誘われるキャスティングですが、前述のように、黒字女優のナオミ・ワッツに対して、ショーン・ペンは、「オール・ザ・キングスメン」(2006年)の失敗などで、赤字キングに選ばれていましたから、そういうアングルで見ると、浪費家の夫に、倹約家の妻?!といった、ちょっとおかしな配役になっていますね…!!


妻の自伝「フェア・ゲーム」と、夫の自伝「ザ・ポリティックス・オブ・トゥルース」を原作として、シナリオを書き上げたのは、当初に主人公のバレリー・プレイムを演じるはずだったニコール・キッドマンが主演した「バースデイ・ガール」(2002年)で、脚本・監督をつとめた劇作家のジェレミー・バターワースと、兄弟のトム・バターワースです。


そして、本作の共演者は…、エドガー・ライト監督のロックンロール・ロマンチック・アクション・コメディ「スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド」で、悪の元カレ第1号を演じたサティア・バーバー、「インクレディブル・ハルク」(2008年)で、エドワード・ノートンがブラジルで出稼ぎ中に、リヴ・タイラーとつき合っていたタイ・バーレル、そのタイ・バーレルも出演してた「ブラックホーク・ダウン」(2001年)のサム・シェパード、「リトル・チルドレン」(2006年)で、ジャッキー・アール・ヘイリーに執拗に憎しみを傾ける元警察官だったノア・エメリッヒ、そのダメ警官とは裏腹に、アンジェリーナ・ジョリーの「チェンジリング」(2008年)で真実を突き止める刑事だったマイケル・ケリー、そして、オリバー・ストーン監督のブッシュ政権で、CIA長官のジョージ・J・テネットを務めていたブルース・マッギルといった顔ぶれです。


サミット・エンタテインメントが配給する、この「フェア・ゲーム」は今秋11月5日に、まずは限定公開で封切られ、その翌週の12日から全米にスクリーンを拡大する予定です。その封切りのタイミングからして、本作はオスカー狙いの映画賞レースに出馬する作品と見られそうですが、プレミア上映されたカンヌ映画祭でのレビューの評価はそこそこで、映画賞の候補に価する作品とまでは認められていません。
しかしながら、CIAのスパイの実際の活動は、かなり地味であることなど、興味深い点が多々あり、大人向けのスリラー映画として楽しむのには、打ってつけの作品と総評されています。
「ボーン」シリーズの監督が、実在の女スパイをどのようにリアルに描いているのか?!、ひとまず、楽しみにしておいてもよさそうです…!!





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