キム・ジウン監督によれば、ハリウッド・デビュー作のアクション映画「ザ・ラスト・スタンド」は、ブルース・ウィリスの「ダイ・ハード」シリーズと、フレッド・ジンネマン監督の名作西部劇「真昼の決闘」(1952年)を足したような映画…とのことですから、両方の映画に共通した要素を抜き出すと、つまり、法の治安を守る立場の主人公がひとりで悪に立ち向かうしかなくなる…！！という切羽詰った映画だということになりますね…！！





MovieWeb が最も最初に伝えた独占スクープによれば、キム・ジウン監督のハリウッド・デビュー作となるアクション映画「ザ・ラスト・スタンド」に出資した…ということは、たぶん配給権を買ったらしいポーランドの映画配給会社が、同映画の主演にアーノルド・シュワルツェネッガーが決定したことを明らかにした…！！とのことです…！！
記事の見出しのタイトルに代表作としてあげた、大変に恐ろしいサイコ・スリラーの「悪魔を見た」(2010年)をはじめ、イ・ビョンホンAKAストーム・シャドウとのコンビで知られるキム・ジウン監督は、いわゆるキムチ・ウエスタンの「グッド・バッド・ウィアード」(2008年)で、国際的に人気と知名度を高めた人ですが、そのハリウッド・デビュー作となる「ザ・ラスト・スタンド」は、リーアム・ニーソンが主演をつとめ、ライオンズゲートの製作で、今春にクランクインする予定であることが、昨2010年の秋に報じられていました。しかしながら、先々月2月にリーアム・ニーソンが降板してしまい、撮影がひとまず、晩夏の9月前後に延期されてしまっていたのですが、後任の主演俳優として思いもかけず、アーノルド・シュワルツェネッガーといったビッグ・スターが浮上してきたことで、キム・ジウン監督としては、まさに災い転じて福となすといったような状況で、どうやら、ハリウッド・デビュー作がいきなりの特大ヒットになるチャンスがめぐってきたようです…！！
アーノルド・シュワルツェネッガー元カリフォルニア州知事が、俳優本格復帰の第1弾として選んだ企画とされる「ザ・ラスト・スタンド」は、新人脚本家のアンドリュー・ナバーが執筆したオリジナル・シナリオを映画化するもので、同シナリオは優秀な脚本を集めた業界内の目録“ブラック・リスト”の2009年度版におさめられています。

物語としては、法の裁きからまぬがれるべく、ドイツのスーパーカー、グンペルト・アポロで逃走をはかったドラッグ・カルテルの麻薬王が、国境を越えて、メキシコに脱出しようとするのを、国境そばの辺ぴな田舎町のシェリフが食い止めようとするそうで、田舎町の保安官が単身で悪に立ち向かう…！！というのは、確かに現代版「真昼の決闘」といった趣の映画のように聞こえますし、MovieWeb では、スーパーカーが登場することから、ニコラス・ケイジとアンジェリーナ・ジョリーという、現在ではちょっと信じられないキャスティングの「60セカンズ」(2000年)なんかも例えの映画としてあげています。

ただし、ライオンズ・ゲートとしては、この「ザ・ラスト・スタンド」を来年2012年のラインナップに含めているので、できるだけ早く、アーノルド・シュワルツェネッガー主演でプロジェクトを仕切りなおし、進めたいところですが、このアーノルド・シュワルツェネッガー出演決定！！のニュースに対して、COLLIDER のアダム・チットウッドは、まだ出演契約の交渉は完全に終わっておらず、シュワルツェネッガー側からの条件提示を、ライオンズゲートが待っている状況だと、一歩引いた姿勢で伝えており、その通りならば、もしかすると破談に終わる可能性もあるのかもしれません。

立派なヒーローではなく、田舎のシェリフのおっちゃんが凶悪な敵と対決するハメになってしまう…というキム・ジウン監督の「ザ・ラスト・スタンド」のプロジェクトは、その内容からしても、現在63歳で、もう肉体派のアクション・ヒーローは無理…と言っていたアーノルド・シュワルツェネッガーの復帰作に、とても、ふさわしいと思うので、ぜひ実現してほしいと願うのですが、CIAリーダーのみなさんは、あの「悪魔を見た」のキム・ジウン監督と、シュワルツェネッガーがコンビを組むことについて、どのように思われたでしょう…？！、いずれにしろ、シュワルツェネッガーがモデルのアホくさいアニメ「ガバネーター」より、はるかにマシなことだけは確実のはずですが…！！

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