Rambo: 「ランボー5」を諦めるに諦めきれないシルベスター・スタローンがシリーズ最終章「ランボー: ラスト・スタンド」の脚本を発注して完成!!、ランボーの本当の最後の戦いは、スタローン版「許されざる者」の物語!!
by
Billy
2011年8月21日日曜日
スタローン隊長65歳が、俺はまだ闘える…!!と言うのなら、仕方がありません!!、また戦場にお供して、おつき合いしましょう…?!
アメリカでは昨日となる8月19日(金)に全米公開された初日の興行成績が約370万ドル(3,015館)で、それに基づいて試算した週末のオープニング成績が、およそ1,100万ドル程度にしかならないことを踏まえると、費やされた製作費の約9,000万ドルを興行で取り戻すことが、すでに絶望視されている、ジェイソン・モモア主演のリメイク版「コナン・ザ・バーバリアン」の脚本を執筆したショーン・フッド(「CUBE2」2002年)が、FearNet のインタビューに応じ、明らかにしたところによれば…、
“ミレニアム・フィルムズから依頼された、シルベスター・スタローン原案の「ランボー: ラスト・スタンド」のシナリオの初稿をつい最近、書き上げたばかりなんだ…”…とのことで、スタローン隊長自身が昨2010年5月に、イギリスの映画メディア エンパイアの取材に応じて…、
“ランボーはもう充分、戦った。俺はランボーの新作を作らないことを、99%、確信してるよ…。”…と言ったシリーズ終結宣言の言葉で示された、まさかの残り1%の余地で「ランボー」シリーズの新作の準備が進められていることが明らかになりました…!!
1982年に第1作めが公開された「ランボー」シリーズは、1988年公開の「ランボー3/怒りのアフガン」で一旦、幕を閉じたものの、それから約20年が経過した2008年に復活を遂げ、その第4弾のヌー・イメージ/ミレニアムが製作した「ランボー/最後の戦場じゃないことは、この公開の時点で、誰もがわかっていたのに、どうして、こんな副題をつけるの?!」が手堅いヒットで成功をおさめ、すぐにさらに続編への期待が高まり、「ランボー5」の進展に注目が寄せられることとなりました。
その「ランボー5」については当初、スタローン隊長が自分の60代の年齢を鑑みて、誰か若い俳優に役を譲り、オリジナル映画の前日譚を物語る「ヤング・ランボー」として、シリーズを新たに開始する構想も練られましたが、やっぱり、隊長が自分で主演する代わりに、これまでのようなハードなアクション映画の路線を捨て、第1弾の設定に舞い戻って、戦争で心を傷つけられた主人公の晩年を見つめた人間ドラマとして、言わば、「ランボー・ザ・ファイナル」?!といった格好で、ランボーが自分の人生にけじめをつけて納得する姿を描くプロットが検討されることになりました。
しかしながら、そんな老いぼれの末路?!では、ひたすら豪快なアクションを売りとする「ランボー」シリーズには、やっぱり、ふさわしくないと思いなおしたスタローン隊長は2009年の夏に、それらのアイディアを突然、捨てしまい、アクション映画とは言っても、これまでとは完全に異なるジャンルのSF映画として、軍の人体実験で誕生した人狼の凶暴なクリーチャーとランボーとが戦うSFアクション・スリラー「ランボー5/ザ・サベージ・ハント」を企画し、シリーズを別の映画に生まれ変わらせることを発表して、仮りのポスター(←左)まで製作しました…!!
けれど、“ランボーがSFって変じゃねーの?!”みたいなファンの声が高まったことから、スタローン隊長は…、
“人狼のクリーチャーのハントは、別のキャラクターに任せることにしたよ”…と声明を発表し、わずか2ヶ月そこそこでSFアクションの「新・ランボー」シリーズの第1弾となる「ランボー5/ザ・サベージ・ハント」は消滅し、その代わりとして、南米の麻薬カルテルの悪の組織によって、人身売買を目的に誘拐された女性たちを、ランボーが国境を越えて、救出に向かう…!!という、社会問題になっている現実の犯罪を題材とした作品にすることを発表しましたが、このアイディアは結局、形を変えて、「エクスペンダブルズ」(2010年)に発展したものと考えられています。
そのように「ランボー5」の原案として考えていたアイディアを「エクスペンダブルズ」で使ってしまったらしいスタローンは、前述のように、2010年になって「ランボー」シリーズの終結を宣言したものの、同年の夏にはまた態度を翻して、元の木阿弥?!の原点に戻り、自らのメガホンで「ヤング・ランボー」を作る意向を発表し、まさか自分が他人を主人公にして、若いランボーの映画を作るなんて…と、自らの老いを噛みしめるような、ちょっとさびしいコメントをつぶやきました…。
…というのが、これまでの「ランボー5」に関する大まかな流れで、内容は二転三転し、シリーズをやめるやめないの判断も覆されてきたわけですが、とどのつまり、スタローン隊長は常に「ランボー5」について考え、その方向性を模索し、本心では絶対に作りたい…!!んだろうな…というのが、おわかり頂けたのではないか?!と思います。
そんな最後の戦場なんて、まだ迎えていないことは、ほぼ確実と言える「ランボー」シリーズについて、先のように、ショーン・フッドがシリーズ最新作「ランボー: ラスト・スタンド」のシナリオを執筆した…!!というコメントに着目し、その背景をさらにツッコむことにした エンパイアによれば…、
“スライと去年、2回、会ったんだ…。1冊の本と、1冊の古いシナリオ、それから、スライが「ランボー・サーガ」の最終章について、自分のひらめきを書きとめた、だいたい20ページぐらいの紙を渡された”…と、ショーン・フッドは、エンパイアの取材に応じて、語っており、隊長から渡された本とシナリオ=原作?!が何なのか?!、隊長のメモに何が書かれてあったのか?!の詳細については明かされていませんが、気になるシリーズ最終章「ランボー: ラスト・スタンド」の内容は…、
“言わば、シリーズの第1作めに通じたような内容で、ひとつの小さな町を舞台にしたスリラーなんだ…”…とのことで、ショーン・フッドは、そのコメントに…、
“クリント・イーストウッド監督の「許されざる者」と同じトーンの映画になると思う…”…と、付け足して、印象を説明してくれました!!、“「許されざる者」と同じトーンの小さな町を舞台にしたスリラー” の情報だけでは、具体的な物語は何もわからないわけですが、名匠クリント・イーストウッド監督が、自ら主人公を演じて、第65回アカデミー賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞の栄誉に輝いた名作ウエスタン「許されざる者」(1992年)のストーリーは、かつての名うてのアウトローの荒くれ者が引退して、まっとうなカタギの人生を送っていたものの、妻に先立たれて、子どもを抱え、畑仕事もうまくいかないことから、次第に生活は困窮してしまうことに…。そのような折り、思いもかけず、復讐を目的とした賞金稼ぎの仕事が舞い込んでくる…。
…といったものでしたから、シリーズの前作「ランボー/ほらね、最後の戦場じゃないって、わかったでしょ?!」の結末で、ランボーが実家の農園牧場のファームに帰り着いたことから憶測すると、クリント・イーストウッドの演じた元アウトローのマニーと同じように、何らかのキッカケで実家の仕事が傾くなど、やむを得ない事情で追いつめられたランボーがまた銃やナイフの武器を手にするハメになり、結局は血塗られた修羅場から逃れることができない自分の宿命を呪う…といった展開が何となく予想できなくもないような気がします…。そして、このスタローン版「許されざる者」?!というのは、先に述べたランボーが自分の人生にケリをつける人間ドラマの「ランボー・ザ・ファイナル」?!と相通じるものと考えることもできそうですし、スタローン隊長は当初の発想と名作「許されざる者」とを結びつけることで、ランボーらしいフィナーレをついに見い出したのではないでしょうか…?!
なお、スタローン隊長は今夏、バイオレンス映画の伝説的名匠ウォルター・ヒル監督(「ウォリアーズ」1979年)とのコンビをついに実現した「バレット・トゥ・ザ・ヘッド」を撮影した後、「コン・エアー」(1997年)のサイモン・ウエスト監督のメガホンで「エクスペンダブルズ2」(2012年8月17日全米公開)の製作に取りかかるなど、年内のスケジュールはもう目一杯となっていますから、シリーズ最終章「ランボー: ラスト・スタンド」に向けて、本格的に着手するとしたならば、とりあえず、来年2012年以降のことになると思うので、ま、また気長に続報を待つことにしましょう…!!、それにしても、スタローンはランボーが死んで終わる第1作めの結末を変えて、大正解でしたね…!!
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