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“ 持って生まれたものが、俺をバケモノにした。人間は、俺を兵器に変えた。そして、神は、俺に終わりを与えなかった…。 ”
…と、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが、ヒーローとは思えない悲痛な胸のうちをつぶやいた予告編の予告編のチラ見せを昨日(10月20日)、紹介して告知しておいた「X-Men」シリーズのスピンオフ映画「ローガン」の予告編を、FOX がリリースしました!!、チラ見せが白黒映像だったので、もしかして白黒映画?!かと思われましたが、ふつうにカラーの作品でした!!、しかし、映画の雰囲気のトーンは、もうコミックヒーロー映画とは言えないかもしれないような印象となっています!!







ブライアン・シンガー監督が、2000年に公開した「X-Men」から、足かけ16年間にわたって、ミュータントのヒーロー、ウルヴァリンを演じ続けてきたヒュー・ジャックマンが、ついにシリーズを卒業する最後のスピンオフ映画「ローガン」の予告編を、FOX は米英で同時にリリースしました…!!、両国の予告編は、ほぼ同じ内容なのですが、日本の映倫にあたるイギリスの BBFC が、予告編を審査した結果を一昨日にお伝えのように、上 ↑ のイギリス版では、15歳を含む、それより以下の年少の者の観賞を禁じる!!というカットが含まれた迫力の観応えのあるものとなっているので、UK バージョンから、ご覧ください…!!


このウルヴァリン・シリーズ完結編「ローガン」の予告編の初公開にあたって、メガホンをとったジェームズ・マンゴールド監督が、イギリスの映画メディア エンパイアのヘレン・オハラの取材に応じて、コメンタリーしてくれたので、その同監督による解説を抜粋して、以下 ↓ で紹介していくことにします…!!


アジアの日本を舞台にして、ウルヴァリンと暴力団員とを戦わせるなど、それまでの「X-Men」シリーズとは大きく趣きの違う異色のコミックヒーロー映画の前作(2013)を作ったことで、高評価を博したジェームズ・マンゴールド監督が引き続き、メガホンをとった「ザ・ウルヴァリン 3」あらため、「ローガン」が初公開した予告編で使われている音楽は、ナイン・インチ・ネイルズの “ Hurt ” を、故ジョニー・キャッシュがカバーして、歌ったものですが…、


ジェームズ・マンゴールド監督の代表作は、その伝説的カントリー・ミュージシャンの役をホアキン・フェニックスが演じて、リース・ウィザースプーンがアカデミー賞の最優秀主演女優賞に選ばれた「ウォーク・ザ・ライン」(2005年)ですから、あッ、ジョニー・キャッシュの歌だ…!!と気づかれたに方は、ジェームズ・マンゴールド監督がコミックヒーロー映画ではなく、また「X-Men」シリーズ最新作でもなくて、“ 俺の映画 ” として、ヒュー・ジャックマンと一緒に、かつてウルヴァリンと呼ばれた男のローガンの人生のドラマを描こうとしていることがわかる選曲となっています…!!


ヒュー・ジャックマンの背中に多数の傷がある…というのは、ミュータントの特殊な治癒能力によって、どのような傷も即座に癒やされ、不老不死のような存在のウルヴァリンのキャラ設定とは矛盾をしているため、「X-Men」シリーズのファンの方が、えッ?!、これって間違っているのでは…?!と、ツッコミを入れたくなる描写となっています…!!、しかしながら、この完結編で、ヒュー・ジャックマンが演じてるのは、もうさすがに老いてしまって、ミュータントのパワーを失いかけていることから、彼はもはや、ウルヴァリンとは呼べない、ただのローガンなんだよ…という設定を紹介してくれています…!!


このお葬式のシーンでは、棺に入っているのは誰なのか?!、誰が亡くなって、弔われることになったのか…?!、ヒュー・ジャックマンのローガンが、そのお葬式の最中に抜け出して?!、どうやら、お酒をあおっているらしい?!のは、悲しみを紛らわせるためなのか…?!、それとも、上 ↑ の背中の傷のカットのように、ミュータントのパワーの治癒能力が尽きようとしていることで、古傷が痛み、その苦痛から逃れるために呑まずにはいられないのか…?!、様々な疑問について、ジェームズ・マンゴールド監督は明らかにしていないため、原作コミックから似たようなシーンを探して、答えを見つけようと思うファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、このカットは特にコミックのコマ割りを引用したものではなくて、1940年代から50年代にかけてのフィルム・ノワールの映画と、そのスタイルの原点と言えるドイツの表現主義の古典映画で観られた構図を意識したものだそうです…!!


オタク系映画ジャーナリストのウンベルト・ゴンザレスは報じるのが早過ぎの先走りで、誤報してしまう…と、以前にも書きましたが、The Wrap のようなメジャーなメディアに移っても、その…、まぁ、憎めないクセは変わらなかったようで、先週の火曜日(10月11日)に、彼の独占スクープ??にもとづき、ヒュー・ジャックマンの後継者?!の女ウルヴァリン X23 に起用されたのは、シエナ・ノヴィコフちゃんという無名の新人の女の子だと書きましたが、それは誤りで、ジェームズ・マンゴールド監督が、少女ローラの役を演じているのは、BBCワールドワイドのテレビシリーズ「ザ・レフュジーズ」に出演している子役のダフネ・キーンちゃん(↑↓)だと明らかにしてくれました…!!、なので、運動神経抜群のシエナちゃんは、ダフネちゃんの代役の子役のスタントガールだったわけですが、しかし、同監督は、このダフネちゃんのローラが本当に拳から爪を出す女ウルヴァリンの X23 なのか、どうか…?!については明言を避け、映画の内容について、ファンが憶測を語ったり、ウワサが飛びかうのを含めて、楽しんでほしいようです…!!、とは言え、否定はしていないので、 X23 で間違いないのかも…?!と思われますし、予告編の約1分20秒過ぎで観られた戦いぶりからして、爪を持ったミュータントであるのは明らかですね…!!

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「X-Men」シリーズの物語の展開における時の流れの時間軸についてはもう、よくわからない…という映画ファンの方も少なからず、いらっしゃると思いますが、ジェームズ・マンゴールド監督によれば、2014年に封切られたブライアン・シンガー監督の本流の「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」の結末で、未来に帰って来たウルヴァリンのその後…が、「ローガン」だそうですが…、


「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」の未来の時代は、現実の現在2016年から、わずか7年後の2023年でしたから、この「ローガン」のプロットで、物語の舞台は2024年…と紹介されているのは、つじつまが合っていることになります。しかしながら、パトリック・スチュワートの老プロフェッサー X が、さらに老いて、弱ったばかりか、少し痴呆でもあるらしい様子や、なぜか?!、新たにミュータントが誕生しなくなってしまい、特殊な力を持った者は、もう世の中からいなくなってしまった…という背景の設定からして、「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」の結末から、たったの1年後?!とは思えないので、もっと何年間かが経過した2034年?!や、2040年あたり?!といった方が納得のゆく時代設定かもしれませんね…?!


ボイド・ホルブルックが起用された悪役は、「X-Men」の原作コミックに登場する悪のサイボーグ集団の “ ザ・リーヴァース ” を率いるドナルド・ピアースだと考えられています!!、上 ↑ のスクリーンショットで、ご覧のように右手がメカになっていることや、下 ↓ のイメージで、やはり、サイボーグ化した仲間を引き連れていることから、その憶測の設定で間違いはないと思われますが、ジェームズ・マンゴールド監督は、ボイド・ホルブルックはユーモアをまじえて、悪役を演じてくれた素晴らしい役者!!とだけ語って、ヒュー・ジャックマンのローガンと少女ローラを追っているのが、ミュータントを憎んで、X-Men の全滅を目指しているザ・リーヴァースだとは、ハッキリと認めていません…!!


リッキー・ジャーヴェイスとコンビを組んで、シットコム「ジ・オフィス」を大成功に導いたクリエイターの仕掛け人として知られるステファン・マーチャントが、俳優として演じているのは、ミュータントのカリバンだと考えられています!!、痴呆?!の老プロフェッサー X を介護しているローガンを手助けしてくれるらしい味方のキャラクターだと思われていますが、ステファン・マーチャントを起用した理由について、ジェームズ・マンゴールド監督は、身長が約1m90cmの長身のヒュー・ジャックマンすら見下ろすことが出来る2m以上ある大男の背の高さが決め手だったそうです!!、謎の少女ローラ役の子役のダフネ・キーンちゃんにいたっては、頭の高さがステファン・マーチャントの膝の位置になるそうですから、ちょっとユニークな見た目の光景を演出することが目的だったようです…!!


ローガンの寝姿を見守っている少女ローラの光景について、ジェームズ・マンゴールド監督は、この映画は家族を描いた作品だと思う…と語り、荒涼とした世界で、底なしの孤独を感じずにはいられない登場人物たちが結びついていく物語であることをほのめかしてくれているので、つまり、ローガンはお父さんで、ローラは娘なわけですが、しかし、ふたりの間に本当に血のつながりがある実の父と娘なのか?!、それとも単に登場人物たちを擬似的な家族として捉えて描いた…ということなのか?!の境界線については伏せられています。


どうやら、戦いに勝利して、生き残ったらしい?!ものの、血まみれになってしまったヒュー・ジャックマンのローガンが手に棒状のものを持っていて、隣りの少女ローラがサングラスをかけてることから、ふたりは死んでしまった大切な人を葬ったのでは…?!と思われるカットについて、ローガンは墓穴を掘るためのショベルではなくて、マーク・ミラー作のコミック “ オールド・マン・ローガン ” が下敷きだけに?!、歩くための杖を持っているんじゃないの?!などと、ジェームズ・マンゴールド監督はトボケていますが、老プロフェッサー X のパトリック・スチュワートも、この「ローガン」を最後にして、「X-Men」シリーズの出演にピリオドを打つことからすると、ひょっとして、ついにチャールズ・エグゼビアが亡くなってしまい、死者として、土中に埋められる姿を目にすることになるのかも…?!、いずれにしろ、先に観られたお葬式のシーンでは、ローガンはひとりで、お酒をあおっていたのに、このカットでは娘?!がいますから、対になる対照的な場面として、主人公の置かれた状況や、心境が物語の進展に従って、移り変わり、発展したことがわかるようなカットとなっています…!!


ミュータントの治癒能力を失いかけてるため、アダマンチウムの爪を出すたびに自分自身が相当に激痛に違いないローガンが、まさに脳天串刺し!!の15歳以下の年少者は観てはいけないカットは、ウルヴァリンのファンが、これまで観たい!!と望んでいながら、実のところ、映画では描くことができなかったウルヴァリン本来の過激な戦いぶりを象徴している見せ場だそうです!!、ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じる最後の映画ですから、お子さまお断りの大人向けの映画になってしまうのを承知のうえで、悔いのないように徹底して、その戦う姿を描き切ることにしてくれたようです…!!


…といった次第で、前述のように第1作めの「X-Men」が封切られたのは、もう16年前…ということは、それを封切り当時にコミックヒーロー映画として、ワクワクしながら観たような中学生の人も、もうアラサーなわけですから、ヒュー・ジャックマンがヒーローのウルヴァリンの結末を、このように大人向けの映画にしてくれたことについて、ぼくはとても納得がいくような気がしていますが、CIAリーダーの「X-Men」シリーズのファンのみなさんは、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!



最後に、ジェームズ・マンゴールド監督の解説を踏まえて、あらためて、本国のUS版の予告編をご覧ください!!、ヒュー・ジャックマン最後の「X-Men」映画の「ローガン」は、来春2017年3月3日のひな祭りから全米公開です…!!





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