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あなたの人生の貴重な時間を無駄にさせたくないので、この予告編を観ないでくださいね…と、良心的に警告しておきます。





主演した前作のコメディ映画「イヤー・ワン」(2009年/邦題「紀元1年が、こんなんだったら!?」)が、製作費の約6,000万ドルに対して、全世界でその製作費とほぼ同等の約6,235万ドルしか売り上げられず、ソニー・ピクチャーズに大赤字を食らわせたジャック・ブラックの最新作「ガリバー旅行記」の予告編を、製作・配給の20世紀FOXが初公開しました…!!
映画の原作は、その題名どおりに、ジョナサン・スウィフトの有名な同名小説ですし、予告編をご覧になれば、物語の内容は一目瞭然で…、40歳にもなって、若者のような服装で、出版社のメール室で下働きするジャック・ブラックが、他人の記事をコピペして、自分の文才をデッチあげ、念願のライターに昇格し、魔のバミューダ三角海域の取材を仰せつかりますが…、嵐に巻き込まれたジャック・ブラックのガリバーは小人の王国リリパットに流れ着くことに…ッ!!

そうした「ガリバー旅行記」で、おなじみの巨人と小人の展開に関して、現代的に映画にした時の完成のイメージを、もしかして、「ナイトミュージアム」シリーズで、ふつうの人間のベン・スティラーと、ミニチュア展示物のオーウェン・ウィルソンの関係みたいになっちゃう…?!と予想してた人には、まさにドンピシャリで、この「ガリバー旅行記」は、ジャック・ブラック版の「ナイトミュージアム」にしか観えず、ちっとも新鮮な驚きがありません…と言うより、ひと言で言って、バカげた印象しか残らず、これでは観客の対象年齢が10歳以下の児童や幼児に限られてしまいそうです。


そんなアホくさい「ガリバー旅行記」を、20世紀FOXは年末の12月22日に全米公開し、クリスマスから年末年始のホリデイ映画の勝負作として封切る予定ですが、前述の「イヤー・ワン」を、サマームービーのコメディ映画の勝負作として封切り、悲惨な目に遭ったソニピの悪夢をくり返す可能性は高く、ジャック・ブラックのコメディアンとしての映画スター生命は、完全に終わりを告げてしまうことになりかねません…。
20世紀FOXとの間で、過去に結んだオプション契約を盾に、この明らかに失敗作の「ガリバー旅行記」への出演を無理強いされ、「アイアンマン2」でブラックウィドウとして華麗に登場するのを阻止されて、スカージョに大役を譲らなければならなかったエミリー・ブラントは本当に気の毒で、もはや、何と言っていいものか、言葉を失ってしまいます…。


この「ガリバー旅行記」で、ジャック・ブラックの人生を終わらせようとしている監督は、ドリームワークス・アニメ「モンスターVSエイリアン」(2009年)を、コンラッド・ヴァーノンと共同監督したロブ・レターマン。やはり、アニメと実写映画では、勝手が違うのかもしれませんね…。
共演は、恋愛映画の名作「サラ・マーシャルを忘れたくて…」(2008年)のジェイソン・シーゲル、「ゾンビーノ」(2006年)のゾンビ=ビリー・コノリー、「恋愛適齢期」(2003年)でジャック・ニコルソンの若い恋人だったアマンダ・ピート他…。

顔のしわなど、老けが窺がえ始めたジャック・ブラックが、「スクール・オブ・ロック」(2003年)の頃のように、いつものお調子者のいい加減なダメ青年を演じるのは、もはや無理で、この映画の彼は、何だか、フリーターを続けた結果、人生に落伍し、同世代の仲間から置いてけぼりを食った哀れな中年のような痛々しさを、観る側に強いてしまっています…。製作者らは、ジャック・ブラックにワンパターンの役を演じさせるのではなく、年齢にふさわしい役柄の設定を考えるべきだったのではないでしょうか…?!、そうしていたら、この映画は大きく違っていたような気がします…。

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