************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


サマーシーズン開幕映画の「アイアンマン2」こそ、約1億2,812万ドルのオープニング成績をあげ、サマームービーらしい観客動員を示してくれたものの、リドリー・スコット監督とラッセル・クロウの超々大作「ロビン・フッド」はオープニング成績=約3,606万ドルで赤字確定!!、ユニバーサル映画の80年代テレビシリーズのパロディ「マクグルバー」は目を疑ってしまうような、たった404万ドルのオープニング成績で、「セックス・アンド・ザ・シティ2」は約3,100万ドル、「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」は約3,009万ドルと平凡すぎる結果、アシュトン・カッチャーとキャサリン・ハイグルの「キラーズ」も約1,583万ドルのバカみたいなオープニング成績、イヌ映画のファミリームービー「マーマデューク」のオープニング成績は約1,159万ドルで、もはや話にもならない…と、映画興行関係者をうなだれさせ続けていた軒並み沈没のサマームービーですが、みんな大キライなウィル・スミス親子と、みんな大スキなジャッキー・チェンという、人気者と嫌われ者のコラボが暗雲を振り払い、ようやく陽射しが照りつけてきたようです…!!



昨日の初日レポートで既報のように、ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミス11歳を主役に起用し、カンフーの達人の師匠としてジャッキー・チェンが脇を固めた、ソニー・ピクチャーズ製作・配給のリメイク映画「カラテ・キッド」が、予想されていた最大値の5,500万ドルをさらに上回る驚きのオープニング成績=約5,600万ドルを叩きだし、見事に初登場第1位を飾りました…!!

この「カラテ・キッド」の想定外の大活躍により、全米映画興行は先週の前回(6月4日~6日)から、全体で約20%の収入アップを実現し、前年同時期と比較すれば、1割程度の実績向上を達成しています。

昨2009年の同時期にもリメイク映画「サブウェイ123」(2009年6月12日公開)を封切っていた企画力不足のソニー・ピクチャーズは、主演にデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタという2大スターを起用し、製作費に約1億ドル超も費やした同映画のオープニング成績(3,074館)が、「カラテ・キッド」のそれの半分にも満たない、ハナクソみたいな約2,337万ドルで、大赤字を食らっていましたから、同じリメイク路線で臨んだ今夏のビッグ・ヒットは、まさにうれしい大誤算であるに違いありません…!!
しかし、ウィル・スミスのガキというだけで、集客力は未知数の無名に近いジェイデン・スミスを、サマームービーの主演に起用し、舞台を外国の中国に設定するのは、ギャンブルだったはずですが、オリジナル映画の人気作「カラテ・キッド」=「ベスト・キッド」シリーズのタイトルの浸透度による注目の高さと、その注目にしっかりと応え、オリジナル映画のファンを裏切らなかったリメイク映画の良心的な質の高さと新鮮さが、大勝利を導いたものと判断されそうです。

大人顔負けの大ヒットで、一躍、キッズ・スターの頂点に昇りつめたジェイデン・スミスは、バカ親父のウィル・スミスについて…、
“うちの家族はみんな、わかっているけれど、父ちゃんはちょっとアタマおかしいんだよね…!!、
バカみたいなことを思いつくんだ!!、マジで親父、大丈夫かよ?!って感じ…!!、
でも、父ちゃんだからさぁ、言うこと聞くしかないんだよね…!!”
…と、ウィル・スミスが「ベスト・キッド」のリメイクを思いつき、“おい、お前、カラテ・キッドになれ!!”と言われた時の印象を語っていますが、父ちゃんがアタマおかしくて、本当にみんな万々歳でした…!!
それにしても、「ベスト・キッド」のリメイクの話題を、そもそも最初に伝えたのは、2007年11月でしたが、それから約2年半後に、リメイク版「カラテ・キッド」がこれだけの大成功を遂げるとは、誰も思っていなかったはずです…!!
ウィル・スミスには思いがけず、プロデューサーとしてのセンスがあったわけですが、ただし、これに味をしめて、「ヤング・バッドボーイズ」、「アイ・アム・ヤング・レジェンド」、「ヤング・ハンコック」、「最後の初恋のはじめ方」?!といった、自分の大ヒット作を息子に継がせるようなことは考えないでほしいですね…!!


なお、ソニピの調べによれば、「カラテ・キッド」のオープニング興行の観客の約53%は女性で、半分よりも若干だけ少ない約45%が家族での鑑賞だったそうです。そうした観客層を踏まえると、残念ながら、この週末にディズニー・ピクサーの「トイ・ストーリー3」が封切られるのは大きな逆風どころか、巨大台風で、「カラテ・キッド」は2週めで集客を大きく落としてしまう可能性に要注意です…!!



↑ お母さんはベンジャミン・バトンのお母さんのタラジ・P・ヘンソン…!!



カラテ・キッドのアクション場面を中心に編集した予告編!!



突然、この夏の必見映画になってしまったリメイク版「カラテ・キッド」は、日本では、昔ながらの意味不明な「ベスト・キッド」のタイトルで、8月14日(土)から、お盆休みロードショー!!
ジャッキー・チェンがアカデミー賞にからめるとしたら、これが最初で最後のチャンスかもしれないので、ソニー・ピクチャーズは、ジャッキーが最優秀助演男優賞候補に選出されるべく、キャンペーンを始めるべきです…!!
視聴率低迷のアカデミー賞にとっても、絶好の話題作りになるはずです…!!

6月7日にマンズ・ヴィレッジ・シアターで行われたプレミア上映に、元祖カラテ・キッドのラルフ・マッチオもやって来てくれました…!!



女の子はヒロインのウェンウェン・ハンちゃん。エリザベス・シューから役を引き継いだことになりますね。
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初登場第2位で大コケの「特攻野郎Aチーム」については、ひとまず、動画とフォトギャラリーをお楽しみ下さい!!

アタマがおかしいとしか思えないシャルト・コプリーが操縦するヘリコプターの空中戦!!




ジェシカ・ビールとブラッドレー・クーパーが人目につかないインスタント写真のブースで…!!




アタッシュケースを奪うため、その持ち主ごと拉致する大胆なAチームの襲撃シーン!!



























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久しぶりに圏外の注目作です…!!、前述のように、初登場第1位で驚きの大ヒットを記録した「カラテ・キッド」ですが、同映画の1館あたりのアベレージの売上げは、約1万5,288ドル!!、しかしながら、ニューヨークとロサンゼルスで、それぞれ2館の計4館だけの公開ながら、1館あたりで「カラテ・キッド」を大きく上回る約2万1,350ドルを売上げ、実質的に、この週末の№1ヒット作として、映画館に空席を残していない映画があります…!!、それが今月6月1日に、19歳の主演女優ジェニファー・ローレンスのちょっとエッチなビデオで下心の関心を誘っておいた「ウインターズ・ボーン」です。

アン・リー監督の「楽園をください」(1999年)の原作者として知られる作家ダニエル・ウッドレルの同名原作を映画化した「ウインターズ・ボーン」は、ミズーリ州オザークの山あいに建つ自宅と土地を仮釈放の担保にしたドラッグディーラーの父親が逃走してしまったことで、貧相な住まいからの立ち退きを迫られることになった一家の17歳の長女リーが、幼い弟と妹をホームレスにしてしまわないため、神経衰弱で役に立たない母親の代わりに、自分が期日までにバカ親父を捕まえて、裁判所に出頭させるべく、父が逃げ込んだオザークの大自然にわけ入って行く…!!といった、シリアスなドラマにバイオレンス・タッチを加えた作品です。

今年2010年のサンダンス・フィルム・フェスティバルで審査員大賞のグランプリに選ばれた本作の監督は、女流のデブラ・グラニック。ジョージ・クルーニーの相手役をつとめた「アップ・イン・ジ・エアー」(2009年)の演技で、オスカーの最優秀助演女優賞にノミネートされたヴェラ・ファーミガが、薬物に溺れていく主婦を演じて才能を発揮し、映画界の表舞台に踊りでるキッカケになったインディーズ映画「ダウン・トゥ・ザ・ボーン」(2004年)でデビューを飾った監督です。

有名な映画評論家のレオナルド・マルティンが、低予算の映画でも、これこそ観るべき作品ですよ…!!と解説してくれている動画で、「ウインターズ・ボーン」がどんな映画か?!、チラッと覗き見してください。
以前の記事にも書きましたが、主演のジェニファー・ローレンスが、次に大ブレイクを果たす可能性が最も高い逸材の新進女優なので、映画マニアのみなさんは、今のうちに名前を覚えておかなければなりません…!!






さて、最後は今週末の全米公開映画ですが、まずは…、ジョシュ・ブローリンがブサイクすぎるせい…ではなくて、ジョシュ・ブローリンの顔の右半分に施した特殊メイクの皮膚の焼け爛れた様が醜悪すぎて、主人公の写真や予告編を正視できない人がいるのに、ヒットするわけがないスーパーナチュラル西部劇のコミックヒーロー映画「ジョナ・ヘックス」を、ワーナー・ブラザースが作ってしまったからには仕方がないので、全米2,700館以上で拡大公開!!
主役に起用されたジョシュ・ブローリンがスターのエゴで?!、それまでずっと企画を進めてきた「アドレナリン」シリーズのマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーの監督コンビをクビにし、もっとハードで過激な男映画のアクションを炸裂できる人材として、お子さまアニメ「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」(2008年)を監督したアニメーターのジミー・ヘイワードを抜擢した結果、当然、大失敗となり、先々月4月末まで予告編も作れなかった散々な作品ですね。
そんなイザコザで、絶対にヒットしない!!と言われている「ジョナ・ヘックス」ですが、本当にヒットしないのか?!、ヒットしないのなら、いったい、どれだけ、ひどいサイテーの数字をはじき出せるのか?!、結果を楽しみにしておきましょう…!!
それでは、ジョシュ・ブローリンのジョナ・ヘックスの写真は見たくない人も多いので、代わりにヒロインのミーガン・フォックスの写真をご覧いただきたいのですが、CIAリーダーのみなさんも、下 ↓ のミーガン・フォックスを見て、もはや、「トランスフォーマー」シリーズからクビにしなければならないほど、彼女は魅力を失い、セクシーさに欠ける…と、マイケル・ベイ監督のように思われるでしょうか…?!、もし、思われるのなら、最新作「トランスフォーマー3」の人気がガタ落ちの原因を別に探さなければなりません…。


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そして、もう1本の全米公開映画はこちら ↓ です…!!








…と、以上のようなプロセスを経て、ピクサーがCGを完成させていったシリーズ最新作の3Dアニメ「トイ・ストーリー3」(7月10日公開)を、ディズニーが自信たっぷりに約3,900館のウルトラ拡大公開!!
初登場第1位はもう決定済みなので話題になりませんが、注目のポイントは、ライバルのドリームワークス・アニメの「シュレック4」が記録したオープニング成績=約7,083万ドルを超えて、「アイアンマン2」のオープニング成績=約1億2,812万ドルにどこまで迫れるか?!に期待が寄せられることになります。
それでは、約10年ぶりに復活したディズニー・ピクサー最新作「トイ・ストーリー3」のテレビスポットのCMを5本まとめて、連続でご覧になり、今週も愉快にお過ごしください…!!、次回のランキングもお楽しみに…!!






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