************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


先週末の土曜日(11月13日)に初公開の予告編をご覧いただいた、アーロン・エックハートが主演するソニー・ピクチャーズ製作・配給のSFインベージョン映画の大作「バトル・ロサンゼルス」(2011年3月11日全米公開)のVFXをひき受けたスタジオのハイドラックスを主宰するコリンとグレッグのストラウス兄弟監督が、仕事の依頼主のソニピに対して、自分たちも同じエイリアンの侵略をテーマにしたSFインベージョン映画を自宅で自主製作している…と告知しなかったことから、ソニピが支払った大金を使って「バトル・ロサンゼルス」のために開発したVFXの技術や、作品のコンセプトなどを横取りしたのではないか…?!といった疑惑が持ちあがり、「バトル・ロサンゼルス」よりも先に封切んなよ!!、ボケ!!と、ソニピから訴訟もじさない構えで脅されたSFインベージョン映画「スカイライン」を、配給を引き受けたユニバーサル映画が全米2,880館の約3,100スクリーンで公開したオープニング成績はたったの約1,167万ドルで、ソニー・ピクチャーズが目くじらを立てるまでもなく、世間はこの映画に関心を持っていませんでした…!!







CIAが掲載した「スカイライン」の記事( ↓ 関連記事参照)のアクセス数からすると、オタク大国の日本ではウケるのかもしれない「スカイライン」は、どうも、人間の脳みそが美味だと気づいたらしい?!エイリアンが地球上の全人類をひとり残らず、巨大UFOにアブダクトしてしまう…!!という荒唐無稽なお話で、それ以上、特に中身もないことから、映画の格付けサイト RottenTomatoes での評価の支持率は、たったの10%で完全に腐敗映画に指定され、Metacritic では、14件のレビューのうち、9件が酷評で、まあまあが5件、ほめているレビューは0件で一切ないことに基づき、トータルスコア28ポイントとして、観ると時間とお金を損する可能性のある危険なレッドゾーンに置いています。


スカイラインテレビスポット




スピルバーグ監督の「宇宙戦争」(2005年)や、キアヌ・リーヴスの「地球が静止する日」(2008年)、そして、謎のモンスター映画「クローバーフィールド」(2008年)といった同じジャンルのヒット作の端々を寄せ集めたパチモン映画?!のように言われている「スカイライン」は、そもそもVFXアーティストのコリンとグレッグのストラウス兄弟監督に、俳優を使って映画を演出する才能などないのに、劇映画として一応、体裁だけでもストーリーを物語ろうと、登場人物の設定や関係を紹介するくだりの場面などが退屈で、まだるっこしく、この際、思い切って、ひたすら、自分たちの得意なVFX満載のアクション・シーンにだけ終始するバカ映画にすればよかったのに…といった風に評されています。


そのようにコテンパンで、見かけ倒しだった「スカイライン」は、冒頭でも記したように、初登場第4位でオープニング成績は、たったの約1,167万ドルだったわけですが、ストラウス兄弟監督の前作「エイリアンズ VS.プレデター 2/レクイエム」と、その数字を比較してみると…、

「エイリアンズ VS.プレデター 2/レクイエム」(2007年12月25日公開/2,611館/製作費4000万ドル)
オープニング成績/1,005万ドル(2611館) 国内/4,179万ドル+海外8,708万ドル=1億2,888万ドル

…とのことで、あまり変わらず、なんだ、この人たちは初めから、その程度の人たちなのか…といった感じですが、実のところ、わずかながらオープニング成績の売り上げをアップすることに成功していますね…!!


それどころか、「スカイライン」の製作費はオープニング成績とほぼ同等の約1,000万ドルで、前作「エイリアンズ VS.プレデター 2」の4分の1のお金で作ったわけですから、本作は初めから赤字になりようもなく、オープニング成績=約1,167万ドルは、製作費の半分をいきなり回収できた大成功だったことになります…!!
よって、今後の海外マーケットでの収益や、DVD/Blue-ray などの二次使用のビジネスを考えると、この映画をソニー・ピクチャーズのお金で作った…というのはブラック・ジョークですが、自分たちで自主製作したストラウス兄弟監督は大儲けできることになり、酷評など、どこ吹く風といったことになりそうです。


ATMでお金おろしてたらエイリアンが…ッ!!




ちなみに、同じようにエイリアンの地球侵略をテーマにしたSFインベージョン映画として、ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグが共演した、まさにタイトルもズバリ「インベージョン」(2007年8月公開)がありましたが、同映画のオープニング成績は「スカイライン」よりもさらに少なくて、半分に近い約595万ドル(2,776館)でした…!!
ワーナー・ブラザースが製作・配給した「インベージョン」の全世界での最終的な興行成績は約4,017万ドルの大沈没で、高額の製作費=約8,000万ドルが丸々の損失になっていますから、それと比較しても、ストラウス兄弟監督は首尾よく、ローリスク・ローリターンで儲けてみせたことになります…!!


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