************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


日本が舞台の映画なんだから、やっぱり、ちゃんと日本で撮ろうよ…と、ヒュー・ジャックマンが思い直してくれるのなら、よいのですが…、とりあえず、日本の20世紀FOXの方は、日本の天気は別におかしくないですよ…と教えてあげたほうがよいのでは…?!




ヒュー・ジャックマン主演のX-MENシリーズ最新作「ザ・ウルヴァリン」が再び製作中止で、撮影が延期される事態に相成ったことを、業界メディア Deadline の編集長のニッキ・フィンケ女史とマイク・フレミングが、同映画を製作・配給する20世紀FOXから聞き出し、独占スクープとして報じてくれました…!!

ヒュー・ジャックマンが当たり役のミュータントに扮する同スピンオフ映画は、そもそもは天才ダーレン・アロノフスキー監督のメガホンで、今年2011年3月にニューヨークでクランクインする予定でしたが、折りしも、映画の主な舞台となるロケ地の日本で、その時期に大地震が発生したタイミングを逃さず?!、「ブラック・スワン」(2010年)の予想外の大ヒットで、コミックヒーロー映画による興行的成功の実績を積む必要がなくなったダーレン・アロノフスキー監督が天才の天災たる閃きで?!、プライベートの事情を理由に、やっぱり、日本には行けないとダダをこね始め…?!、日本の被災者の皆さんの不幸を遠まわしに利用する格好で降板し、世間からモラルを問われることになりました…。

その天災ダーレン・アロノフスキー監督の身勝手なドタキャン?!により、製作が急遽、取り止めになった「ザ・ウルヴァリン」は、その後、トム・クルーズ主演のアクション・コメディ「ナイト&デイ」(2010年)を手がけたジェームズ・マンゴールド監督が後任として、メガホンをとることが初夏の6月に決定し、体制の立て直しがはかられ、ヒュー・ジャックマン自身が、カナダのラジオ番組で、今秋10月にクランクインのメドが立ち、来年2012年には封切ることができるだろう…!!と、うれしい報告を伝えてくれました。
しかし、実際には、そこからスケジュールがズレこんでしまったらしく、ちょうど1週間前の先週木曜日(8月18日)に、カナダの新聞が「ザ・ウルヴァリン」の撮影日程を、今秋11月11日クランクインと伝え、ロケ地は日本ではなく、カナダ・ブリティッシュコロンビアのバーナビーで、撮影終了は来年2012年3月1日だと報じたことを、おとつい(8月23日)にアップした、ヒュー・ジャックマン主演のディズニー・ドリームワークス作品「リアル・スティール」(10月7日全米公開)の記事の中で書き添えておきました。

日本ではなく、全編をカナダで撮影することが可能な内容なのであれば、それを持ってしても、天才ダーレン・アロノフスキー監督は強引に降板する必要はなかったことが、あらためて確認された次第ですが…、それはさておき、ニッキ・フィンケ女史によれば、製作・配給の20世紀FOXの見解としては、同社はこれまでに正式に製作再開の日取りを決めたことはない…とのことで、確かに一連のクランクイン情報は、20世紀FOXの発表ではなく、ヒュー・ジャックマンの発言だったり、カナダでのロケ地となるカナディアン・モーション・ピクチャー・パークの利用スケジュールを調べた新聞社の記事だったわけですが、それにしても、主人公のウルヴァリン=ヒュー・ジャックマンの公けでのコメントであれば、それは実質的に発表と同じなのでは…?!


よって、20世紀FOXの言い分としては、あくまでもメドとして考えていたに過ぎない今秋のクランクイン予定を先延ばしして、来年2012年春ごろの撮影開始を検討することにしたそうですが、物語の大部分が日本を舞台としているのにもかかわらず、日本でロケを行うつもりはないそうで、その理由として、日本の天候状況の問題をあげています…。

具体的に日本が、どのような天候の問題に晒されていると、20世紀FOXが考えているのか?!、その詳細は知らされていませんが、日本にお住まいのみなさんは屋外での活動など、とても、ままならないほど困難な異常気象に日々、悩まされ、過酷なサバイバル生活を送っているはずですから??、特に説明はいらないと思います。しかし、そういう曖昧な理由づけで、当初に予定していた長期間の日本ロケを取り止め、もう日本で撮影したくないのに、日本の物語の映画だなんて、ちょっと日本人をバカにしている…と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね…。

しかしながら、実のところは、「ザ・ウルヴァリン」の今秋クランクインがキャンセルされ、こうした事態に陥ったのは、どうやら、ヒュー・ジャックマンが別の主演作として予定していた「レ・ミゼラブル」の方を優先したいと考え直したらしいことを、Deadline は伝えており、つまり、20世紀FOXは待ったをかけられてしまった被害者?!のようです…。


ユニバーサル映画が製作・配給する「レ・ミゼラブル」については、「ザ・ウルヴァリン」の次の映画だと思っていたので、取りあげるのを先送りにしていましたが…、同映画は、今春の第83回アカデミー賞の最優秀作品賞を獲得した「ザ・キングズ・スピーチ」(2010年)で、自らも最優秀監督賞の栄冠を勝ちとったトム・フーパー監督が、同名のヒット・ミュージカルを映画化するものです。
ヒュー・ジャックマンとしては、そのすでに定評のある人気の「レ・ミゼラブル」が原作の映画を、今秋から撮影開始すれば、約1年後の来年2012年秋から暮れにかけての映画賞レースたけなわの時期には公開が可能なことから、「ザ・キングズ・スピーチ」の余波が完全に消えてしまう前に、トム・フーパー監督の新作を完成し、それによって、話し下手の王さまのコリン・ファースがアカデミー賞最優秀主演男優賞を獲れるのなら、歌のうまい自分にオスカーが獲れないわけがない…!!とでも考えたらしく、いよいよアカデミー賞狙いに欲を出して本腰を入れるため、時期を問わず、作れば必ずアタる「X-MEN」はしばらく、お預けにしよう…といった判断を下してしまったようです…。

この「ザ・ウルヴァリン」製作延期により、ジェームズ・マンゴールド監督が降板してしまう可能性は、今のところ、伝えられていませんが、もし、そのような事態になれば、仕切りなおしの来春クランクインを、さらにまた先送り…という不測の泥沼にもなり得るので、先行きはちょっと不透明になってきましたね…。ただし、来春になれば、日本の異常気象の天候??も回復するかもしれませんし、また日本ロケが検討されるといった、よい方向に転がる展開も否定できないでしょうから、そうなる事態を願って、続報に期待することにしましょう…!!

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