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おとついの水曜日(3月16日)に、同じく20世紀FOXがマーベルのヒーローコミックを再映画化する「デアデビル」の監督に決定した、「トワイライト・サーガ/エクリプス」(2010年)のデヴィッド・スレイド監督は、「ウルヴァリン2」の監督候補でしたから、こんなことになるなら、「デアデビル」の仕事を請けるか、請けないか、もう少し返事を保留しておくべきだった…!!なんて思っているかもしれませんね。でも、状況次第では、メガホンがまわって来る可能性はあるかも…?!





早ければ今月中にも撮影がニューヨークでスタートする予定だった、ヒュー・ジャックマン主演のX-MENシリーズ最新作の番外編「ザ・ウルヴァリン」のメガホンをとる天才ダーレン・アロノフスキー監督が、クランクインを前に降板してしまったことを、同映画を製作・配給する20世紀FOXが、以下(↓)のプレスリリースを通じて、発表しました…!!
そのプレスリリースによれば、天才ダーレン・アロノフスキー監督は降板の理由として、主な舞台を日本とする「ザ・ウルヴァリン」の撮影のため、およそ向こう1年近くにも渡って、アメリカを離れ、国外で過ごすことによって、家族と離れ離れになるのがつらい…といった単身赴任の事情を語っていますが、本人のコメントにしても、これはひとまず、その言葉どおりに受けとめることはできないでしょう。
なぜなら、まず第一に、「ザ・ウルヴァリン」が日本で長期ロケを行うというのは昨日今日にわかったことではなく、脚本に携わり、これまで製作の準備を進めてきた天才ダーレン・アロノフスキー監督は、とっくに承知していたはずですから、それを今さら無理だ…と言い出すのはおかしいことになりますし、“脚本が素晴らしいだけに残念だ” とも、天才ダーレン・アロノフスキー監督はコメントしています。よって、映画の舞台を外国の日本とすること事態に支障を感じていたとは思えません。

そして、第二に、こうした “家族が…” うんぬんといった事情説明は、まぁ、映画業界だけに限らないでしょうが、概ね他の詮索されたくない真の理由を公けにできない場合に使われる言い訳の口上の典型なので、それを真に受けて、鵜呑みにすることはためらわれます。
しかし、天才ダーレン・アロノフスキー監督が “家族の事情…” と言うのであれば、素直にその言葉に則って、あらためて同監督の身辺を振り返ってみた場合、約10年間の長きに渡って交際してきた内縁の妻の女優レイチェル・ワイズと昨2010年の夏に破局し、それを秋の11月に発表していますから、同監督が述べる “家族” とは、恐らく、そのレイチェル・ワイズとの間に出来た、今年5歳になる息子のヘンリー君のことを指すと思われます。そのヘンリー君の現在の立場が、法的に言って、父母のどちらに依存したものなのかはわかりませんが、国外で長期間を過ごすことが、天才ダーレン・アロノフスキー監督にとっては不利に働く…、つまり、レイチェル・ワイズとの間で、息子の親権をめぐる争いが水面下で勃発してきた…といった風に考えてみることができるかもしれません。


それ以外の理由として、前述のように詮索されたくない事情が他にあり、それをカモフラージュするために家族を口実としているのなら、それは取りも直さず、製作・配給の20世紀FOXとの間で、何かもめごとがあったのではないか…?!という風に想像されるわけですが、下 ↓ のプレスリリースで、20世紀FOX側のコメントとして、 “「ザ・レスラー」、「ブラック・スワン」を共に作り上げ、目を見張る才能を発揮してくれたダーレンと、いずれ将来、また別の仕事ができることを願っています…” とあるように、天才ダーレン・アロノフスキー監督は主に20世紀FOX=FOXサーチライト・ピクチャーズをホームグラウンドとしている人ですから、FOXとの関係は良好なはずで、ましてや、ナタリー・ポートマンが第83回アカデミー賞最優秀主演女優賞にまで選ばれた「ブラック・スワン」は、たったの約1,300万ドルで作った映画なのに、国内での興行成績が今日までに大台を突破した1億608万ドル超で、全世界のセールスを足すと同映画の総売り上げは、すでに約2億7,168万ドルという、3億ドル近い、ベラボウなヒット作になっていますから、それだけ儲けさせてくれた天才ダーレン・アロノフスキー監督に対して、20世紀FOXが不満があるとは思えません…。

以上のように、天才ダーレン・アロノフスキー監督の突然の降板、そして、監督がいないのだから、予定されていたクランクインも当然、延期で、ひとまず製作中止になることは間違いない、このX-MENシリーズ最新作の番外編「ザ・ウルヴァリン」を襲った急転直下の事態を見ていくと、20世紀FOXはひと言も示してはいないものの、同映画が日本を舞台とし、日本国内で長期ロケの敢行を予定していた事情を踏まえると、大震災に見舞われた日本の現状がまったく無関係とは思えません。日本の被災状況と、社会の空気を読んだ20世紀FOXが、すなわち、自粛をしてしまった可能性が窺えるわけですが、仮りにそうであった場合、コミックヒーロー映画に限らず、日本の映画ファンの気持ちとしては、どうなんでしょう…?!、日本の現状が「X-MEN」どころでないのはわかりますが、ヒュー・ジャックマン=ウルヴァリンが日本に来てくれて、ずっと、しばらく日本にいる…!!というのは慰められて、元気が出ることにつながったような気がしないでもありません。また、天才ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」に次ぐ新作が日本の映画というのも誇らしかったのではないでしょうか…?!、それに何と言っても、日本を舞台にした映画が全世界で大ヒットとなれば、日本への注目が高まり、復興を後押しする、さらなる引きがねにもなると思います。
もし、大震災が20世紀FOXの決定に影響をおよぼしていたとするなら、映画ファンには地震の悲しみが、またひとつ増えてしまったことになりそうです。
なお、プレスリリースの最後で、20世紀FOXは、スタッフを再編成して、早急に「ザ・ウルヴァリン」の製作を進められるよう、全力を尽くす…と記しているので、果たして、新監督は誰なのか?!、また、ウルヴァリンは日本から去ってしまうのか?!、注目の展開の続報に期待しましょう…!!



LOS ANGELES, CA (March 16, 2011) __ Darren Aronofsky and Twentieth Century Fox today issued the following statements about the director’s involvement in the movie, “The Wolverine”:

Stated Aronofsky: “As I talked more about the film with my collaborators at Fox, it became clear that the production of ‘The Wolverine’ would keep me out of the country for almost a year. I was not comfortable being away from my family for that length of time. I am sad that I won’t be able to see the project through, as it is a terrific script and I was very much looking forward to working with my friend, Hugh Jackman, again.”

Stated Twentieth Century Fox: “While we are of course disappointed that Darren can’t do ‘The Wolverine’, we also understand and respect his reasons. Having done both ‘The Wrestler’ and ‘Black Swan’ with Darren, we know he is an extraordinary talent and we look forward to working with him on other projects in the future. Hugh Jackman and Fox both remain fully committed to making ‘The Wolverine’. We will regroup and move forward aggressively.”




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