昨日(3月30日)、お伝えした記事の中で記した「ワンダーウーマン」の映画の企画が、今朝先ほど、セットフォトをご覧いただいたテレビ版とは別に進められることについて、ワーナー・ブラザースの新代表に就任するジェフ・ロビノフ氏は、過去にもテレビで「スモールビル」(ヤング・スーパーマン)を放送しつつも、ブライアン・シンガー監督の「スーパーマン・リターンズ」(2006年)を作った…と述べていたのですが、どうやら、テレビと映画ではなく、映画と映画でも、ヒーローを複数の作品で、別々の世界観で描いていくことができる…と思っているようです…！！




新代表のジェフ・ロビノフ氏の決意のほどから言えば、ワーナー・ブラザースは2013年に「ジャスティス・リーグ」の世界公開を “ 正式決定 ” した…！！と言い切っていいのかもしれない、そのDCコミックスのヒーロー大集合映画については、その前年の2012年12月に、ザック・スナイダー監督の新しい「スーパーマン」の映画が封切られることから、同映画でマントを身にまとうヘンリー・カヴィル(「THE TUDORS/背徳の王冠」)が当然、「ジャスティス・リーグ」でもスーパーマンを演じるものと思われました。また、やはり、2012年夏公開の「ザ・ダークナイト・ライズス」で、「バットマン」シリーズを終えるクリス・ノーラン監督が、それで「バットマン」から完全に手を引くのでなく、別の監督がメガホンをとる新しい「バットマン」シリーズの立ち上げをつとめる製作総指揮への就任があわせて発表されたため、「ジャスティス・リーグ」に登場するバットマンは当然、その新しい「バットマン」シリーズで、クリスチャン・ベールの後継者となる新バットマンのデビュー作のようになると思われました。と、つまりは、「ジャスティス・リーグ」の製作に関して、ザック・スナイダー監督とクリス・ノーラン監督の両者か、少なくとも、クリス・ノーラン監督は関与している…と思われたのですが、そのアテはどうも、まったくハズレだったようで、失敗作「サッカーパンチ」をイギリスで現在プロモーション中のザック・スナイダー監督をプレミア上映のレッドカーペットでつかまえた、映画サイト HeyUguys のジョン・リュースが伝えてくれたレポートによれば…、

“それはちがうね。クリス・ノーラン監督の「バットマン」への取り組みや、ぼくの「スーパーマン」の取り組みとは別に、「ジャスティス・リーグ」の連中は、彼らは彼らで自分たちのバットマンとスーパーマンを登場させるんだ。ぼくたちはぼくたちで、こっち側で映画を作る。彼らは彼らで第2の映画を作る。
これはこれでクールなんじゃないかな”

…と、ザック・スナイダー監督はコメントしたそうで、2013年公開予定の「ジャスティス・リーグ」に、クリス・ノーラン監督とザック・スナイダー監督は共に一切、無関係で、ヘンリー・カヴィルも出演しないことが明白となりました…！！

ライバルのマーベル・スタジオが、「アイアンマン2」(2010年)の中に、今夏全米公開の「ソー」と「キャプテン・アメリカ」との結びつきのヒントを散りばめて、いわゆる “マーベル・ユニバース” を徐々に形成し、各ヒーローの単独主演作の集大成として、ヒーロー大集合のオールスター映画「アベンジャーズ」を製作する方針とは異なり、ワーナー・ブラザースは各ヒーローの単独主演作とは切り離した格好で、ヒーロー大集合のオールスター映画は別ものと考え、製作に臨むことになるわけですが、これはジョージ・ミラー監督がチャレンジするも、未完に終わった過去の企画と同じパターンなので、ジェフ・ロビノフ氏がすでに脚本も書かれている…と言っていたのも踏まえると、恐らくは失敗に終わった「ジャスティス・リーグ」を仕切りなおすことで、時間を節約し、早々と2013年には映画の公開が可能！！ということなのかもしれませんね。
しかし、冒頭にも記したテレビ版の「新・ワンダーウーマン」が早くも失敗が予想されているのみならず、ライアン・レイノルズの「グリーン・ランタン」も期待値が下がり続けている現状からして、ワーナー・ブラザースのヒーロー映画で、クリス・ノーラン監督が関わっていないものは観るに値しない…といった空気が出来つつあるので、果たして、ザック・スナイダー監督の言うように、これはこれでクール…といった結果を得られるものなのか？！、にわかに動きが夥しくなりそうな「ジャスティス・リーグ」の進展を見守りましょう…！！

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