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前作では、バルセロナで恋なんかをしていたハビエル・バルデムですが、最新作ではガンで余命2ヶ月を宣告されてしまいました…!!




「バベル」(2006年)で知られるメキシコ人のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、デビュー作の「アモーレス・ペロス」(1999年)以来となる母語のスペイン語で作った最新作「ビューティフル」の予告編です…!!
ハビエル・バルデムが演じる主人公は元ヤク中で、かつてはドラッグの密売にも手を染めていたが、現在は、仕事を世話する中国人からコピー商品を仕入れては、それをアフリカからやってきた不法移民のセネガル人たちに路上で売らせ、警官にワイロを渡して見て見ぬふりさせる闇商売でしのぎを稼いでいる。
そんなバルセロナの底辺で、弱者と共存することで、どうにか生き延びてきた主人公は、躁とうつをくり返す双極性障害の売春婦の妻との間にもうけた、ふたりの子どもたちを溺愛していたが、自分の死期が近いのを覚ることに…。
しかし、彼にふりかかる難問は、それだけではなかった…。


というわけで、ハビエル・バルデムが人生の終わりに魂のありかを模索する本作は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督にとって、これまでに作った3本の映画すべてでコンビを組んできた脚本家のギジェルモ・アリアガではなく、新人脚本家のアルマンド・ボー(もちろん、「獣欲魔地獄責め」の監督とは別人)を起用した新境地となりますが、美しい音楽はこれまでと変わらず、「バベル」でオスカーに輝いた名パートナーの作曲家グスターボ・サンタオラヤです。
現在開催中のカンヌ国際映画祭で、その内容の是非をめぐり、評価が賛否の真っ二つに分かれている本作ですが、「バベル」でカンヌの監督賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、また何かの賞を持って帰るのか?!、大きな注目を集めています。


今のところ、北米をはじめ諸外国でも「ビューティフル」公開は未定ですが、ハビエル・バルデムの渾身の演技は素晴らしく、次回の第83回アカデミー賞の最優秀主演男優賞にノミネートされることは確実と予想されているので、今年2010年から来年にかけて、世界の各国で順次公開されることになるのではないでしょうか。
まちがいなく現代の名匠のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の新作なので、絶対に観逃せません…ッ!!



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