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自らメガホンをとり、主演した名作「グラン・トリノ」(2008年)が、自分にとって最後の演技になるだろう…と語り、俳優引退とまでは言わないものの、以後は自分が主役として映画に出ることは考えず、監督業に専念することをほのめかしていたクリント・イーストウッド81歳が、思いがけず、スケジュールに穴が開いてしまったことで、恐らくは自分に残された時間を無駄にしたくない…ということなのでしょうが、再びカメラの前に立つことを決めたようです…!!






ワーナー・ブラザースが製作を正式に承認すれば、クリント・イーストウッドにとって、ウォルフガング・ペーターゼン監督がメガホンをとり、1993年に公開された「ザ・シークレット・サービス」以来となる、およそ18年ぶりに自分以外の監督の映画に主演することになる最新作「トラブル・ウィズ・ザ・カーブ」(Trouble With the Curve)は…、

イーストウッドの右腕として、1990年代から助監督をつとめ、「ミスティック・リバー」(2003年)や、「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)といった名作を一緒に作り上げたほか、近年はプロデューサーとして、アンジェリーナ・ジョリーが主演した「チェンジリング」(2008年)や、前述の「グラン・トリノ」はもちろんのこと、来月11月11日から全米公開される、レオナルド・ディカプリオ主演の伝記映画の問題作「J・エドガー」まで一貫して、晩年のイーストウッドを支えてきたロバート・ロレンツ(写真)の監督デビュー作です…!!

なので、「グラン・トリノ」で、自分の映画スター人生に幕を降ろしたはずのクリント・イーストウッドが、再びカメラの前に立とう…!!と考え直したのは、言うなれば、自分に尽くしてくれた愛弟子の第1歩を後押しし、映画監督デビューを成功させてやりたい…!!という、はなむけであると同時に、新人のロバート・ロレンツ監督に、いずれ後継者として、自分のメガホンを継いでほしい…という師匠から弟子への継承の意味合いが少なからず含まれていそうですが、現実的な理由としては、クリント・イーストウッドが次回監督作として準備していた、4度めの映画化となる「スター誕生」に主演するビヨンセが先ごろ妊娠してしまったため、クランクインが先送りされてしまうことになり、予定にポッカリと穴が開いてしまったことから、いきなり別の映画を監督するのは無理なので、俳優としての活動に切り替えることにしたようです。


映画に主演する予定がありながら、妊娠してしまったビヨンセのプロ意識はいかがなものか…?!と、CIAリーダーの映画マニアの方の中には、もしかすると問いたくなった人もいらっしゃるかもしれませんが、でも、それでクリント・イーストウッドの主演作がもう1本、観られる…!!となれば、むしろ、ビヨンセ、でかした!!とホメてあげたくなった人の方が多いかもしれないと思う、イーストウッドの真の引退作となりそうな「トラブル・ウィズ・ザ・カーブ」は、球団経営にスポットを当てるという異色の切り口で描かれたブラッド・ピット主演の「マネーボール」が全米大ヒットとなり、折りしもジャンルとして、あらためて見直されている野球映画です!!、と言っても、デニス・クエイド主演の「オールド・ルーキー」(2002年)でさえ、主人公は三十路半ばでしたから、81歳のクリント・イーストウッドがメジャー・リーガーのわけはなく、裏方の年老いたベテランのスカウトに扮し、掘り出し物のルーキーを見定めるため、アトランタに向けて出発することになるのですが、視力を失いつつある父がいずれ失明するであろうことを知る娘が、野球に人生を捧げた父の恐らくは最後となる旅に同行することに…。

そんな物語をイーストウッドが演じるのか…と思うだけで、ファンの方は目頭がウルウル…ときてしまいそうな「トラブル・ウィズ・ザ・カーブ」は、実際に映画を製作するイーストウッドのプロダクション、マルパソと、出資・配給するワーナー・ブラザースの間で諸条件を調整し、新人ロバート・ロレンツ監督とクリント・イーストウッド主演の契約が合意にいたった時点から、主演女優となるイーストウッドの娘役のキャスティングを検討するそうです。
ただし、娘役と言っても、高齢のイーストウッドの娘ですから、若い女優ではなく、30代以上の女優が候補になると予想されるのを踏まえると、今年2011年のカンヌ映画祭グランプリのパルムドールに選ばれた「ザ・ツリー・オブ・ライフ」(2011年)や、北米で現在公開中の「ザ・デット」、「テイク・シェルター」の演技が大絶賛されている注目のジェシカ・チャスティンあたりの名前が浮上してきそうな気がするのですが…、CIAリーダーのみなさんは、クリント・イーストウッドの最後の相手役をつとめる女優は、いったい、誰がふさわしいとお考えになるでしょう…?! (via: Deadline,EW)





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