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つい最近の「ザ・ホビット」トリロジーで、ご活躍をなさっていたほか、マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴ」(2011年)では、孫のようなクロエ・モレッツちゃんとエイサ・バターフィールドくんを相手に、大ベテランとして、お手本になる好演を魅せてくださっていた名優クリストファー・リーさんが、実は今週はじめの日曜日=6月7日の朝にお亡くなりになられていたことが明らかになりました。享年は93歳でした。何よりも、まず謹んで、ご冥福をお祈りさせて頂きます。



1922年にイギリス・ロンドンでお生まれになられ、第二次大戦に従軍後、ハマー・フィルムのホラー映画「フランケンシュタインの逆襲」(1957年)や、「吸血鬼ドラキュラ」(1958年)などに出演され、瞬く間に怪奇スターとして、人気者になられた名優クリストファー・リーさんが、呼吸器系の障害と心不全のため、チェルシー&ウェストミンスター病院に運ばれた後、お亡くなりになられていたことを、The Guardian が報じました。まずは近親者と友人にのみ訃報を知らせ、喪に服したい…というご遺族の意向により、本日までニュースが伏せられていたそうです。


吸血鬼ドラキュラ伯爵のイメージを決定づけたと言える名優クリストファー・リーさんは、怪奇映画のブームのあとは、名探偵シャーロック・ホームズに題材を求めた作品や、「007」シリーズ第9作めにして、ロジャー・ムーア主演シリーズの傑作「黄金銃を持つ男」(1974年)で、悪役のスカラマンガを演じられたほか、スピルバーグ監督の「1941」(1979年)や、「グレムリン2」(1990年)でも、その姿を観せてくださいました。


享年が93歳だけに、もう晩年だったと言える最近では、年下の若い監督たちから、映画人としての偉大な経歴がリスペクトされ、ティム・バートン監督の映画の常連俳優とも言える存在だったのに加え、「スター・ウォーズ」のシスのドゥークー伯爵、そして、「ザ・ロード・オブ・ザ・リング」と「ザ・ホビット」の魔法使いサルマンとして、まさに生涯の最後の最後まで、名優の人気映画スターとして、ご自身の本分をまっとうしてくださったように思います。


映画史に大きな足跡を残された稀代の名優の往生は大変さびしい限りですが、これまで本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました…と、心より感謝を述べさせて頂きます。







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