物語の核となる“夢を盗む装置”の発明にかかわるキャラクターを演じたエレン・ペイジによれば…、
“例えれば…、この映画は村上春樹の小説を読んでいるような気分にさせてくれると思うわ。
ファンタジーなんだけれど、シュールで奇妙なだけの作り事の世界ではなく、正直に真実が描かれていると感じられる…。物語は複雑だけれど、けして、混乱してはいない…。”
…だそうで、ジュノは村上春樹の愛読者だったようですね…!!
歴史的大ヒット作「バットマン/ダークナイト」(2008年)に続く、クリス・ノーラン監督最新作の謎のSFアクション超大作「インセプション」を製作・配給するワーナー・ブラザースが、LAタイムズで新しい写真を計4枚、公開しました…!!
トップにあげた写真(↑)は、今週末17日(土)から、いよいよ「アリス・イン・ワンダーランド」が日本で公開されるティム・バートン監督の「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(2001年)や、「マトリックス・リローデッド」(2003年)の世界感の元となるコンセプト・アートを描いたほか、ブライアン・シンガー監督とのコンビで、「X-MEN2」(2003年)、「スーパーマン リターンズ」(2006年)のプロダクション・デザイナーをつとめたガイ・ディアスの作り上げたセットにたたずむクリストファー・ノーラン監督で、下 ↓ は、主演のレオナルド・ディカプリオとの2ショットです。
すでに前述のような作品のほか、「エリザベス/ゴールデン・エイジ」(2007年)などでも実績のあるガイ・ディアスは、全米美術監督組合賞の常連ノミニーですが、今だ1度も受賞を果たしておらず、またアカデミー賞にノミネートされたこともありません。しかしながら、この「インセプション」で、ガイ・ディアスがオスカーにからむのは確実と目されているので、ワーナー・ブラザースは早くも次回第83回アカデミー賞の候補枠をひとつ押さえてしまったような感じです。
昨2009年に、イングランドのベッドフォードシャー州カーディントンで行われていた「インセプション」の撮影現場を訪れたLAタイムズのジェフ・バウチャーによれば、この「インセプション」は、“ハリウッド映画史上初めての実存主義の強盗映画”だそうで、そんなさらに本作の謎が深まるような哲学的表現で、一切が秘密のベールに包まれた映画のイメージを著わしていますが、クリストファー・ノーラン監督は…、
“この映画は16歳の時から折リにふれ、考えていたもので、まさに長年、実現したいと願っていた企画だった…。”
…と、ジェフの取材に答え、それに続けて…、
“「インセプション」のシナリオの元になるあらすじを最初に書いたのは、7歳か、8歳の時だった…。
でも、夢の中の世界が、もうひとつの現実かもしれないと考えてみたのは、それよりもっと前だった。”
…と、「インセプション」の発想の原点が、自分の幼児時代にまでさかのぼることを明かし、どうやら、幼いクリス・ノーラン君は、現実の自分と夢の中の自分と、いったい、どちらが本当の自分なのか?!、実存と本質の対立のようなことに悩む早熟な哲学児童だったようですね。
そうした実存と本質の対立のようなテーマは、クリストファー・ノーラン監督の出世作「メメント」(2000年)では、“記憶”をモチーフにして描かれていたと思うので、最新作の「インセプション」では、その“記憶”が“夢”に置き換えられているのかもしれません。
クリストファー・ノーラン監督が、「バットマン・ビギンズ」(2005年)でもコンビを組んだ、ハリウッドで最も尊敬される演技派の名優のひとりである渡辺謙(↑)を悪役に再起用した「インセプション」は、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のジェイコブが、不思議な機械を使って、夢を盗むことで、企業の重役から新製品のアイディアや、新しいビジネスモデルの発想を横取りする産業スパイの強盗映画のようですが…、
“ぼくはどうしても迷路のようなものに魅了されてしまうんだ。だから、迷路のようなストーリーの映画が、観客は全体を俯瞰できるような構成で作られている時、登場人物たちが誤った方向を選択するのを観ると、そっちじゃないってば…ッ!!と、すごくイライラさせられてしまう…。
観客として、最も望ましいのは、主人公と一緒に迷路に迷い込むことなんだよ…!!”
…とのことなので、クリストファー・ノーラン監督は、そうおいそれとカンタンな物語を用意してはいないようです。
その他の共演者は、上 ↑ の写真で、(500)日の無重力バトル?!を闘っているジョゼフ・ゴードン=レヴィットほか、レオの妻としてマリオン・コティヤールが登場し、キリアン・マーフィー、マイケル・ケインといったクリストファー・ノーラン組の常連の俳優たちも参加しています。
そして、これ ↓ が“夢を盗む装置”の“ドリームマシーン/MV-235A”のようです…!!
MV-235Aの使い方のマニュアルは、以下 ↓ の通りです。ドラえもんのポケットから出てくる秘密道具とは違って、かなり現実的な機械ですね…!!
クリストファー・ノーラン監督によるワーナー・ブラザースのSFアクション超大作「インセプション」は、7月16日から全米公開!!、日本では、7月23日(金)から必見の全国一斉ロードショーです!!
★クリストファー・ノーラン監督と、レオナルド・ディカプリオの「インセプション」の情報は、ココでまとめてチェックすることができます。
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!
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