気がつくと、すでに週末…ッ!!、見出しのタイトルには、アメリカの昨日と書きましたが、ほとんど、おとついです…ッ!! →
この映画を観て感心したグラインド家のロバート・ロドリゲス監督が、自らが1994年に執筆した脚本を元に復活させる人気SFアクション・シリーズの最新作「プレデターズ」(2010年7月全米公開)の共同監督に大抜擢したニムロッド・アーントルの注目のクライム・ムービー「アーマード」が登場!!
マット・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン、ジャン・レノ、スキート・ウールリッチといった強面の警備員たちが、自分たちの護送する大金を自分たちで奪う狂言強盗を計画し、いざ実行におよびますが、「HEROS/ヒーローズ」のピーター・ペトレリAKAマイロ・ヴィンティミリアの警官が、いつものちょっと間抜けた面で、たまたま犯行の現場を通りかかったことから、完全犯罪の歯車が狂っていく…ッ!!といったプロットです。コロンバス・ショートが演じるイラク戦争の帰還兵で、両親を亡くし、警備員の給料だけでは弟の面倒をみることができず、自宅を差し押さえられそうなことから狂言強盗に参加した主人公のタイが、仲間の発砲で瀕死の警官を見て、正義感に目覚め、ピーター・ペトレリの命を救うため、大金の詰まった輸送車をジャックして、悪徳警備員たちを敵にまわして戦うことになりますッ!!
来年夏の超話題作「プレデターズ」のデキを占う上で必見の重要な本作ですが、1,915館で封切られた初日の成績は約240万ドルなので、オープニング成績はたぶん800万ドル以下になりそうです…。できれば、映画の中でヤクザ警備員たちが盗もうとした4,200万ドルぐらいは稼ぎたいところですが、そこまでたどり着けず、大金強奪の計画は失敗に終わるかもしれませんね…。
ちなみに、この映画にあまり自信がなかったのか?!、ソニーはアメリカではプレス向けの試写を行いませんでした…。映画の格付けサイト RottenTomatoes では、今のところ、53%という半々の評価となっています。大人向けのアクション映画なのに、R指定ではなく、描写がPG-13の範囲内に抑えられている…というのが、この映画のひとつのネックかもしれませんね。「プレデターズ」では思いっきり、R指定で逝ってほしいものですが…ッ!!(PG-13/1時間28分)
ついに果たした映画監督デビュー作「ウェイトレス/おいしい人生のつくりかた」(2007年)を作った後、同映画の成功を見ずして、封切りの前年の2006年11月1日に、自殺に見せかける偽装工作が行われた卑劣な殺人事件の被害者(犯人は、彼女から工事の音がうるさいと苦情を言われ、カッとなった19歳のエクアドル人の違法移民の建設作業員)として亡くなってしまったエイドリアン・シェリーが遺したシナリオを、その思いもかけず遺作となった映画の中で、元ウェイトレスだった経験を活かして?!、ケリー・ラッセルと一緒に“”ジョーのダイナー”で働いていた女優のシェリル・ハインズが遺志を継ぎ、初監督のメガホンをとって映画化した、エイドリアン・シェリーらしい、ちょっと怖いところのある恋愛ドラメディの最新作が8館だけの限定公開で封切られました。
近年は本当にパッとしない旧ラブコメ女王のメグ・ライアン48歳が演じる、マンハッタンでブイブイ言わせてる、やり手の女弁護士ルイーズは、13年間連れ添った夫のイアンと、郊外の別荘で夫婦水入らずのロマンチックな週末を過ごすつもりが、あろうことか、夫から女子高生探偵のヴェロニカ・マーズと浮気していた事実を明かされ、一方的に別れを告げられることに…ッ!!、よりにもよって自分と同じように年齢不詳で若く見えるのをいいことに、20代の半ばを過ぎて女子高生を演じてたクリステン・ベル29歳になんかは負けたくないメグ・ライアンは、ロバート・レッドフォード監督に見いだされ、若干20歳でオスカーを獲得した名優ティモシー・ハットンの夫を便器に縛りつけ、自分から逃げられないようにしてしまう…。ところが、そこへおかしな強盗が現れたことから、事態はさらにややこしい状況に…ッ!!、で、その強盗さんは、メグ・ライアンからラブコメ女王のティアラを奪ったドリュー・バリモアとくっついたり、別れたりしてるジャスティン・ロング。素晴らしい「ウェイトレス/おいしい人生のつくりかた」を遺してくれたエイドリアン・シェリーに哀悼を捧げる意味においても、観ておきたい作品ですね…。(R指定/1時間24分)
ドラキュラのモデルと言われた貴族のヴラド3世の出身地であることから、吸血鬼発祥の地という伝説ができあがってしまったルーマニアのトランシルヴァニアという地名を一緒くたにして、ひっくり返したような「トランシルマニア」という題名からは、ちょっと連想できませんが、実は本作は、日本では「ビバリーヒルズ大学白書/タイムリミットはクリスマスイブ」(National Lampoon Presents Dorm Daze/2003年)、「ビバリーヒルズ大学白書/おアツいのはお好き?」(National Lampoon's Dorm Daze 2/2006年)のタイトルでDVDがリリースされている、バカの総本家のお笑いメディア、ナショナル・ランプーン提供のコメディ映画シリーズの第3弾です…ッ!!
と、言い切りたいところですが…、ティーン向けのエッチなSEXコメディに、流行のヴァンパイア映画をミックスしたところ、ついにこの最新作ではDVDスルーから、念願の劇場公開映画への格上げを果たしたものの、ナショナル・ランプーンからは独立して製作したため、“ナショナル・ランプーンの…”が題名の頭につかず、シリーズものとはわからなくなってしまいました。まぁ、そんなこと、誰も気にしてないと思いますが…、前2作に引き続き、監督をつとめたデヴィッドとスコットのヒレンブランド兄弟は、この「ビバリーヒルズ大学白書」シリーズの前は、「キングコブラ」(1999年)、「クリムゾン・アイランド」(2002年)といった、低予算のジャンル映画を作っていたので、自分たちの持てるものすべてを「トランシルメニア」には注ぎ込んだ…ッ!!といった感じでしょうか?!、出演者は当然、シリーズのレギュラーとして、パトリック・カヴァナー、ジェームズ・デベロ、トニー・デンマンといった、マイナーな俳優さんたち。彼らの演じるスケベでアホな大学生たちを留学生として、唯一、受け入れてくれたのは、はるばるトランシルヴァニアの大学だけだったが、校舎が古城のそこはフツーの学校ではなかった…ッ!!といったお話ですね。
1,007館で封切られた「トランシルマニア」の初日金曜日の稼ぎは約10万3,000ドル。日替わりの興行ランキングでは第13位に着けているので、週末のBEST10に入れる望みはなく、赤点で落第となりそうです…。(R指定/1時間35分)
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