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この短編ゾンビ映画の監督は…、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年)の現場で、撮影したカットが編集でキチンとつなげられそうか?!など、マイク・ニューウェル監督や、ダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニーたちが確認のため、撮影済みの映像を観る必要が生じた時、馳せ参じて、すぐにそのカットのビデオを再生して観せる係、つまり、プレイバック・アシスタントをしていたマット・シンプソン君です…ッ!!







現在はオーストラリアで、主にテレビCMの編集を手がけて生計を立てているマット・シンプソンが、昨2008年の夏にロンドン南部のエセックスで撮影した短編ゾンビ映画「プレイグ」(PLAGUE=疫病とか、災いとか、そういう不吉な意味)です。
主人公のラトヴィア人ビルヘルムは、悪の道に走ってしまった過去をきれいサッパリと清算するべく、祖国から持ち出した拳銃を売りさばいて作る資金を元に人生をやり直そうと、新天地イギリスに密入国してきましたが、不運にもゾンビ感染のパンデミックが勃発し、想定外の新しい自分に生まれ変わることに…ッ!!
喜劇王メル・ブルックスの息子ということは、すなわち、大女優アン・バンクロフトの息子でもあるマックス・ブルックスが執筆した実録風フィクションのゾンビ小説「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)に影響を受けて、この「プレイグ」を作ったマット・シンプソン監督は、従来のゾンビ映画によくある、見知らぬ者同士が寄って集い、サバイバルすることに…ッ!!というストーリーのパターンはつまらないと思い、孤独な違法移民の主人公を登場させたそうですが、主人公がひとりぼっち…という設定は、ウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」(2007年)ではなく、同映画の原作のリチャード・マシスンの「地球最後の男」がヒントになったそうです。
経験の浅いマット・シンプソン監督を助けて、「プレイグ」を完成させたプロデューサーは、マット君のカノジョで、過去にも自主映画の製作を手がけてきたジャンル映画マニアのフランシス・モイラン。主人公のビルヘルムは、共同監督も努めたジョセフ・ルーク・エイヴリィです。たぶん17分は少し長すぎで、ちょっと中だるみしてしまいますが、新人監督の習作としては、まぁ、悪くないデキでしょう…ッ!!



マット・シンプソン監督は、この「プレイグ」を、ゾンビ感染が拡がった終末世界という作品の舞台はそのままに、主人公を変えて、ゾンビ映画の短編アンソロジーとして完成させたいそうですが、その製作費を調達するのは困難なようです。
「プレイグ」が、映画祭や、ネットで評判となり、マット君にホラー映画の監督を依頼するプロダクションや、スポンサーが現れることを祈ってあげてくださいッ!!

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