************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


昨2010年末に初公開された予告編と、今夏リリースされた第2弾の予告編では、クリスマス・イヴのたった一夜のうちに、全世界の約20億人の子どもたちにプレゼントを配りきるため、サンタクロースが北極にハイテクのメカを装備した物流センター?!の基地を持っているらしい…という設定と、サンタクロース家の末っ子で、「X-MEN/ファーストクラス」(DVD/Blu-ray好評発売中)のジェームズ・マカヴォイが声をつとめる主人公の青年アーサーの呑気なおとぼけキャラだけが紹介され、実際の映画のストーリーはどういうものか?!、よくわからなかったのですが、いよいよ来月11月の全米感謝祭公開を目前に、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションが映画の内容のよくわかる新しい全長版のフル・トレイラーを米英で同時リリースしたので、ま、似たような内容ですが、2本まとめて、ご覧ください…!!









「ウォレスとグルミット」シリーズの特徴的なクレイアニメで知られるアニメ・スタジオ、アードマンが、「チキン・ラン」(2000年)や、「フラッシュド・アウェイ(マウス・タウン/ロディとリタの大冒険)」(2006年)を共同製作した旧ドリームワークス・アニメから、新たにソニー・ピクチャーズをパートナーとして製作した最新作の3D-CGアニメ「アーサー・クリスマス」の新しい予告編です…!!
冒頭のように、過去の予告編では、お話の前提だけで、実際の物語の詳細や展開は伏せられていたのですが、上 ↑ 下 ↓ の新たな予告編では、全世界の約20億人の子どもたちの全員に、たった一晩でプレゼントを配達する…!!という、現実的に考えれば?!、とうてい不可能な物流サービス?!を、テレビシリーズ「Dr.HOUSE」のドクター・ハウスとして有名なヒュー・ローリーが声優をつとめる、タフでしっかり者のサンタ家の長男スティーヴが、ハイテクの物流システムを導入し、それを軍隊的に厳しい規律で管理することによって成し遂げている様子が披露され、昔ながらのサンタクロースの父はもはや、肩書きだけの名誉職のような感じで、出る幕のないことや、ビジネスライクにクリスマスを処理する兄とは正反対に、主人公のアーサーは、おとぎ話のようなクリスマスの夢のファンタジーを未だに信じていること、そして、サンタのお父さんで、136歳になる本当のおじいさんサンタのグランド・サンタは当然ながら?!、アーサーと同じく、かつてのクリスマスの風習を愛し、孫のスティーヴのひたすら効率を目指して近代化したクリスマスを嫌っている…といった、サンタ家の家族それぞれの立場と、新旧世代の確執が紹介されています。


で、物語としては、完璧なはずのスティーヴがうっかり配達し損ねてしまった、ひとつのプレゼントを、聖夜の奇跡を信じるアーサーと、おじいさんのグランド・サンタのコンビが、伝統的なトナカイのそりで届けることに…!!といった展開を迎えることになりますが、現実に商業主義にまみれ、すっかり年末商戦の口実に風化したような現在のクリスマスに対する風刺のみならず、効率的であることを、すなわち賢いと考え、それで得したような気になっている一方で、心のゆとりの大切なものを見失っていきつつある世の中全体の風潮に対する疑問が本作のテーマとしては掲げられているように観受けられます。


↓ こちらはアードマンの地元のイギリスでリリースされた予告編。上 ↑ のUS版とは少し編集が異なっています。

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ジェームズ・マカヴォイのアーサーと組んで、ひとりの女の子のためだけに現場復帰するグランド・サンタの声は、前述の「フラッシュド・アウェイ」でも声優をつとめた名優ビル・ナイ(「アンダーワールド」シリーズ)、家業を長男のスティーヴに任せている父ちゃんサンタは、「ハリポタ」のホラス・スラグホーン先生ことジム・ブロードベント。その妻のサンタクロース夫人は、やっぱり、「ハリポタ」に出演していたイメルダ・スタウントンが、それぞれ声を吹き込んでいます。


「ムーラン」(1998年)のバリー・クック監督と、イギリスのテレビ界でプロデューサー兼監督として活躍してきたサラ・スミスが共同でメガホンをとった「アーサー・クリスマス」は、冒頭のように来月11月23日から全米感謝祭公開で、クロエ・モレッツちゃん最新作の「ヒューゴ」、プリンセス・エイミー・アダムスの「ザ・マペッツ」と興行ランキング初登場第1位を争うことになりますが、う~ん…、予告編を観た感じでは、このアニメはおもしろそうなので、クロエ・モレッツちゃん初の第1位奪取には赤信号が灯ってしまったかもしれません…!!


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