************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ビリーさんの文章は長いので、そのミーガン・エリソンとやらが「ターミネーター」シリーズの女将になるのはよいことか、よくないことなのか?!、ひと言で言ってもらえませんか?!と、もし言われれば、ぼくはこれはよい前兆だと思います。なぜなら、ミーガン・エリソンは映画プロデューサーとして、コーエン兄弟監督の名作西部劇「トゥルー・グリット」(2010年)の製作総指揮を執ったような人だからです…!!





小さな子どもたちのお手本となるヒーローのアニメ・キャラ、ガバネーターが離婚経験者というのは、いかがなものか…?!といった感じがしないでもないプライベートの話題で世間を賑わせたアーノルド・シュワルツェネッガーのマネジメントを請け負う大手タレント・エージェンシーのCAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)が、そのシュワルツェネッガー主演確約のほか、すでに映画の企画開発を進めているヒットメイカーのジャスティン・リン監督まで含めてバリューセットにした?!「ターミネーター」シリーズの新作映画を製作できる権利の競売が告知されたことを、先月4月末にお知らせしましたが、気になるその後の状況を、業界メディアDeadline NY のマイク・フレミングがレポートしてくれたので、お知らせしておきます…!!

マイク・フレミングの記事によれば…、一度は落ち目になった「ワイルドスピード」シリーズを見事に蘇生し、最新作の「ファスト・ファイブ」を同社史上最大ヒットのオープニング成績=8,619万ドルを叩き出すまでに導いてくれたジャスティン・リン監督に、そもそも新「ターミネーター」の企画開発を委ねたユニバーサル映画、「SAW」に代わる新たなヒット・シリーズが喉から手が出るほど欲しいライオンズゲート、そして、前作「ターミネーター4/サルベーション」(2009年)に、ワーナー・ブラザースと共同で出資し、失敗したソニー・ピクチャーズらが買い手と目されていた競りは、アメリカでは昨日となる5月10日(火)に、ライオンズゲートが最高値をつけ、アーノルド・シュワルツェネッガー主演カムバックの新「ターミネーター」シリーズは同社で製作される見込みに、一旦はなったそうです。
ところが、冒頭で示したように、ミーガン・エリソン率いる製作プロダクションのアンナプルナ(ネパールの山の名前ですね)が、オークションに電撃参戦し、ライオンズゲートを出し抜く高値を更新してしまい、両社の間で、価格のにらみ合いの戦いが始まってしまったそうです…!!

アンナプルナの映画プロデューサー、ミーガン・エリソンは…、おとつい(10日)にブログの機能障害で詳しく、お伝えできませんでしたが、ポール・トーマス・アンダーソン監督が有名な新興宗教の背景を描く「ザ・マスター(教祖)」(仮題)からユニバーサル映画が撤退し、製作中止になったのを、ポンと資金提供して、プロジェクトを復活させてくれたほか、「ターミネーター」シリーズの生みの親のジェームズ・キャメロン監督の元嫁さんであるキャスリン・ビグロー監督(「ハート・ロッカー」2009年)の新作「キル・ビン・ラディン」の製作も進めるなど、本来はそうした気鋭の映画監督の野心作ながら、商業的価値においては見劣りのする企画に出資し、実現につとめてくれている人です。

そうした、ともすれば赤字で儲からないかもしれない映画に、ホイホイとお金を出すことができるのは、ミーガン・エリソンが、IT業界の国際的大企業オラクルの創業者のCEO、ラリー・エリソンという大富豪の娘のお嬢さまだからで、そのオラクル・マネーが映画界を騒がせていることは、俳優くずれの映画プロデューサーとして、妹とは別会社のスカイダンス・プロダクションを率いる兄のデヴィッド・エリソンが、松本零士の人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の本格的な実写映画化に乗り出したことを、今年2011年2月にお伝えした際にも記したので、覚えていらっしゃるCIAリーダーの方も多いと思います。


そのオラクル兄妹は、冒頭のコーエン兄弟監督の名作西部劇「トゥルー・グリット」を大ヒットに導き、トム・クルーズ・ファンの兄ちゃんは、シリーズ最新作「ミッション:インポッシブル-ゴースト・プロトコル」を今年末12月16日に世界公開しますから、けして、金持ちの道楽として、採算度外視の映画ばかり作ってるわけでもありませんが、リスクの高いプロジェクトに多額の投資をしてしまっている事実に変わりはなく、ミーガンが自分の手がけてきた映画とは少し畑違いとも言える「ターミネーター」シリーズを、いきなり買収しようと思った背景には、ライオンズゲートと同じく、一定のヒットが容易に見込め、資金を循環することができるタイトルが欲しかったからだろう…と憶測されています。

果たして、ライオンズゲートという中堅映画スタジオと、ミーガン・エリソンのアンナプルナという、言わば個人事務所とが金銭バトルを戦った末、「ターミネーター」シリーズがどちらに転がり込むのか?!、その結果は近日中に明白となりそうですが、ライオンズゲートが完成した映画を自社で配給できるのに対して、ミーガン・エリソンは現時点では新「ターミネーター」をリリースする術を持っておらず、これから配給会社を探すことになるそうです。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演カムバックの新「ターミネーター」を配給したい?!と訊かれて、いやですと断るのは、「T3」&「4」と2本続けて失敗し、痛い目にあったワーナー・ブラザースだけだと思うので、その配給未定ということ自体は、それほど問題にはならないと思いますし、それどころか、配給を請け負いたいと思う映画スタジオがすぐにでも見つかれば、パートナーを組んで、ライオンズゲートに競りで打ち勝つこともできそうですから、情勢はどちらかと言うと、オラクル側が有利なのかもしれません。

オラクルの大富豪の娘で、インディーズ系の映画を得意とするプロデューサーのミーガン・エリソンが、「ターミネーター」シリーズを製作すれば、どんな映画ができあがるのか?!、CIAリーダーのみなさんは、どういったイメージを持たれたでしょう…?!


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