今週の月曜日(4月4日)に、「ブラインド・サイド」(2009年)でサンドラ・ブロックの娘を演じたリリー・コリンズが、その眉毛の濃さを買われ、主人公の白雪姫に抜擢されたことをお伝えした、ターセム・シン監督がメガホンをとるレラティビティ・メディア製作の「スノーホワイト」は、来年2012年6月29日全米公開のサマームービー！！、で、一方、新人のルパート・サンダース監督が、ベラ・スワンを白雪姫に起用した「スノーホワイト・アンド・ザ・ハンツマンズ」の封切りは、それに遅れること約半年の12月21日のクリスマス公開ですから、後者を製作するユニバーサル映画としては、観客が夏に一度観た「白雪姫」を、年末にまた観てください…！！という、ちょっと微妙な二番煎じの問題を抱えているので、動員の切り札となるスターが必要となります…！！




…といったような、ライバルに出遅れている状況に加え、クリステン・スチュワートの白雪姫を保護する7人の小人の代わりとなるらしい狩人たちのひとりを演じ、そもそも主演男優をつとめるはずだったヴィゴ・モーテンセンが、どうやら最終的な脚本が気にいらなかったのか？！、いずれにしろ降板してしまい、その代役を探し求めていた製作のユニバーサル映画が、ヒュー・ジャックマンに焦点をしぼり、打診したことを、業界メディア Deadline のマイク・フレミングが伝えてくれました…！！
ヒュー・ジャックマンは、先月3月半ばすぎにお伝えしたように、今春から日本で生活し、X-MENシリーズ最新作の番外編「ザ・ウルヴァリン」を撮影する予定でしたが、天才ダーレン・アロノフスキー監督が急遽、降板したことで、ひとまず同映画の製作が中止となってしまっています…。よって、思いがけず、スケジュールが空いてしまったことから、ユニバーサル映画としては、渡りに船とばかりにウルヴァリンに目をつけたわけですが、スーパースターのヒュー・ジャックマンの出演料は、まず間違いなく予定していたヴィゴ・モーテンセンよりも割高になるため、それに見合うヒットを実現するためにも、ヴィゴ・モーテンセンが難色を示したらしい脚本の手直しも、ミッキー・ロークが主演したオクラ入り映画の失敗作「キル・ショット」(2008年)や、ヒース・レジャーの「サハラに舞う羽根」(2002年)などを手がけた脚本家のホセイン・アミニに委託することにしたそうです。

しかし、もちろん、X-MENシリーズを製作する20世紀FOXは、ひとまず製作中止にした「ザ・ウルヴァリン」のメガホンをとってくれる代わりの新しい監督を探しているのですから、同映画の製作が再開する可能性はあるわけですが、マイク・フレミングによれば、今夏、シリーズのプリクエール「X-MEN / ファーストクラス」を封切ることで、「X-MEN」がらみに関しては焦らずとも話題が持続するのに加え、20世紀FOXは来年の夏に、リドリー・スコット監督が自らの代表作に再び着手した「エイリアン」ユニバース最新作「プロメテウス」、そして、ティムール・ベクマンベトフ監督が大ヒット映画「ウォンテッド」(2008年)以来となる新作を発表するアクション・ホラーの「エイブラハム・リンカーン：ヴァンパイア・ハンター」といった素晴らしいラインナップを抱えているため、「ザ・ウルヴァリン」をさらに先の公開にまわすことができるので、物語の舞台の日本で不幸にも起ってしまった震災の復興状況をうかがいながら、あらためて、じっくりと取りかかることが見込まれているそうです。

なお、「ザ・ウルヴァリン」の後任の監督としては、先週末に全米公開されたジェイク・ジレンホール主演のSFタイムループ・サスペンス「ソース・コード」が大変におもしろい…！！と高評価されているダンカン・ジョーンズ監督が候補に浮上しているそうですが、20世紀FOXが焦っていないのなら、そのように具体的に個人名を出すのも時期尚早のように思うので、この「ザ・ウルヴァリン」の後任監督については、追っての続報を待ちましょう。

前述の記事でも報せたように、ジュリア・ロバーツが悪い魔女を演じて、リリー・コリンズの白雪姫に毒リンゴを食わせるらしい、ターセム・シン監督の「スノーホワイト」は、来月5月にもクランクインできる状態であるため、プロジェクトの進展に今のところ、支障は見当たらず、先の予定どおり、来年の夏に封切ることができそうですが、主演男優のいないユニバーサル映画のクリステン・スチュワート版「白雪姫」の「スノーホワイト・アンド・ザ・ハンツマンズ」は、9月のクランクイン予定が果たせなかった場合、そもそも他社と企画がダブり、しかも後発…と不利な状況であるため、ヒュー・ジャックマンの返事次第では、完全に企画が没となり、製作が中止の可能性もありえるので、ベラ・スワンのファンの方にとっては、ちょっと不安な状況ですね。ジュリア・ロバーツに対抗して、クリステン・スチュワートに毒リンゴを食べさせる予定なのは、「モンスター」(2003年)や、先の「プロメテウス」に出演するシャーリーズ・セロンです。

「トワイライト」のおかげで知名度では勝るものの、新進女優としてのフレッシュさの魅力や、将来性への期待度に関しては、優位に立たれてしまっているばかりか、お父さんがあのスーパースターのフィル・コリンズという話題性で知名度の不足も補えるリリー・コリンズに負けそうなベラ・スワンに、果たして、ウルヴァリンは助っ人をしてくれるのか？！、白雪姫バトルの今後の展開を楽しみにしておきましょう…！！

★フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。




【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと！！