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バイオレンス映画の伝説的名匠として知られる故キンジ・フカサクが単独で完成した映画としては遺作となり、その栄えある悪名をカルトとして世界の映画史に刻み込んだ問題作の “クレイジー・ジャパニーズ・フリック” と呼ばれる「バトル・ロワイアル」(2000年)にインスパイアされた最新作が、まだクランクインしてもいないのに、早々と戦うヒロインの姿を初公開しました…!!




アーノルド・シュワルツェネッガーが主演に復帰してくれる「ターミネーター」シリーズの新作映画を製作する権利を、あろうことか“オラクルの娘”の映画プロデューサー、ミーガン・エリソンの個人事務所のような製作プロダクション アンナプルナと競り合い、オークションで敗北を喫してしまった中堅映画スタジオのライオンズゲートが、かくなるうえは自分たちにはもう、これしか残されていない…!!とでもばかりに、注目の「ハンガー・ゲーム」に主演するジェニファー・ローレンスの写真を、今週末発売のエンタテインメント・ウィークリー最新号で早々と披露するにおよびました…!!

著者のスーザン・コリンズがキンジ・フカサク監督の映画をヒントにしたらしく、少年少女がお互いを殺しあう殺人ゲームに挑む内容の共通点から、アメリカ版「バトル・ロワイアル」と言われている同名ベストセラー小説を映画化するライオンズゲートが、実際のところ、まだ撮影を開始してもいないのに、このように急いで、戦うヒロインの主人公カットニスに扮したジェニファー・ローレンスの写真をリリースしたのは…、「SAW」シリーズが終了し、その後がまと目した「ターミネーター」シリーズを取得できなかったことで、どうしても、この「ハンガー・ゲーム」をヒット・シリーズにしなければ…!!という事情があるわけですが、せっかく主役に起用したジェニファー・ローレンスが果たして、正しい選択なのか、どうか?!が、原作のファンの間で疑問視されるという障害を抱えてしまったため、その問題のモヤモヤを早いうちにクリアにしておきたい…という狙いが含まれているものと思われます。


今春の第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞が、どうして、「ウインターズ・ボーン」(2010年)のジェニファー・ローレンスでないのか…?!、オスカーはなぜ、いつも若い才能を認めないのか…?!と不満の映画ファンが少なくないように、ジェニファー・ローレンスは実力派の大型新進女優ですから、演技力については、まず不安視されることはありません。では、なぜ、「ハンガー・ゲーム」のファンは、ジェニファー・ローレンスの起用に疑問を抱いたのか?!というのは、単純な話ですが、原作小説のヒロイン、カットニスは髪がブルネットであるのに対し、ジェニファー・ローレンスは金髪のブロンドなので、イメージが違う…、カットニスは16歳の少女という設定なのに、ジェニファー・ローレンスはもう20歳…、グラビアの写真では大人っぽく見えるものの、「X-MEN/ファースト・クラス」(6月3日全米公開)の動画を観れば、わかるように、ジェニファー・ローレンスは戦うヒロインを演じるにしては、雰囲気がかわいい…などといった点で、ライオンズ・ゲートは、それらの疑問に対する答えとして、髪を染めたジェニファー・ローレンスのカットニスを撮影前から大々的にデビューさせてしまったようです。

果たして、このライオンズゲートの早すぎる「ハンガー・ゲーム」のプロモーション?!が、転ばぬ先の杖になるのか、誤爆となってしまうのか?!は、追い追い明らかとなってくるでしょうが、雑誌が店頭に並べば、中身の誌面の写真がまた紹介されるはずなので、ジェニファー・ローレンスにとってカットニスが、すでに当たり役と見なされている「X-MEN/ファースト・クラス」のミスティークに続くものになりそうか…?!、さらに写真を見てから、考えましょう…!!

膨大なファンがいる「ハンガー・ゲーム」に主演してしまえば、「ハリポタ」のエマ・ワトソンや、「トワイライト」のクリステン・スチュワートのような立場になってしまい、人生が劇的に変化するかもしれない可能性に怯え、丸1日歩き続けながら、今なら辞められる…、わたしはインディーズ映画の女優でいいじゃない…と悩み続けた結果、自分の好きな小説なのに、ノーと言えば、後悔するのもわかっているので、挑戦することにした…と語るジェニファー・ローレンスの「ハンガー・ゲーム」で、彼女の共演者となるのは、「センター・オブ・ジ・アース」シリーズのジョシュ・ハッチャーソン、ソーの弟のリアム・ヘムスワース、ブッシュ大統領夫人のエリザベス・バンクス、「キャプテン・アメリカ」(7月22日全米公開)のスタンリー・トゥッチ、「ゴーストライダー」(2007年)のウェス・ベントリー、そして、「ゾンビランド」(2009年)のウディ・ハレルソンといった豪華な顔ぶれのほか、名前を言われても、顔を見ても、誰だかサッパリわからないティーンエイジャーの無名俳優たちが多数、殺人ゲームのプレイヤーとして登場することになります。
本当ならば、キンジ・フカサク監督が作ればいいのだろうけれど、残念ながら、そういうわけにはいかない本作の監督は、バイオレンス映画に適任なのか?!は、ちょっと微妙な馬映画「シービスケット」(2003年)のゲイリー・ロスで、全米公開は来年2012年3月23日の予定です…!!

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