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ケース39-レネー・ゼルウィガー

今日は夏休みで更新をおやすみ…?!と思われたかもしれませんが、遅ればせながら、今日も更新します…ッ!!







全米映画興行では現在、恐ろしい孤児の少女が登場するチャイルド・ホラー「オーファン」がヒット中ですが、子どもをテーマにしたホラーと言えば、今年2009年4月に予告編を紹介したレネー・ゼルウィガー主演の「ケース39」はどうなった…?!と覚えておられる常連の方もいるかもしれません。
パラマウント映画が、ドイツ映画のクライム・スリラー「Antikorper」(2005年)で注目を集めたクリスチャン・アルバート監督をハリウッドに招いて製作した「ケース39」は、2006年に撮影が行なわれ、当初の予定では去年2008年の春に全米公開される予定でした。それが公開日変更の度重なる先送りの結果、ついに現在ではパラマウント映画の封切りラインナップから除外されてしまったようです…。おかげで監督のクリスチャン・アルバートは、この「ケース39」の後に、「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督のプロデュースで作ったSFスリラー「パンドラム」の来月9月18日全米公開が決定しているため、ハリウッド・デビュー作が入れ替わってしまうことになったのですが…、では、なぜ?!、「ケース39」はオクラ入りになってしまったのか…?!
その大変、気になる理由のひとつが、上 ↑ の動画から何となく想像することができます…。ソーシャルワーカーとして、38もの案件を抱えて、てんてこ舞いのブリジット・ジョーンズが押しつけられてしまった39番めの事件を描いた本作は、両親の虐待で殺されそうになった少女リリーを救ったレネー・ゼルウィガーが、少女を不憫に思い、自分のところに引き取りますが、実はリリーの周囲では、人の死が絶えず…。ということで、リリーは見かけとは違う恐ろしい少女だった…ッ!!と、お人よしのブリジット・ジョーンズが気づく頃には時すでに遅し…ッ!!といった内容です。そして、上 ↑ の動画は、まさに両親によって葬られようとしているリリーを、レネー・ゼルウィガーが間一髪、救出する場面ですが、いくらその正体が魔少女とは言え、この時点では、レネー・ゼルウィガーも観客もフツーの無垢な女の子だと思っているリリーを、彼女が生きたまま、両親がオーブンに閉じ込め、焼き殺そうとするのはあまりにも残酷で、ショッキングでしょう…。
そのためパラマウント映画は、こうした衝撃的な児童虐待場面の描写を許してしまったことで、世論の批判を買い、攻撃に晒されることを懸念して、本作の全米公開を諦めつつあるのでは…?!と考えられています。…が、しかし、上 ↑ の動画の結末で、結局のところ、少女リリーは生焼きにされず、無事に助かっていますし、この「ケース39」は、アメリカ以外の世界の各地では、今秋、順次封切られる予定です。日本の映倫にあたるMPAAの審査がヒステリックすぎたり、フィクションの映画の描写も観客がイチイチ真に受けて、過敏に反応するアメリカ社会の映画を取り巻く事情が窺い知れるような事例だと言えそうですね…。

ケース39-ジョデル・フェルランド

リリーを演じてる女の子は、テリー・ギリアム監督の「ローズ・イン・タイドランド」(2005年)のローズこと、ジョデル・フェルランドちゃんですね。「サイレントヒル」(2006年)など、ホラー映画はお得意のジョデル・フェルランドちゃんですが、気の毒なことにヴァンパイア映画「トワイライト・サーガ/第3章:エクリプス」(2010年6月全米公開)に起用されてしまいました…。オーブンで焼け死んでいた方がよかったかもしれません…?!




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