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カーラ・デルヴィーニュデイン・デハーンを主演に起用して、母国のフランス発のコミックを映画化したSFアクション大作「ヴァレリアン・アンド・ザ・シティ・オブ・サウザンド・プラネッツ」(2017年7月21日全米公開)への期待が高まりつつあるリュック・ベッソン監督としては、ちょっと余分に儲けないといけないことになってしまいました…!!





ガイ・ピアースが主演をつとめて、2012年に封切られたSFアクション映画「ロックアウト」(↑)は、自分のSFアクション映画のカルト作「エスケープ・フロム・ニューヨーク」(1981年)を無断でリメイクした盗作であるとして、そのパクリ映画の原案者を語ると同時にプロデューサーのリュック・ベッソン監督らを相手取り、恐怖の詩学者のジョン・カーペンター監督が、フランスで起こした裁判は、両方の映画を構成する重要な要素が酷似していることから、被告が原告の映画をおびただしく利用したのは明らかに窺えるものとして、昨2015年10月に、裁判所がスネーク・プリスキンの側の訴えを正当と認める判断が出されました。しかしながら、それに伴って…、


「エスケープ・フロム・ニューヨーク」の映画の権利者に対して、5万ユーロ=約570万円の損害賠償金を支払うことを命じられたほか、メガホンをとったジョン・カーペンター監督に対しては、2万ユーロ=約228万円、さらに脚本家(カーペンター監督とニック・キャッスル監督のコンビ)にも1万ユーロ=約114万円を支払え!!という計912万円の謝罪の金額を含め、自分は盗作していない…!!と不服を申し出ていたリュック・ベッソン監督でしたが、裁判所がそれを全面的に退け、他人の映画を盗んだ反省が見られないと思われたのか?!、当初の損害賠償金額の5倍以上にあたる45万ユーロ=約5,133万円を原告側に支払え!!と大きく値上げをされてしまったことを、フランス通信社が配信しました…!!


ロックアウト予告編



リュック・ベッソン監督の盗作?!の原案をもとにシナリオを執筆したスティーヴン・セイント・レジャーとジェームズ・マザーの監督コンビがメガホンをとった「ロックアウト」をご覧になったジャンル系映画のマニアの方の多くが、「エスケープ・フロム・ニューヨーク」を連想されたのは事実ですが、ストーリーや設定の似てるジャンル系映画は、ごまんとありますし、パロディ?!、オマージュ?!、インスパイア?!、トリビュート?!と言い方はさておき、新作の映画に過去の名作の要素が含まれているのは、ジャンルを問わず、珍しくはありませんから、リュック・ベッソン監督の側は、ハワード・ホークス監督の名作西部劇「リオ・ブラボー」(1959年)や、ジョージ・ミラー監督の「マッドマックス」シリーズを持ち出して、ジョン・カーペンター監督は「エスケープ・フロム・ニューヨーク」に引用していると反論しています。


エスケープ・フロム・ニューヨーク予告編



なので、「エスケープ・フロム・ニューヨーク」も完全にオリジナルではないと指摘してかかり、それを真似ても盗作にはならない?!という筋道も言えなくはないため、ある映画が盗作か否か?!を断じるのは大変に困難なのですが、しかし、今回のケースで言えば、やはり、原告のジョン・カーペンター監督の「エスケープ・フロム・ニューヨーク」が、ジャンル映画の歴史において確固たる不動の地位を築いて、唯一無のようになっている傑作だけに、裁判所としては、リュック・ベッソン監督に対し、あなたほど高名なプロの映画の作り手が、それを知らないと言ったり、無視をすることはできないでしょ…!!、みっともなくはないですか…?!ということなのかな…?!と察しますが…、


さて、両方の映画をご覧になられたCIAリーダーのみなさんは、フランスの裁判所が、リュック・ベッソン監督に下した有罪の判決は正当?!、それとも不当?!、どちらの側の意見をお持ちになられたでしょう…?!、なお、「ロックアウト」は約2,000万ドルの製作費に対し、全世界での興行の売上げが約3,220万ドルですから、リュック・ベッソン監督は、けして儲かってはいません。また、ジョン・カーペンター監督が求めていた損害賠償の金額は約240万ドル=約2億4,497万円なので、裁判所の定めた金額が5倍以上になったとは言え、希望の数字には足りていません…!!







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