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チケットの安い2D映画が、3D映画をしのいで、今年2011年で初めて、封切りで1億ドルを超えるメガヒットを達成してしまうかもしれません…!!






2大業界メディアの Deadline と、THR がこぞって伝えた、最新の興行ニュースによれば、ワーナー・ブラザースが北米では今日となる5月26日に超拡大公開する「ザ・ハングオーバー Part 2」が、昨夜からの前夜祭のミッドナイト興行で、およそ1,040万ドルの大ヒットを記録してしまったそうです…!!

2年前の2009年の夏に全米公開された第1作めが、二日酔いミステリーのハレンチ・コメディという着眼点のおもしろさから大ヒットとなり、大人向けのR指定のコメディ映画として、全米映画興行史上最大のヒット=約2億7,732万ドルを荒稼ぎしたシリーズの第2弾となる「ザ・ハングオーバー Part 2」が、約2,600館で売り上げた、およそ1,040万ドルというのは…、
全世界大ヒットの「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン4 / オン・ストレンジャー・タイズ」の約470万ドルや、コミックヒーロー映画「ソー」の約330万ドル、ワイルド・スピード・シリーズ最新作「ファスト・ファイブ」の約380万ドルなどを抜いて、今年2011年で最大のヒットとなるばかりか、R指定映画の枠組みにおいて、「パラノーマル・アクティビティ2」が昨2010年10月に記録した約630万ドルを更新した史上最高額となるそうです…!!


この深夜売り上げ=約1,040万ドルをもとに予想される「ザ・ハングオーバー Part 2」の初日売り上げは2,000万ドル前後となり、前作の初日興行成績=約1,673万ドルを優に超えることになりますが、前作の封切りでの公開館数が3,269館だったのに対し、続編はR指定映画史上最大の超拡大公開となる3,615館で封切られますから、追って、確定した数字から、はじき出した単館のアベレージで比較してみないと、本当に前作以上の大ヒットなのか、どうか?!は、今のところ、ハッキリとは言えません。
また、前述のように記録破りの大ヒットの約1,040万ドルの深夜売り上げですが、Deadline の編集長のニッキ・フィンケ女史によれば、他社のライバル映画スタジオが見積もった数字の1,000万~1,500万ドルの範囲で、最も低い水準の結果…ということなので、トッド・フィリップス監督が前作「ザ・ハングオーバー」の舞台をタイに置きかえてリメイクするのではなく、新たな笑いの要素を続編「ザ・ハングオーバー Part 2」に盛り込めていれば、もっと大きな成果が得られたはずだったのに…と、否定的に評価される可能性もありそうです。



本作が、北米で通常、映画初日の金曜日ではなく、一日早い木曜日から封切られているのは、来週の月曜日=5月30日が、5月最後の月曜日で戦没将兵追悼記念日=メモリアル・デーの祝日となるため、この週末はロング・ウィークエンドとなり、木曜日から5連休をスタートさせるところも多いからですが、このタイミングのメリットにより、「ザ・ハングオーバー Part 2」が通常の週末3日間で売り上げるオープニング成績の予想は、現在の情勢からして、8,500万ドル前後の大ヒットで、5日間のメモリアル・ウィークエンドの週末全体を通しての金額では1億ドルを超えて、1億2,500万ドル前後に迫れるかもしれない…とのことなので、どうやら、封切りだけで1億ドル超えを達成する今年最初の映画は「ザ・ハングオーバー Part 2」だった…!!ということになってしまいそうで…、昨日お伝えした、鑑賞料金の安い2D映画の方が集客が望めるため、結果的に単価の高い3D映画よりも儲かる、逆転の傾向にあるというウォールストリート・ジャーナルの指摘が証明されてしまうことになるのかもしれませんね…。ただし、「ザ・ハングオーバー Part 2」は、前作の製作費が約3,500万ドルと低コストだったのに対して、その倍以上の約8,000万ドルを費やしていますから、その元手はコメディ映画にしては高すぎで、無駄使いのような感じがしないでもありませんが…!!



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