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先週末に全米をはじめ、世界各国で封切られて、特大ヒットを記録した本格SF映画「インターステラー」のシナリオを、兄のクリス・ノーラン監督と共同で執筆したジョナサン・ノーランによれば…、
“ 一連の小説シリーズが、後に与えた影響というのは膨大で、たくさんの模倣作品や、インスパイアを受けて作られたものがあるわけだけど、あらためて、原典の小説を読むと、頭が吹っ飛ぶんじゃないかと思うぐらい、とんでもないアイディアが、そこにはまだ、いくつも含まれているんだ…!! ”


…とのことで、「インターステラー」の封切りに先がけ、そのプロモーションとして、The Playlist のジェームズ・ロッキの取材に応じたインタビューの中で、SF小説の大家の故アイザック・アシモフの代表作「ファウンデーション」シリーズにふれ、SFファンならずとも、誰もが読んで、価値を得られる名著だと語っていたジョナサン・ノーランが、実はその「ファウンデーション」のテレビシリーズ化に取り組む準備をしていたことを、The Wrap の映画ジャーナリストのジェフ・スナイダーが伝えてくれました…!!

故アイザック・アシモフが、1942年に第1巻を発表し、1992年出版「ファウンデーションの誕生」まで、約半世紀の間に計7冊を書き遺した小説シリーズを邦訳出版する早川書房の紹介によれば、初期の原点の3部作の内容は…、

〔銀河帝国興亡史1〕 第一銀河帝国は崩壊しつつあった。だが、その事実を完全に理解している人間は、帝国の生んだ最後の天才科学者のハリ・セルダンただ一人であった!!、彼は来たるべき暗黒時代にそなえ、第二帝国樹立のためのファウンデーションを設立したのだが…。
〔銀河帝国興亡史2〕 天才科学者セルダンによって、辺境の惑星ターミナスにファウンデーションが設置されてから二百年が経過した。はじめは百科辞典編纂者の小さな共同社会として発足したファウンデーションも、やがて諸惑星を併合し、着々とその版図を拡大していった。だが、ついに彼らの前に怖るべき敵が…!!
〔銀河帝国興亡史3〕 その超能力を駆使して第一ファウンデーションを撃破したミュールは、次に第二ファウンデーションの探索を開始した。自らの銀河帝国を樹立するためには、なんとしても謎に包まれた第二ファウンデーションを発見、撃破せねばならなかったからである!!
…とのことで、その銀河帝国興亡史に関しては、もう、かれこれ5年以上前の2009年1月に、カナダの映画ジャーナリスト、トッド・ブラウンの “ 原作者が故人で、完成した映画を観ないで済むことだけが、せめてもの救い… ” という辛辣な皮肉のコメントとあわせて、お伝えしたように、「2012年」(2009年)などで、トンデモ映画のカン違い巨匠として、映画ファンに揶揄されているローランド・エメリッヒ監督がトンデモ映画化をするはずでしたが、結局、ソニピが企画したプロジェクトが具体化しないまま、終了を迎え、映像化の権利が今夏、売りに出されたことから、テレビ局の HBO がそれを取得し、ワーナー・ブラザースと共同で、テレビシリーズ化に向けて、動きだすことになったそうです…!!


スケールの大きな映画作りにのみ取り組んできた兄のクリス監督とは異なり、軽いフットワークでテレビ界に進出し、J・J・エイブラムス監督(「スター・ウォーズ: ザ・フォース・アウェイクンズ」2015年12月18日世界公開)とコンビを組んで、「パーソン・オブ・インタレスト」を成功させた弟は、引き続き、J・J と一緒に、70年代のSFカルト映画「ウエストワールド」(1973年)のテレビシリーズ化を、HBO で担当しているので、「ファウンデーション」のテレビシリーズ化は、つまり、故マイケル・クライトン監督・原作のテレビシリーズ化に続く、偉大なSF作家の復活シリーズ?!の第2弾?!といった感じがしないでもありませんが、冒頭のように、仕掛け人をつとめるジョナサン・ノーランは、かなりの意気込みを持っているようですし、また当然、クリス監督や、J・J の助言を仰ぐことができるはずですから、先ほどの皮肉とは反対に、アシモフが生きていてくれれば…!!と、故人が観逃がしたことを、原作のファンが悔しがるような出来栄えに仕上がる可能性もありそうですね…!!

なお、現時点では、「ファウンデーション」のパイロット版の出演者や、その撮影の時期、また、「ウエストワールド」のように、ジョナサン・ノーランが自分でメガホンをとるのか…?!といったプロジェクトの具体的な段取りは明らかにはされていないため、詳細は続報に期待して頂くしかありませんが、いずれにしろ、アシモフの名著が、ローランド・エメリッヒ監督の手から、チーム・ノーラン with J・J のジョナサン・ノーランの手に移ったのは、朗報ではなかったでしょうか…?!、CIAリーダーのみなさんは、ジョナ・ノーランが「ファウンデーション」のテレビシリーズ化に着手したことについて、どのような感想の期待をお持ちになられたでしょう…?!







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