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ジェームズ・マカヴォイミヒャエル・ファスベンダーのコンビという「X-Men」シリーズのキャスト?!を使って、作るはずだったスリラー映画「トランス」(2013年)から、マグニートーが降板をするハメになった過去の経緯を踏まえると、名匠ダニー・ボイル監督とのコラボが、あらためて実現に到ったこと自体は、とても、よかったとは思いますが、でも、ザックリと言って、これじゃない感がする…といった、違和感のリアクションを食らってしまっています…。








そもそもは、「ザ・ソーシャル・ネットワーク」(2010年)に続く、IT 偉人伝の第2弾?!として、同映画の脚本家のアーロン・ソーキンとデヴィッド・フィンチャー監督とが、再びコンビを組み、クリスチャン・ベールが主演をつとめるはずだったのが、紆余曲折を経て、デヴィッド・フィンチャー監督がダニー・ボイル監督に代わってしまい、アーロン・ソーキンの実験的な脚本の内容に、これじゃない感を察知したらしいクリスチャン・ベールが降板したことで、もはや、当初の目論みとは違う…と判断したソニピが、進行中の映画プロジェクトをいきなり、ユニバーサル映画に丸ごと転売をしてしまった曰くつきの伝記映画「スティーブ・ジョブズ」の全長版の予告編です…!!

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先々月の5月下旬に初公開された第1弾の予告編は、いわゆる “ ティーザー ” として、本編映像は、ほんのチラ見せだったので、故スティーブ・ジョブズ役のミヒャエル・ファスベンダーのなり切りぶりを評価することはできませんでしたが、初めて、その演技が披露された新しい予告編から受ける印象としては、ミヒャエル・ファスベンダーが優れた演技者であるのは間違いないにしても、やはり、故人とは、お互いの持っているオーラが異質のように観受けられ、期待をしていたようなスティーブ・ジョブズらしさは、まるで伝わってこないように思われます。


そうした映画のイメージのこれじゃない感に加えて、上 ↑ の予告編では、元恋人のクリスアン・ブレナンが出産した娘のリサについて、ジョブズが当初、自分の娘ではないと否定したプライベートの込み入った事情が詳しく紹介されるかのように、ほのめかしていますが、しかし、アーロン・ソーキンが執筆した実験的伝記映画のシナリオの内容は、故人の生涯を時系列にそって、物語形式で語るのではなく、まず第1幕として、1984年に家庭用コンピューターの草分けの初代 Macintosh を発表するイベント直前のジョブズの様子、次に第2幕として、自ら立ち上げた Apple を去った後、ジョブズが新たに創業した NeXT から再び、古巣の Apple に舞い戻る復帰を公けにした1997年の発表イベント直前の様子、そして、クライマックス?!の第3幕は、2001年に、iPod を発表するイベント直前のジョブズの様子…と、わずかに3つのシーンしか描かれず、クリスチャン・ベールが、これじゃない感を抱いてしまったはずなので、予告編は伝記映画らしさのドラマチックな要素を強調しようと狙って、編集したかのような節も窺えます…。


予告編だけから、実際の映画本編の出来栄えを判断して、決めつけることは、もちろん、到底できないわけですが、しかし、誰もがよく知る実在した故人を演じる俳優が、まるで、その人らしくない…となれば、ひとまず、多くの人は、この予告編だけで、この映画には、とても、のめり込めそうにない…と敬遠してしまう可能性は充分に考えられるだけに、ひょっとすると、いきなり、製作途中に丸投げで、他社に転売したソニピの判断は賢明だったのかも…?!


果たして、ダニー・ボイル監督とミヒャエル・ファスベンダーは、IT 偉人伝の第2弾?!として、前作?!の「ザ・ソーシャル・ネットワーク」のように、映画賞レースに食い込んでいけるのか…?!、よく悪くも注目の「スティーブ・ジョブズ」は、今秋10月9日から全米公開!!、共演者は、ケイト・ウィンスレットセス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズ、キャサリン・ウォーターストン、マイケル・スタールバーグ、サラ・スヌーク、アダム・シャピロといった顔ぶれです…!!







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