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原作の小説トリロジーが本国スウェーデンで出版され始めた2005年よりも前の2004年に、すでにお亡くなりになられていた著者スティーグ・ラーソン氏の後を引き継ぐ格好で、やはり、スウェーデン人の作家兼ジャーナリストのダビド・ラーゲルクランツが起用されて執筆した第4巻「ザ・ガール・イン・ザ・スパイダー'ズ・ウェブ(蜘蛛の巣を払う女)」が、昨2015年秋に出版されるのにあわせ、動きのあったソニピ製作・配給のハリウッド版「ミレニアム」シリーズの約1年ぶりの続報です…!!



元祖ドラゴン・タトゥーの女のノオミ・ラパスが、「エイリアン」シリーズのプリクエール「プロメテウス」(2012年)に主演するなど、一気に国際的に活躍するキッカケになった2009年公開のスウェーデン映画の「ミレニアム」トリロジー=「ドラゴン・タトゥーの女」、「火と戯れる女」、「眠れる女と狂卓の騎士」とは構成を変え、デヴィッド・フィンチャー監督がリメイクした「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年)の続篇として、冒頭でふれた第4巻の「ザ・ガール・イン・ザ・スパイダー'ズ・ウェブ」を先に製作することになったソニピのハリウッド版「ミレニアム」シリーズが、いよいよ監督起用の交渉に動く見込みになったことを、Variety のジャスティン・クロールが独占スクープしてくれました…!!

現時点においては、あくまでも白羽の矢が立てられた…!!というだけで、実際の監督依頼の打診はこれからですが、デヴィッド・フィンチャー監督の後任として、ソニピが目をつけた筆頭の候補は、同社の今夏のヒット作「ドント・ブリーズ」を手がけたフェデ・アルヴァレズ監督だそうです…!!


盲人から大金を奪い盗ろうとするバチ当りな若者たちが遭遇するシッペ返しの恐怖を描いて、評論家と観客の双方から絶賛されたフェデ・アルヴァレズ監督の手腕を踏まえると、ダークなスリラー映画の「ミレニアム」シリーズには、まったく打ってつけの人材のように思われますし、デヴィッド・フィンチャー監督の第1弾が興行的に振るわず、シリーズの製作が停滞してしまった経緯からしても、たったの約990万ドルの安上がりの製作費で「ドント・ブリーズ」を完成し、全世界のトータルで約1億5,135万ドルを売り上げ、トンデモない黒字を弾き出した同監督の実績が大いに魅力なのは容易に察することができると思います…!!


果たして、フェデ・アルヴァレズ監督が、リメイク版「死霊のはらわた」(2013年)から「ドント・ブリーズ」へと続いたホラー路線から外れて、ハリウッド版「ミレニアム」シリーズを元の軌道に戻す仕事を引き受けてくれるのか、どうか?!は、今後の進展を待つしかありませんが、アリシア・ヴィキャンデルへの交代が伝えられていた主人公のドラゴン・タトゥーの女こと、リスベット・サランデル役は引き続き、第1弾と同じくルーニー・マーラが演じる見込みだそうですから、ひとまず安心なものの、相方のダニエル・クレイグが再び登場するのか…?!は、今のところ白紙です…。


いずれにしても、ソニピはフェデ・アルヴァレズ監督の次回作として、「蜘蛛の巣を払う女」を打診するそうですから、そうしたキャストの見直しとスケジュールの調整が順調に進めば、いよいよ来年2017年中には念願のクランクインにたどり着けるのかも…?!、ようやく、現実に前進しそうな気配が窺えたハリウッド版「ミレニアム」シリーズの今後に期待し、あらためて注目することにしましょう…!!

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