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ガリバー-エミリー・ブラント-1

風に吹かれながら佇む美女は、演技派人気女優エミリー・ブラントですが、眉間にシワを寄せている複雑な表情を見ると、本当ならセクシーな黒のボンデージ風戦闘スーツを身につけるはずがプラダを着た悪魔の呪い?!で、こんなお姫さまドレスを着るハメになってしまったわ…なんて思っているんでしょうか…?!




ガリバー-2

イギリスのオックスフォードにある世界遺産のブレナム宮殿で行われている、20世紀FOX製作のジャック・ブラック主演の最新コメディ映画「ガリバー旅行記」の撮影風景の写真です。人々が上を見上げているのは、そこに巨人になったジャック・ブラックのガリバーが立っている…という設定のようです。
ジャック・ブラックの巨人ガリバーは、もちろん後からSFXで追加されるので、このロケでガリバーに扮したジャック・ブラックの登場は見られないようですが、プロデューサーも兼ねているジャック・ブラックはちゃんと現場には入っていたようです。
イギリスの作家ジョナサン・スウィフトが1726年に出版した有名な「ガリバー旅行記」を再映画化する本作については、昨2008年11月にココで製作決定のニュースをお伝えしましたが、その時点では、もしかするとモーション・キャプチャを使った3-D/CGアニメのようなスタイルの作品かも?!とも思われましたが、こうして俳優らが衣装を着て、ロケで撮影をしているところを見ると、映画の完成形は、ごくフツーの実写にSFXを駆使したファンタジー映画のようですね。

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原作の「ガリバー旅行記」の時代設定は1699年ですが、この最新作では、それを現代に置き変え、ジャック・ブラック演じるトラベル・ライターのガリバーが、魔のバミューダ三角海域の取材に出かけたところ、超自然現象に巻き込まれ、小人の王国リリパットにたどり着くことに…といった発端の内容となっています。
なので、リリパット王国の人たちが、恐らくはガリバーが持ち込んだものと思われるバスケットボールに興じている…といった場面が展開している訳ですね。

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↑ バスケットボールをかまえている、リリパットの王様らしき人は、風刺の効いたゾンビ映画のコメディ「ゾンビーノ」(2006年)で、主人公の少年に飼われていた、ゾンビなのに、いい男のファイドを演じていたビリー・コノリーです。
後ろのおデブは、イギリスの人気コメディ俳優ジェームズ・コーデンです。マイク・リー監督の「人生は、時々晴れ」(2002年)で覚えている人もいるかもしれません。

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↑ 何だか驚いたように、大きな口を開けている女優はキャサリン・テイトです。
イギリスでは、自分の名前をつけた「ザ・キャサリン・テイト・ショー」という冠番組まで持っていた人気コメディエンヌですが、日本ではあまり知られていません。
キャサリン・テイトが演じているはリリパットの女王で、エミリー・ブラント演じるお姫さまのお母さん役です。

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冒頭でもチラッとふれたように、エミリー・ブラントは「アイアンマン2」の女刺客ブラック・ウィドウに起用されながら、出世作の「プラダを着た悪魔」(2006年)に出演した際に20世紀FOXと交わしてしまった複数本の出演契約がアダとなり、せっかくの大ヒット確実の「アイアンマン2」をキャンセルして、こちらの「ガリバー旅行記」に契約上の義務として出なければならなくなりました…。
「アイアンマン2」に出演していれば、その後の「アイアンマン3」や、ヒーロー大集合映画の「アベンジャーズ」などにも出られるでしょうし、スピンオフで自分の主演作のコミック・ヒーロー映画を作ってもらえたかもしれず、大ブレイクのチャンスを、20世紀FOXにフイにされてしまいました…。
20世紀FOXも、この「ガリバー旅行記」はシリーズ化する腹でしょうが、ガリバーは寅さんのように旅に出て、またよその土地で別の女に惚れるでしょうから、リリパット王国のお姫さまであるエミリー・ブラントの登場は、これ1本だけになるのではないでしょうか。かわいそうなエミリー・ブラントですが、この一件で世間から同情を集め、かなりファンは増えたようですし、元もと実力のある彼女にはこれからもチャンスはめぐってくるでしょう!!
エミリー・ブラントの代わりにブラック・ウィドウを演じるのは、オムニバス映画「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」の中の1編として、ウディ・アレンの代わり?!に監督した短編映画の出来栄えがあまりにひどく、丸ごと全部、作品自体をカットされ、監督デビューが幻となって消えてしまったスカーレット・ヨハンソンです。
あり得ない音痴をさらした歌手デビューに続けて、失態をさらしてしまいました…。

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↑ お城の上にいるエミリー・ブラントを見上げ、下から声をかけているロミオとジュリエット状態のロミオは、ジェイソン・シーゲルが演じるホレーショという名前の登場人物です。ジェイソン・シーゲルと言えば、自身の経験を元にした昨2008年のコメディ映画「サラ・マーシャルを忘れたくて…」(邦題「寝取られ男のラブ♂バカンス」)が大ヒットし、映画スターとしてのブレイクを果たした訳ですが、この「ガリバー旅行記」の脚本を執筆したのは、その「サラ・マーシャルを忘れたくて…」の監督ニコラス・ストーラーなので、そういった縁から登場となったのかもしれません。

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以上のように、米英の才能ある人気コメディアンや俳優が勢ぞろいした「ガリバー旅行記」の監督は、巨大女が大活躍するドリームワークス・アニメの最新作「モンスターVSエイリアン」(日本7月11日公開)が全米大ヒット中のロブ・レターマンです。本来はアニメ畑の人なので、実写映画はこれが初挑戦となります。
ジャック・ブラックの姿も早く見たい、この最新作の「ガリバー旅行記」は、来年2010年6月4日全米拡大公開され、「アイアンマン2」を追撃する予定です。



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