************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


“これは恋愛映画であって、政治的見解を示すものではありません…”という、単に主演女優の言葉にしては、何だか少し違和感のあったコメントも、作家性を発揮する映画監督としての発言だったんだ…と見直せば、大いに納得がいくことになりました…!!


UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使として、今年2010年4月に、ダンナのブラッド・ピットを伴い、ボスニアを訪れたアンジェリーナ・ジョリーが、その時に約束した“私は必ず、戻ってくる…”の言葉どおりに、先週の金曜日(8月20日)に再び、現地に飛んで、大統領評議会を訪問し、その後、UNHCR を通じて、1992年から95年にかけて戦われたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景とする恋愛映画を今秋、撮影する…!!と発表しました。

しかし、その注目のアンジェリーナ・ジョリー最新作のニュースをそもそも配信したロイター通信の記事では、“今秋、撮影…”とクランクインの日が、どうやら近いのにも関わらず、映画のタイトルはおろか、脚本家や、監督の名も知らされず、単に先の“これは恋愛映画であって、政治的見解を示すものではありません…”に加え、“大勢の地元の方々とふれあい、できるだけ多くのことを学びたい…”というアンジーのコメントが紹介されただけでした。
そのため、このアンジェリーナ・ジョリー最新作のニュースは、何だか歯切れが悪く、情報が少なすぎる妙な印象だったので、少し様子を窺っていたのですが…、ソニー・ピクチャーズの配給で、12月10日から全米公開される、アンジーがジョニー・デップと共演した最新作のスリラー映画「ザ・ツーリスト」を製作した GKフィルムズが、その謎のボスニア恋愛映画を、アンジェリーナ・ジョリーと共同でプロデュースし、アンジーが自ら脚本を執筆した同映画で、本格的に映画監督デビューを飾る…!!と追加の発表を行ってくれました…!!
と、そのようにアンジェリーナ・ジョリー最新作が、誰もがうっかり信じこんだ“アンジェリーナ・ジョリー主演作”ではなく、アンジェリーナ・ジョリー脚本・監督作品のことだった…!!とわかると、ロイターの記事の文脈もきれいにつながって、無理がなく、冒頭に記したように、アンジーのコメントの真意も“監督の言葉”として、無理なく理解することができたので、当初発表から少し遅れてしまいましたが、ようやく納得して、お伝えすることができました。


で、このアンジェリーナ・ジョリーの映画監督デビューに関して、先に“本格的に…”と但し書きのように記したのは、アンジーは2007年にドキュメンタリー映画の「ア・プレイス・イン・タイム」を監督したことがあるからですが、劇映画の演出はもちろん、このボスニア恋愛映画が初めてのことになり、アンジーはいよいよ、女優から脚本家、そして、映画監督へと活動の領域を広げていくことになります。
アンジェリーナ・ジョリー監督が、その力量を試されるデビュー作のプロットは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の最中に出会ってしまったボスニア人の女性と、セルビア軍の兵士とのラブストーリーで、男女が対立する民族の垣根を越えて、愛しあってしまうことから、言わば、民族紛争の内戦を背景にした「ロミオとジュリエット」と、ひと言にまとめることができるのかもしれません。
アンジェリーナ・ジョリー初監督作品の製作費は約1,500万ドルの低予算で、出演者は全員、地元のボスニア・ヘルツェゴビナの俳優のみで固められ、今のところ、アンジー本人がカメラの前に立つ予定はなく、映画監督として演出に専念する模様です。どういった映画が完成するのか?!、楽しみですね…!!





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