Variety のニュースを伝えた The Playlist の記事によれば、すでに撮影が始まっているバットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」のキャストとして、クリス・ノーラン監督が、マシュー・モディーンと、トム・コンティに加え、いたずらジョーイ・キングちゃんの起用を決定したそうです…！！
製作・配給のワーナー・ブラザースが昨日(現地5月19日付け)、発行した、クランクインを告げる…もしくは、ヴァイラル・マーケティングの開始を暗示した？！プレスリリースが、映画のストーリーには一切ふれていないという、ちょっと異例な体裁だったように、内容がまったくわからない「ザ・ダークナイト・ライズス」ですから、新キャストの3名の役どころは不明で、どうして、クリス・ノーラン監督が11歳のジョーイ・キングちゃんを必要とするのか！？の理由も、もちろんわかりません。

テイラー・スウィフトの新曲「ミーン」のミュージック・ビデオにも登場し、コラボしているジョーイ・キングちゃんは、昨2010年夏に20世紀FOXが全米公開したファミリー映画の佳作「ビーザスといたずらラモーナ」に主演するなど、人気の高い子役なので、「バットマン」シリーズに女の子の子役が必要となれば、ジョーイ・キングちゃんが選ばれるのは当然かもしれませんが、この起用の背景には、今春全米公開されてヒットの成功をおさめた超実戦型SF市街戦ムービー「バトル・ロサンゼルス」で共演した、「ダークナイト」(2008年)のトゥーフェイス＝アーロン・エックハートの推薦があったのかな…？！と憶測することもできそうです。ジョーイ・キングちゃんにとっては、ゾンビ映画「クアランティン」(2008年)、「バトル・ロサンゼルス」、そして、「ザ・ダークナイト・ライズス」と、順調にジャンル系映画の枠組みでキャリアを発展できているので？！、クロエ・モレッツちゃんに続く存在に成長してほしいですね。

ジョーイ・キングちゃんとあわせて起用されたトム・コンティとマシュー・モディーンについては、映画マニアの方は名前を聞けば、すぐに代表作が思い浮かぶかはずなので、書き添える必要はないかもしれませんが、トム・コンティは大島渚監督の傑作「メリークリスマス、Mr. ローレンス」(1983年)で、語り手のような重要な役を演じた名優で、同映画に主演したデヴィッド・ボウイが、クリス・ノーラン監督の「プレステージ」(2006年)に出演していますから、そのキャスティングの過程で、「メリークリスマス、Mr. ローレンス」を観た同監督がトム・コンティの演技力に目をとめていたのかもしれません？！
マシュー・モディーンはスタンリー・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」(1987年)に主演するまでは、人気と実力を兼ね備えた若手俳優のホープでしたが、同監督の映画で消耗してしまい、その後、鳴かず飛ばずになってしまう…という負のパターンに陥ってしまった人です。

以上の新キャストはいずれも端役で、それほど重要ではない役回りだと思いますが、そうした脇役のキャラクターに、映画マニアがちょっとハッとする実力派を丁寧にハメこんでいるあたりが、実にクリス・ノーラン監督らしい、こだわりの感じられるキャスティングだと評価できそうです。
「バトル・ロサンゼルス」もちゃんと宣伝してくれたジョーイ・キングちゃんが、クリス・ノーラン監督の現場のどんな写真をリリースしてくれるのか？！、楽しみがさらに増えたバットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」は、来年2012年7月20日全米公開です！！


★フォーラムのページを用意したので、映画のニュースや話題についての意見、また、自分が観た映画の感想などを伝えたい人は、自由にトピックを立ててください。




【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと！！