************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


「ピンク・キャデラック」(1989年)のクリント・イーストウッドと、「キャデラック・レコード」(2008年)のビヨンセがコンビを組むことになりました…!!





1937年に封切られ、アカデミー賞の主要部門で各賞の候補にあげられたオリジナ映画を、「マイ・フェア・レディ」(1964年)の名匠ジョージ・キューカー監督が、「オズの魔法使い」(1939年)のジュディ・ガーランドを主演に起用し、1954年にリメイクした同名映画ばかりか、さらにフランク・ピアソン監督が、バーブラ・ストライサンドを起用して、1976年にリメイクした、やはり同名映画も、それぞれ名作として映画史に残っている古典の「スター誕生」を、あらためて現代を舞台に復活させる、4度めの再々再映画化に名匠クリント・イーストウッド監督が挑戦することになりました!!

作られた時代が違うことから、過去の3作品で微妙に設定は異なるものの、基本的にはショービズの世界で成功を夢見るスター志望の女性が、すでにその世界で名を成した男性との出会いで、スポットライトを浴び、夢を実現させていくのですが…といった物語の「スター誕生」の現代版リメイクは、過去の2作品(1954年版・1976年版)を製作したワーナー・ブラザースによってプロジェクトが進められ、「きみに読む物語」(2004年)のニック・カサヴェテス監督のメガホンで、ラッセル・クロウとビヨンセが主演する…といった顔ぶれで、およそ1年前の昨2010年2月にも製作ニュースの話題が持ち上がっています。それが紆余曲折を経て、ビヨンセだけが残り、ワーナー・ブラザースは最終的に、同社の看板監督であるクリント・イーストウッドにメガホンを託して、同時にプロデュースもお願いすることになったようです。

クリント・イーストウッド監督で「スター誕生」?!と言われれば、一瞬ミスマッチのように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが…、


早い話が「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)のボクシングの世界を芸能界に置き換える…と考えてみれば、クリント・イーストウッド監督の起用は的を得ているように思えますし、また、お笑い吸血鬼のロブ・パティンソンが主演して、大コケしたトンデモ映画「リメンバー・ミー」(2010年)の脚本家であるウィル・フェッターズの執筆したシナリオでは、老いたオヤジのロック歌手と若い女性歌手との出会い…という設定らしいので、同監督が歳の差カップルの恋愛を描いた必見の名作「愛のそよ風」(1973年)を、過去に発表していることを踏まえても適任者のように思われます。
それにクリント・イースウッドのファンの方はよくご存知のように、イーストウッドは自身の作品や、「さよなら。いつかわかること」(2007年)などで、映画音楽の作曲家としての顔もあわせ持っていますし、ジャズ・ミュージシャン、チャーリー・パーカーの生涯を描いた名作「バード」(1988年)を作るなど、音楽に大変、造詣が深いですから、そうしたクリント・イーストウッド監督の才能を考慮しても、このワーナー・ブラザースの起用は正解だと言えますね!!

なお、このニュースを共に伝えた2大業界メディアの THRDeadline によれば、ビヨンセの主演は確定しているものの、相手役となる男優は未定で、撮影開始のスケジュールも伝えられていませんが、恐らくは来月2月にクランクインするレオナルド・ディカプリオ主演の「J・エドガー」が完成後すぐに、早ければ今年2011年後半にも、クリント・イーストウッド監督はスターを誕生させることになるのではないでしょうか?!、イーストウッド監督は、盆暮れに「男はつらいよ」を公開していた山田洋次監督と同じように、1年で軽く2本は作れるほどのハイペースですからね…!!
ビヨンセと恋に落ちるオヤジのロック歌手に、イーストウッド監督が誰を選ぶのか?!、楽しみにしておきましょう!!





【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


Search in CIA