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ディズニーの夢と魔法が復活させるファンタジックな「オズの魔法使い」の新作映画に、スプラッター・ホラー「死霊のはらわた」(1981年)でデビューしたサム・ライミ監督こそふさわしい!!と、誰だって思うはずです…!!


全世界での興行成績のトータルが約10億1,722万ドルを超え、栄光のビリオンダラークラブ入りを果たした史上6本めの巨大ヒット作となった「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)に続く、名作ファンタジーを3D映画で復活させる第2弾として、同映画のプロデューサー、ジョー・ロスとディズニーが、名曲「虹の彼方に」でおなじみの「オズの魔法使い」(1939年)を再映画化し、そのプリクエール(前日譚)となる「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」を、ロバート・ダウニー・Jr主演で作るかもしれない…!!というニュースを、今春4月末にお届けしました。
その際に、「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」の監督は、「アメリカン・ビューティー」(1999年)や、「レボリューショナリー・ロード」(2008年)などで知られるオスカー監督のサム・メンデスが予定されている…とお伝えしたのですが、同監督が、「エデュケーション/17歳の肖像」(2009年)の超新星キャリー・マリガンを主演に迎え、「つぐない」(2007年)の原作者イアン・マキューアンの「初夜」(新潮クレスト・ブックス)を映画化するという、ディズニーのファンタジー大作の3D映画よりは、もっと自分本来の作家性に近い題材の方を選んで、プロジェクトから降りてしまいました…。

サム・メンデス監督に代わる候補としては…、パーティーでマイリー・ハンナ・モンタナ・サイラス17歳が突き出すお尻に、股間のオチンチンをこすりつけ、ふたりでワイセツなダンスをしたことが、変態!!と世論で突き上げを食らったゲイのアダム・シャンクマン監督45歳(「ヘアスプレー」2007年)が早くから名乗りをあげていたほか、「ホビット」を自主的に降板したギレルモ・デル・トロ監督、「ウォンテッド」(2008年)のティムール・ベクマンベトフ監督らの名前が浮上していたのですが、先週末の金曜日(11日)の朝に、どうやら、ディズニーが、「スパイダーマン」シリーズをクビになったサム・ライミ監督に白羽の矢を射て、オファーしたらしいことを、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture が独占スクープとして、情報をリークしました。
しかしながら、冒頭で冗談半分に記したように、「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」(2009年)でも本領を発揮したホラー映画監督のサム・ライミがディズニーで?!「オズの魔法使い」?!というミスマッチ感や、昨2009年秋にココでお伝えしたように、同監督が「スパイダーマン」以後の代表作となる候補の企画として、ワーナー・ブラザースで、人気オンライン・ゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」の映画化を進めていたことから、果たして、「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」の監督を引き受けるものか?!、微妙だったのですが、週末の間に考えたサム・ライミ監督は、ディズニーの申し出を受けることにしたようで、アメリカでは昨日となる14日(月)の夜に契約書にサインをし、晴れて、ディズニー映画「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」の監督に就任したことを、ニッキ・フィンケ女史が報告してくれました…!!

サム・ライミ監督がメガホンをとる「オズの魔法使い」のプリクエール「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」は、「隣のヒットマン」(2000年)の脚本家ミッチェル・カプナーが、ライマン・フランク・ボームの原作「オズ」シリーズから素材を集めて書き上げたシナリオを映画化するもので、オリジナル映画でジュディ・ガーランドが演じた少女ドロシーではなく、魔法使いのオズそのものを主人公とするストーリーです。
元は旅回りのサーカス団に所属するペテン師の男が、ドロシーが竜巻に飛ばされ、オズの国にたどり着いたように、不思議な力で別世界に運ばれてしまい、そこでどのようにして大魔法使いのオズになっていったのか…?!が描かれることになります。
で、その大魔法使いオズになるペテン師の主人公役に、先週末から日本でも「アイアンマン2」の上映が始まったロバート・ダウニー・Jrが予定されており、RDJのチャーミングな魅力に、まさにピッタリの役どころだと思うのですが、ニッキ・フィンケ女史によれば、RDJの主演はまだ正式には決まっていないそうです…。


最終的に金食い虫の浪費家として、ソニー・ピクチャーズから追い出されてしまったものの、大作の「スパイダーマン」シリーズを取りまとめてきた力量を鑑みると、ディズニーの3D映画のファンタジー大作「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」を、サム・ライミ監督は充分に指揮っていくことができるでしょうし、「アリス・イン・ワンダーランド」のメガホンをとったのが、ダークファンタジーの鬼才ティム・バートン監督だったことを考えると、ホラー映画監督のサム・ライミは「オズの魔法使い」にミスマッチ…と先に書いたものの、ティム・バートン監督同様にユニークな視点による新しいファンタジー映画を作ってくれそうで、ディズニーの推し進めたい路線には合っている適任者という見方もできそうです。

なお、ニッキ・フィンケ女史も、先にスクープを放った Vulture も、サム・ライミ監督作品「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」の製作スケジュールにはふれていませんが、ロバート・ダウニー・Jrが主演するとなると、RDJは、ココでチラッと紹介したアルフォンソ・キュアロン監督(近未来SF映画最高傑作「チルドレン・オブ・メン」2006年)の新作「グラビティ」に、今夏は主演する予定を組んでおり、その後は「シャーロック・ホームズ2」の撮影も控えているので、今年2010年中にサム・ライミ監督とロバート・ダウニー・Jrのコラボが実現するのは、少し難しい気配です…。
よって、ディズニー映画「オズ・ザ・グレート・アンド・パワフル」は来年2011年に、アイアンマンがまずヒーロー大集合映画「アベンジャーズ」の撮影を終えた後、カメラを回し、公開は2012年ということになるのではないでしょうか?!
サム・ライミ監督が、ティム・バートン監督に負けじとビリオンダラークラブ入りを果たすのか?!、2012年に「(500)日のヤング・スパイダーマン」の公開を予定しているソニー・ピクチャーズにリベンジし、アイアンマンの協力で?!、スパイダーマンを倒す機会がめぐって来ました…!!、ブルース・キャンベルも出演してくれるとうれしいですね!!

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