明らかにH・R・ギーガーがデザインしたと見てとれるセットの一部。宇宙船の外壁では？！と考えられています。

首都のレイキャビクで手短な記者会見を行ったリドリー・スコット監督のコメントを伝えてくれた地元のニュース・メディア IceNews によれば、ロケを敢行するヘクラ火山が近日中に大噴火の危険性が予測されていることについて、自らのSF映画の金字塔の世界を再び描く巨匠は…、

“もしも、自然の驚異に恐れをなす映画の作り手がいるとしたなら、そいつにとって最善の策は、他の仕事を探すことだね”

…と語り、絵になる自然の景色を求める屋外ロケは常に危険と隣り合わせだし、火山の噴火なんて怖くない…！！といった、「プロメテウス」に賭ける命がけの意気込みを示してくれたそうです！！

何かの破壊されたメカの一部らしいセット。これも宇宙船のパーツなんでしょうか…？！

これまで極秘に撮影を行っていたイギリスのパインウッド・スタジオを後にして、北大西洋上の島国アイスランドに移動し、先週の月曜日(7月11日)から現地でロケを開始した、20世紀FOX製作・配給のエイリアン・ユニバース最新作「プロメテウス」のセット・フォトを、「エイリアンVSプレデター」のファン・サイト AVPGALAXY がリークしてくれたので、ご覧ください…！！

リドリー・スコット監督が1979年に発表し、後のSF映画に大きな影響を与えた傑作「エイリアン」の世界観に、約30年ぶりに舞い戻り、リメイクのようなタッチで、物語の原点を描く…と伝えられていることから、どうやら「エイリアン」シリーズの直接的なプリクエールではないらしいことで、“エイリアン・ユニバース” 最新作と紹介している「プロメテウス」のセット・フォトをご覧いただくのは、今回で3度めですが(1度めはココ、2度めはココ)、前述の IceNews の取材によれば、このアイスランド・ロケで撮影されるシーンの数々は、合わせて映画全体の約15分間を占めるものと見込まれており、大噴火間近？！のヘクラ火山のほか、ヨーロッパ最大級と言われる壮大なデティフォスの滝がロケ地に採用されているそうです。

本作は仮りにデッチあげたウソの題名ではなく、素直に「プロメテウス」という本当のタイトルで撮影しています。

しかしながら、2085年の未来が舞台とされる「プロメテウス」だけに、アイスランドはフツーにアイスランドとして映画に登場するのではなく、恐らくは別の惑星に見立てられる…ということなのでしょうが、リドリー・スコット監督は、このロケについて、“時間の始まり”＝“the beginning of time” の場面を撮影すると、記者会見で語っています。
リドリー・スコット監督の言う “the beginning of time” の意味を、単純に映画の始まりの冒頭シーンを撮影するといった風にも解釈できるかと思いますが、この「プロメテウス」は、リドリー・スコット監督がレオナルド・ディカプリオ主演で映画化を予定していたジョー・ホールドマンのSF小説「終りなき戦い」からインスパイアされた “ウラシマ効果” の時間のゆがみのテーマが物語の要素に含められている可能性が以前から言われているので、“時間の始まり” のひと言には秘められた意味がある…と深読みすることもできるのかもしれません。

意味不明なセットのパーツ…。

主演女優として、科学者のエリザベス・ショーを演じる元祖ドラゴン・タトゥーの女ノオミ・ラパスや、そのノオミ・ラパスの知名度の不足を補うため、準主役に起用されたシャーリーズ・セロン(「イーオン・フラックス」2005年)、ミヒャエル・ファスベンダー(「X-MEN / ファーストクラス」2011年)といったメイン・キャストも参加しているアイスランド・ロケは、今週いっぱい行われる予定ですが、今週木曜日(7月21日)から始まるサンディエゴ・コミック・コンで、さらにこのロケの詳細や、映画の内容が明らかになるかもしれないので、期待しておきましょう…！！

このふたりの足跡は誰のもので、いったい、どこに向かっているのか…？！

20世紀FOX製作・配給のエイリアン・ユニバース最新作「プロメテウス」は来年2012年6月8日から全米公開です！！





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