14歳でも、誰もアイドルだなんて思わない、れっきとした演技派の小さな大女優クロエ・モレッツちゃんが、初めて本格的に主役をつとめる自分中心の最新作「ヒック」の撮影現場の様子をご覧ください!!、あっち向きで、エテ公みたいにひとりで、ファイトいっぱーつッ!!と飛びはねて、はしゃいでるのが、もちろん、その小さな大女優さんですね…!!
トップの ↑ ちょっとアホっぽい写真とはうって変わって、14歳の中学生とは思えない大人びたイメージでクロエ・モレッツちゃんがカメラの前に現れた、このページでご覧の写真は、おとついの4月4日(月曜日)の午前中に、ノースカロライナ州のライツヴィルで行われた、クロエ・モレッツちゃん最新主演作「ヒック」のロケ現場のセット・フォトです…!!
センセーションを巻き起こし、一躍、脚光をあびることになった「キック・アス」(2010年)のヒットガールや、「レット・ミー・イン」(2010年)の美少女吸血鬼のその後というよりは、RegularJOE の恋の悩みに応じてあげていた「(500)日のサマー」(2009年)の小学生レイチェルが成長したかのようなクロエ・モレッツちゃんが、映画のストーリーの語り手として、まさに初めて本格的に自分ひとりで主役をつとめる本作は、女流作家のアンドレア・ポーテスが2007年に出版した同名デビュー作の青春小説を映画化するもので、脚本も原作者自身が執筆しています。
しかし、そのようにクロエ・モレッツちゃんが、まさにメインの1枚看板として、自分の映画を作るのであれば、本来なら手放しでよろこんであげたいところですが、それにしては、題材に選ばれた原作の中に、文字で描くにはよいとしても、映画でじかに観せるのには、倫理的に問題をはらむ場面があるため、クロエ・モレッツちゃんが、この映画に主演することは、実のところ、ファンも世間もあまり歓迎しておらず、疑問の目が向けられてしまっています…。
それでは、どうして、クレエ・モレッツちゃんが「ヒック」に主演することはダメなのか?!を理解してもらうために、原作のあらすじを紹介すると…、
負け犬で、どうしようもない両親が相次いで、姿をくらましてしまい、自分以外に誰もいなくなったネブラスカの家で、ひとりぼっちの13歳の少女ルリは、親戚のおじさんが置いていったスミス&ウェッソンの45口径の拳銃をお守り代わりに身に着け、この先、女ひとりで生きていくために、ヒッチハイクで歓楽街のラスベガスを目指すことに…といったもので、その後の展開としては、何となく想像がつくように、行き場を失い、街をさまよい歩く少女の身に起こりがちな、お決まりの末路として、クロエ・モレッツちゃんの演じるルリは、変な野郎にとっ捕まり、モーテルに閉じ込められて、ガンガン犯されてしまうことになります…。
クロエ・モレッツちゃんが殺し屋ロリータのヒットガールとして、「キック・アス」で、ガンガン大人をぶち殺すことも倫理的には問題だったわけですが、現実には腕力で劣る少女が悪い大人をコテンパンにやっつけること自体は痛快であり、同映画はそのモラルリスクに、あまり不快感がともなわない楽しめるものとなっていました。
しかし、その反対では、どうかと言うと、相通ずるテーマを一部に含むザック・スナイダー監督の「サッカーパンチ」が現在、ツバを吐きかけられ、世の中から黙殺され、沈没したように、弱みにつけこむ卑劣な年上の男によって、若い女性が支配下に置かれるような場面を含む映画など、まともな人は観たいとは思いません…。
この「ヒック」が抱えた問題と似たようなスキャンダルとして、かつて現在のクロエ・モレッツちゃんのように持てはやされた天才少女のダコタ・ファニングが、同様の場面のある「ハウンド・ドッグ」(2007年)に主演したことで、本人をはじめ関係者のモラルが問われ、失脚のキッカケとなり、彼女が真の大女優への道を閉ざされてしまった前例があるのを、映画マニアのCIAリーダーのみなさんは、すぐに思い出されたことと思います。
よって、この「ヒック」は、クロエ・モレッツちゃん版の「ハウンド・ドッグ」となってしまいはしないか…?!、本作は期待よりも不安の方がより大きくなっている次第なのですが、しかし、まぁ、マーティン・スコセッシ監督や、ティム・バートン監督といった第一級の監督がメガホンをふるう映画の仕事をとってくる小さな大女優のクロエ・モレッツちゃんと、彼女の周囲のブレーンですから、ダコタ・ファニングと同じ墓穴を掘るわけにはいかない…というのは、当然わかっているはずでしょうし、願わくば、お守りのスミス&ウェッソン45口径で、ヤラれる前にクソ野郎の頭を吹き飛ばすという筋での倫理的な問題作に、「ヒック」が作り変えられてあれば、ヒットガール・ファンの方も大歓迎だと思うのですが…。
クロエ・モレッツちゃんを問題作に主演させてしまった監督は…、同様に自身のファンタジー映画「ヒューゴ・カブレ」(11月23日全米公開)にも、クロエ・モレッツちゃんを起用した名匠のマーティン・スコセッシ監督が、その才能に惚れこみ、製作総指揮をつとめた、エマ・ロバーツ主演の「ライムライフ」(2008年)が好評価されたデレク・マーティーニ。
クロエ・モレッツちゃんを盛り立てる共演者として、彼女を見捨てるサイテーの母ちゃんは、やはり、マーティン・スコセッシ監督が、ちょっと妖艶なイメージの少女として「ケープ・フィアー」(1991年)に起用し、ロバート・デ・ニーロといやらしい空気を発散させていたジュリエット・ルイス。その捨てる神に対して、拾う神として、行き場のない哀れな少女のクロエ・モレッツちゃんに、かつての自分の姿を見てとり、かくまってやりながらも、泥棒を手伝わせたりするコカイン中毒のホームレスの女グレンダに、コミックヒーロー映画の「グリーン・ランタン」(6月17日全米公開)で、ヒロインを演じているブレイク・ライヴリー。そして、クロエ・モレッツちゃんとヤリまくる予定のクソッタレのエディは、ハリウッド版「幸せの黄色いハンカチ」の「イエロー・ハンカチーフ」(2008年)で、武田鉄矢を演じていたエディ・レッドメインです。
ヒットガールとして培った自慢のジャンプ力?!で無意味に跳びはね続けているクロエ・モレッツちゃんのファンの方は、観たいようで、観るのが恐ろしい問題作のシリアスな青春映画「ヒック」は、モラルリスクのある映画として当然、「キック・アス」でさえ、怖気づいてパスしたメジャースタジオが作るわけはなく、インディーズ系の映画なので、現在のところ公開日などは未定ですが、来年2012年中にはお披露目をしたい意向のようです。
インタビューの途中で、たまに脱線し、勝手に自分の話したいことをオシャベリし始めるあたりはそこらの女子中学生と何も変わらない小さな大女優クロエ・モレッツちゃんの新作ニュースは、この「ヒック」の続報も含めて、また随時お伝えするので、お楽しみに…!!
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