Oz: The Great and Powerful : サム・ライミ監督が名作ファンタジーを新たな切り口から描くディズニー映画の3D超大作「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」の悪い魔女にレイチェル・ワイズがドラッグ・ミー・トゥ・オズされた!!
by
Billy
2011年5月4日水曜日
こうして二人の美人女優の写真を並べると確かに、よい魔女セオドラ=ミラ・クニス(左)の姉の悪い魔女エヴァノラがレイチェル・ワイズだというのは、見た目的に納得できますが、「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」(2009年)でローナ・レイヴァーが演じた呪術師のババアのように恐ろしく悪い魔女を期待するのであれば、「ギフト」(2000年)でコンビを組んだヒラリー・スワンクの方がよかったのかもしれません…?!
アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンに話題が集中するのは仕方がないにしても、そのナタリー・ポートマンの主人公ニーナを精神的に追いつめる存在のもうひとりのヒロイン、リリーにも絶対に注目してほしい、天才ダーレン・アロノフスキー監督のサイコ・バレエ映画「ブラック・スワン」(2010年)が、来週の水曜日=5月11日から日本で封切られるミラ・クニスが主演女優をつとめる、サム・ライミ監督の最新作「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」に、天才ダーレン・アロノフスキー監督の元内縁の妻の女優レイチェル・ワイズが出演する見込みであることを、業界ブログ Heat Vision のボリス・キットが伝えてくれました…!!
ロバート・ダウニー・Jrの代役のジェニー・デップの代わりのピンチヒッターとして、役者バカのジェームズ“猿の惑星”フランコが、オスカー・ゾロアスター・ファドリグ・アイザック・ノーマン・ヘンクル・エアニュエル・アンブロイズ・ディグスといった、落語の寿限無みたいな名前が長いので、短くして、オズと称する主人公を演じる「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」で、よい魔女ミラ・クニスの姉の悪い魔女役の候補としては、サム・ライミ監督は冒頭のように、ヒラリー・スワンクを希望していましたが、製作のディズニーは、サム・ライミ監督の考えに反対し、代わりにミシェル・ウィリアムズを起用してはどうか…?!といった代案を提示して、両者の間で意見が衝突していることを、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture が先月4月末にレポートしていました。
サム・ライミ監督が希望したとされるヒラリー・スワンクAKAベスト・キッド4は、「ボーイズ・ドント・クライ」(1999年)と「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)で、2度に渡り、オスカーの最優秀主演女優賞を獲得するなど、演技の実力は確かにしても、近年は振るわず、女性飛行家アメリア・イアハートの伝記映画「アメリア」(2009年)は見向きもされず、昨2010年秋に公開された冤罪の実話映画「コンビクション」も不発であったのに加え、あろうことか、最新主演作のスリラー映画「ザ・レジデント」は今春、DVDスルー映画としてリリースされてしまう事態にまで陥っています…。
そのように現在では集客力皆無?!と見なされているヒラリー・スワンクに対して、同様に地味な演技派ながら、レオナルド・ディカプリオと共演した「シャッター アイランド」(2010年)がヒット作となり、「ブルーバレンタイン」(2010年)の演技で、ジェームズ・フランコ司会の第83回アカデミー賞に、ナタリー・ポートマンのライバルとして最優秀主演女優賞にもノミネートされた昇り調子のミシェル・ウィリアムズを、ディズニー側は提案していたわけですが、結局は両者がお互いの候補を退け、新たに第三者のレイチェル・ワイズを起用することで、折り合いをつけることになったようですね。
レイチェル・ワイズも、そもそもの候補のふたりに似て、どちらかと言うと演技派で、あまり目立っていない印象の女優ですが、しかし、レイチェル・ワイズは大ヒット作「ハムナプトラ」シリーズのヒロインだったわけですし、「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」を第2の「アリス・イン・ワンダーランド」としたいディズニーとしては、無難なキャスティングに落ち着いた結果と見なすことができそうですが、美人女優の範疇には入らないヒラリー・スワンクを起用したいサム・ライミ監督の意図が、ホラー映画の名手としての力量を悪い魔女の描き方で発揮しようと構想してたのであれば、「ブラザーズ・ブルーム」(2009年)でも大変にチャーミングで、愛らしい女性だったレイチェル・ワイズは、あまりマッチしておらず、サム・ライミ監督のファンにはガッカリなのかもしれません…。
「隣のヒットマン」(2000年)の脚本家ミッチェル・カプナーが、ライマン・フランク・ボームの名作ファンタジーの原作「オズ」シリーズを再構成して、大魔法使いのオズはどうして誕生したのか?!といった経緯の前日譚を描いたシナリオを、まぼろしの「スパイダーマン4」の脚本家デヴィッド・リンゼイ=アベアーがリライトした、ディズニー映画「オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル」は、今夏7月から撮影を開始し、来年2012年中の全米3D公開が見込まれています。
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