映画やテレビのプロデューサーから構成される業界団体の全米製作者協会が、アメリカでは今日となる1月4日づけで、PGA賞(Producers Guild Awards)の各部門候補作を発表したので、そのうち、最も重要な劇場公開映画の作品賞となるダリル・F・ザナック賞の候補に選ばれたノミネート作品のリストを、続きを読むのあとで、チェックアウトしてください！！、この賞がどうして重要なのか？！というのは、全米製作者協会の会員は、すなわち、アカデミー会員と見なしていいことから、今月1月末の25日(火)に発表される第83回アカデミー賞の最優秀作品賞のノミネート結果もほぼ、このPGA賞のノミネート作品に準じ、同じになる可能性が極めて高いからですね…！！







「127時間」(127 HOURS)



Producers: Danny Boyle, Christian Colson.

ダニー・ボイル監督の野心作ですが、自分で自分の腕を切る…というコンセプトの印象が強烈すぎましたね…。

127 Hours : 役者バカの孫が主演した傑作「127時間」を、もっと大勢の人に観てもらうため、ジェームズ・フランコのおばあちゃんが“おま☆この映画だよ！！”と叫んでくれたクリスマスの仰天メッセージ・ビデオ！！(10.12.26)




「ブラック・スワン」(BLACK SWAN)



Producers: Scott Franklin, Mike Medavoy, Brian Oliver.

ナタリー・ポートマンが今後、各映画賞で主演女優賞を獲っていく可能性は高そうですが、作品賞…となると、ジャンル映画に属するだけに難しいのかもしれません…。

天才ダーレン・アロノフスキー監督のサイコ・スリラーのバレエ映画「ブラック・スワン」から、ナタリー・ポートマン本人が踊る「白鳥の湖」をご覧下さい！！(10.12.1)




「インセプション」(INCEPTION)



Producers: Christopher Nolan, Emma Thomas.

20代の映画ファンが、最も作品賞を獲ってほしいと思っている映画！！、若い映画ファンは、そつなくまとめて感動に訴えかける映画よりも、こういう実験精神をもって、ともすれば意味不明になりかねない綱渡りの内容に挑んだ映画を高く評価するべきだと考えています。




「ザ・ファイター」(THE FIGHTER)



Producers: David Hoberman, Todd Lieberman, Mark Wahlberg.

オヤジたちの「ロッキー」に対抗する、オレたちの世代の新しい「ロッキー」！！、映画業界全体としては、受賞を起爆剤として、各国で大ヒットのビジネスに結びつく娯楽性をあわせ持った名作映画の本作が、各映画賞で作品賞を獲っていくのが、最も好ましいのかもしれません。クリスチャン・ベールがオスカーで最優秀助演男優賞を獲れない確率は、今のところ、限りなくゼロと考えられていますが、映画の製作が何度も暗礁に乗り上げたのに、くじけず、けして諦めないで、ボクシングの練習に、ひとりで打ち込み続けたマーク・ウォールバーグの信念と、俳優魂も賞賛されなければなりません！！、マーク・ウォールバーグには語っていた公約どおり、セリーナ・ゴメスとヤッて、下ネタ・スキャンダルを起こしたジャスティン・ビーバーに、ケツの割れ目にめりめり食い込むほど、パンツを履かせてほしいです…！！




「ザ・キッズ・アー・オールライト」(THE KIDS ARE ALL RIGHT)



Producers: Gary Gilbert, Jeffrey Levy-Hinte, Celine Rattray.

これだけ他に傑作映画が出揃ってくると、ダブル・ママの映画はもう本丸の作品賞狙いは、ちょっと無理な感じで、ジュリアン・ムーア、アネット・ベニングの主演と助演のダブル女優賞獲得に焦点を絞って、賞レースを戦ったほうがよさそうですね。

お子さまアニメの「怪盗グルーの月泥棒」と、両親共にママの「キッズ・アー・オール・ライト」が大ヒットで、子どもたちはみんな満足？！の7月第2週の興行レポート！！(10.7.12)




「ザ・キングズ・スピーチ」(THE KING'S SPEECH)



Producers: Iain Canning, Emile Sherman, Gareth Unwin.

万事おもしろい映画として絶賛されていますが、いかにもアカデミー賞最優秀作品賞っぽい趣の映画なので、本作が素直に受賞するのは波乱がなくて、ちょっとつまらない感じです…。




「ソーシャル・ネットワーク」(THE SOCIAL NETWORK)



Producers: Dana Brunetti, Cean Chaffin, Michael De Luca, Scott Rudin.

この映画の問題点は、内容のクォリティこそ高く評価されているものの、映画の主人公である Facebook を立ち上げたマーク・ザッカーバーグ本人が世間から、一攫千金を手にしたネットおたくの若僧…といった風に、妬みもあるのでしょうが、疎ましく思われていることで…、つまり、デキのよい映画ではあっても、主人公のキャラクターが、観客から強く支持されなかったため、全米では大ヒットに届きませんでした…。例えば、おい、お前ら、ホリエモンや、ミキタニの映画を観たいか？！などと言えば、わかりやすいのかもしれませんね。
こうしたインターネットの成功者に未だ関心があるのは、中年以降の人とされ、若者が興味を抱いてくれなかったことも、興行で成功しなかった要因として指摘されています。

2010年10月第1週の興行レポート－都会でのみヒットの地域格差解消が今後の課題になるデヴィッド・フィンチャー監督の傑作「ソーシャル・ネットワーク」が初登場第1位！！(10.10.4)




「ザ・タウン」(THE TOWN)



Producers: Basil Iwanyk, Graham King.

映画賞レースにからむことが期待されながらも、他の賞では鳴りをひそめてしまっていたベン・アフレック監督作品が、ようやく、表舞台に浮上してきました…！！

2010年9月第3週の興行レポート－ベン・アフレックに初のオスカー獲りの可能性まで見えた強盗映画「ザ・タウン」が、ライバルの新作映画をおさえて初登場第1位！！(10.9.20)




「トイ・ストーリー3」(TOY STORY 3)



Producer: Darla K. Anderson.

クエンティン・タランティーノ監督も昨2010年公開映画の傑作の筆頭にあげていた「トイ・ストーリー3」は、候補の10本のうち、レビューで最も高い評価を与えられている作品(映画の格付けサイト RottenTomatoes で99％の支持率)。よって、そうした映画評の実績を基準に選ぶと、アニメ映画史上最大ヒット作の本作が各映画賞で作品賞に輝き、アカデミー賞最優秀作品賞を与えられる最初のアニメにならなければならないのですが…。

完璧なエンディングの傑作「トイ・ストーリー3」でピクサーが映画史上10番めのオープニングヒットを記録するも、「シュレック3」に負けたのが残念すぎる6月第3週の興行レポート！！(10.6.21)




「トゥルー・グリット」(TRUE GRIT)



Producers: Ethan Coen, Joel Coen, Scott Rudin.

コーエン兄弟監督が「ノーカントリー・フォー・オールドマン」(2007年)に続く、2度めのオスカー制覇を果たすことに期待されるわけですが、それよりもやはり、ジェフ・ブリッジスの2年連続アカデミー賞最優秀主演男優賞の可能性の方が気になります…！！

Box Office : 2010年最後の興行レポート－ジョン・ウェインの名作西部劇「勇気ある追跡」をリメイクした「トゥルー・グリット」が、コーエン兄弟監督史上最高の封切ヒットの記録更新！！(10.12.27)

さて、CIAリーダーのみなさんは、以上の10本のうち、どの映画が PGA賞に輝き、アカデミー賞に王手をかけると思われますか…？！、注目の受賞作が発表される授賞式は、再来週に現地ロサンゼルスの土曜日＝1月22日なので…日本の日付けで言えば、23日の日曜日にビバリーヒルトン・ホテルで行われ、コメディ映画のヒットメイカー、ジャド・アパトー監督がホストをつとめてくれることになっています。賞の結果をお楽しみに…！！


PRODUCERS GUILD OF AMERICA ANNOUNCES THEATRICAL Motion Picture AND TELEVISION nominations FOR the 2011 producers guild awards.

LOS ANGELES (January 4, 2010) － The Producers Guild of America (PGA) announced today the television and motion picture nominations for the 2011 Producers Guild Awards. The three Producers Guild Awards categories for film include: The Darryl F. Zanuck Award for Outstanding Producer of Theatrical Motion Pictures; The Award for Outstanding Producer of Animated Theatrical Motion Pictures; and The Award for Outstanding Producer of Documentary Theatrical Motion Pictures. The five television categories include: The Danny Thomas Award for Outstanding Producer of Episodic Television, Comedy; The Norman Felton Award for Outstanding Producer of Episodic Television, Drama; The David L. Wolper Award for Outstanding Producer of Long-Form Television; The Award for Outstanding Producer of Non-Fiction Television; and The Award for Outstanding Producer of Live Entertainment and Competition Television.

The winners in each category will be announced at the Producers Guild Awards ceremony on Saturday, January 22nd at the Beverly Hilton Hotel. Additionally, the Guild will pay tribute to several special individual honorees during the 22nd Annual Producers Guild Awards ceremony including: James Cameron (Milestone Award), Tom Hanks and Gary Goetzman (Norman Lear Achievement Award in Television), Scott Rudin (David O. Selznick Achievement Award in Theatrical Motion Pictures), Laura Ziskin (Visionary Award) and RealD (Vanguard Award).

Award-winning producer, director and writer Judd Apatow will serve as host of the 22nd Annual Producers Guild Awards ceremony. Critically acclaimed for his comedic television ventures along with an enormously successful list of film credits, Apatow has produced such films as: THE 40 YEAR-OLD VIRGIN, KNOCKED UP, FUNNY PEOPLE, ANCHORMAN: THE LEGEND OF RON BURGUNDY, SUPERBAD, PINEAPPLE EXPRESS, FORGETTING SARAH MARSHALL, GET HIM TO THE GREEK, THE CABLE GUY; and television series: “Freaks and Geeks,” “Undeclared,” “The Larry Sanders Show” and “The Ben Stiller Show,” among others. In addition to a long list of projects currently in development under his production venture Apatow Productions, Apatow will next re-team with “Freaks and Geeks” collaborator Paul Feig on BRIDESMAIDS, which Feig directed (set for release in May 2011), followed by David Wain’s WANDERLUST (set for release in October 2011).





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