5分前は人間だった…！！で有名な「ハウリング」(1981年)の狼男の変身シーンで映画ファンをアッと言わせ、「グレムリン」(1984年)で大ヒットを飛ばした80年代の人気映画監督ジョー・ダンテの最新作が3D映画なのに、昨2009年初頭からオクラ入りとなっています…！！

スティーヴン・スピルバーグ監督が、自分の代表作の「ジョーズ」(1975年)をパクッた作品の中で、最もよく出来ていた…！！と、「ピラニア」(1978年)を高評価したことから、チームを組むことになり、前述の「グレムリン」や、「トワイライトゾーン/超次元の体験」(1983年)、また、「インナースペース」(1987年)などを一緒に発表し、80年代映画を語るうえにおいては、その名前を外せないジョー・ダンテ監督が、2003年に公開した、ブレンダン・フレイザー主演の「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」以来、久しぶりに映画のメガホンを握った新作「ザ・ホール」の予告編が先週末、インターネットに登場し、話題になっています…！！



「スターシップ・トゥルーパーズ3」(2008年)や、今月5月22日(土)から日本で封切られる「レギオン」などを作ったボールド・フィルムズ作品の「ザ・ホール」は…、デインと生意気な弟のルーカスが新居の地下室で見つけた謎めいた穴は底なしで、魔界へとつながっている、けして開いてはいけない禁断の扉だった…！！といったプロットで、デインとルーカス、そして、お隣さんの美少女ジュリーは、底なしの穴から這い出る悪夢がはびこる前に、再び扉をふさがなければならないことになります。

上 ↑ の予告編は、昨2009年初めに完成し、数々の映画祭ですでに上映されながら、今だに配給会社が見つからない本作が、来週の水曜日(12日)から始まる第63回カンヌ国際映画祭で営業活動をするために作ったものが、どういった経緯でか？！、恐らくネットに流出した…と考えるのが、タイミング的に妥当なものですが、おかげでジョー・ダンテ監督の幻になりかけの新作がどういった映画か？！、その雰囲気を垣間見ることができました。
で、予告編から受けとれる印象としては、あらすじだけだと、ホラー映画のようですが、実際の映画は、前述のバブルでポップだった80年代の映画のような、家族でワクワクと観られるジュヴナイル・アドベンチャー映画のようで、どこからしら懐かしい空気をたたえているところが、あぁ、80年代に一世を風靡した監督の作品だなぁ…といった風に観てとれます。
そういった辺りが少し古臭くて、なかなか配給会社が決まらないのかもしれませんが、けして、つまらない映画ではなさそうですし、お隣の美少女ジュリーを演じてるのが、80年代のアーティストに経緯を表し、ヒュー・グラントとドリュー・バリモアに新曲を書かせたスーパーアイドルのコーラ・コーマン(↓)だけに、ぜひとも早く観たい作品です…！！


ジョー・ダンテ監督が、フェイクではなく、3Dカメラで撮影し、観客を奈落の穴の底に墜落させるホンモノの3D映画「ザ・ホール」のシナリオを担当したのは、ニムロッド・アーントル監督のスリラー映画「モーテル」(2007年)と、その第2弾「モーテル2」(2009年)を執筆したマーク・L・スミス。


主人公のお兄ちゃんデインを演じているのは、ダレン・シャンだよ！！と言ったほうがピンとくるクリス・マッソグリア。生意気な弟のルーカスは、「ミスト」(2007年)ではトーマス・ジェーンの息子で、「ダークナイト」(2008年)では、ゲイリー・オールドマンの息子だったネイサン・ギャンブル君。ネイサン・ギャンブル君は、「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」(2008年)にも出演していたので、ヒロインのヘイリー・ベネットとは、同映画に続けて、同じ作品に名前を並べることになっています。
兄弟のお母さんは、「ミート・ザ・ペアレンツ」シリーズではロバート・デ・ニーロの娘だったテリー・ポロ。つまり、ベン・スティラーの恋人のフィアンセだった人ですね。


ジョー・ダンテ監督が、ホラー映画の専門誌ファンゴリアに語ったコメントによれば、この夏の終わりか、秋には、「ザ・ホール」が全米のスクリーンで観られるはずの予定だよ…！！とのことなので、正式な契約はまだなものの、どうやら、どこかの配給会社との交渉は前向きに進んでいるようです。おもしろい映画をたくさん作ってくれたレジェンドなジョー・ダンテ監督の新作なので、キチンとした形で公開されることを祈ります…！！




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