************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

サム・メンデス-1

昨日、紹介した、スティーヴン・キングの2009年映画BEST10で、期待ハズレの失敗作の筆頭にあげられていた「レボリューショナリー・ロード」(2008年)のサム・メンデス監督に“殺しのライセンス”が与えられることになりました…ッ!! → 





今年2010年6月以降、又は年末から撮影を開始し、2011年中の公開を目指している、007/ジェームズ・ボンド・シリーズ最新作となる第23作めの“コンサルタント”として、映画監督デビュー作の「アメリカン・ビューティー」(1999年)でアカデミー賞最優秀作品賞をはじめ主要5部門を独占し、自らも最優秀監督賞を受賞して、いきなり“オスカー監督”となったサム・メンデスが、シリーズを製作するイオン・プロダクションズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンらと最終的な調整に入った…ッ!!と、映画ジャーナリストのニッキ・フィンケ女史が、先に Heat Vision が伝えた“サム・メンデスが007シリーズ最新第23作の監督に…ッ!!”というニュースの内容を正したスクープを発信しました…ッ!!
サム・メンデス監督が007映画のチームに加わることになった経緯とは……、

ダニエル・クレイグが007/ジェームズ・ボンドとして初登場し、革新的だった「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年/マーティン・キャンベル監督)に続けて、007映画のリニューアルを推し進めるため、前作の「007/慰めの報酬」(2008年)では、初のアカデミー賞最優秀作品賞狙いで?!、監督に、ジョニー・デップの「ネバーランド」(2004年)などドラマ映画の名匠マーク・フォースター監督を起用した試みが大失敗となり、ジェームズ・ボンドらしさが微塵もないパロディ映画が完成して、冗談に“007風アクション映画”などと揶揄され、007シリーズのファンの間では“失われた第22作”となっているのは、すでにご承知のことと思います。
そうした痛烈な批判に対して、“殺しのライセンス”を返却することで責任をとり、ジェームズ・ボンドを辞任する意向もほのめかしていたダニエル・クレイグが、自ら率先してシリーズの立て直しをはかるため、ギャング映画の新しいスタイルを示した「ロード・トゥ・パーディション」(2002年)で悪役を演じ、すでに組んだ経験があり、信頼をおいていたサム・メンデス監督の参加を、先のプロデューサー・コンビに強く希望した…ッ!!とのことです。
でも、それにしても、どうして、サム・メンデス監督は“監督”ではなく、コンサルタントの製作顧問なの…?!というのは、007シリーズの製作母体である映画スタジオのMGMが厳しい財政事情の倒産危機にあり、今後、資金ぐりのため、007シリーズの権利を他のスタジオ(ソニー・ピクチャーズ?)に売却する可能性があるため、現時点ではMGMが製作するか、どうかもわからない映画の監督料を、イオン・プロダクションズは同スタジオから引き出すことができないからです。
しかし、イオン・プロダクションズとしては予定通りの2011年公開を目指して、最新作の準備を進めたいため、状況が落ち着けば、監督として契約することを前提に、苦渋の手段として“コンサルタント”という、仮りの肩書きで、サム・メンデス監督に007シリーズ第23作のプロジェクトに参加してもらった…という次第です。
よって、サム・メンデス監督の007シリーズ第23作めへの参加は、今のところ、オフィシャルなものではなく、何の契約も行われていません。

サム・メンデス監督は、スティーヴン・キングが“重過ぎる…”と、ため息をついた「レボリューショナリー・ロード」こそ不評だったものの、その後、発表したドラメディの小品「アウェイ・ウイ・ゴー」(2009年)は人気を集め、監督としての才能は確かなものですが、果たして、007シリーズに向いている人か、どうか?!というのは少し疑問が残るでしょう…。トム・ハンクスが主演した前述のギャング映画「ロード・トゥ・パーディション」や、戦場映画の「ジャーヘッド」(2005年)なども発表しているものの、それぞれの作品の核はやはり、アクションよりは“ドラマ”であって、007史上ワースト№1の「慰めの報酬」を作ったマーク・フォースター監督の「君のためなら千回でも」(2007年)のプロデューサーもサム・メンデス監督でしたね…。



どうやら、意味不明??と大ブーイングの題名「Quantum Of Solace」=“癒しの量子”(「慰めの報酬」は意訳)を鶴のひと声で採用したダニエル・クレイグが目指す007/ジェームズ・ボンド像と、007ファンの期待には大きなズレがあるようなので、プロデューサーのコンビはスターの意向をそのまま受け入れるのではなく、そうしたひずみをむしろ、修正するべきだったかもしれません…。
サム・メンデス監督のカミさんのオスカー女優ケイト・ウィンスレットがボンド・ガールだったら、どうしましょう…?!

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