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Microsoft_Office_2010

特殊部隊戦闘員風のコスチュームで身をかためていますが、よく見ると手に持っているのはパソコンのキーボードですね…!!、そして、胸のマークは…






ボクは使っていないけれど、お勤めの方の多くはお世話になっているマイクロソフトのオフィススイートが、2007年にリリースしたバージョン12を更新する新世代として、不吉な数字の13を避け、Office 2010と銘打ち、来年2010年に発売する新製品を宣伝するために作られた口コミの話題作りのヴァイラル・マーケティングのビデオです。
Office 2010を原作とするスパイ・サスペンス風の映画が作られている…ということを前提に、その予告編の体裁をとったパロディな訳ですが、このビデオのおもしろみは、そんな本来、パソコンの事務ソフトになんて、何のストーリーもないんだから、映画化?!の対象になるはずがないだろッ?!といったツッコミどころが、同時に最近のハリウッドのバカげた傾向を揶揄しているところです。
そのおちょくられているハリウッドの傾向とは、今年5月にお伝えしたピーター・バーグ監督による懐かしい昭和のボードゲーム「レーダー作戦ゲーム」の映画化に代表されるような、そもそも映画化するストーリーがないおもちゃや、ゲームなど、とにかく、そのモノ自体に知名度があれば、後はテキトーに物語をデッチあげて強引に映画化しようという、ネタギレのハリウッドがひねり出した悪しき考えのことで、他にリドリー・スコット監督によるボードゲーム、モノポリーの映画化や、ロン・ハワードが監督するらしい、ムキムキの筋肉が伸縮するアクション・フィギュアのおもちゃ、ストレッチ・アームストロングの映画化、アタリのゲーセンのテレビゲーム、アステロイドの映画化、そして、極めつけとして、ステレオ写真の3Dを眺めて楽しむおもちゃ、ビューマスターの映画化などがあげられます。
なので、いずれパソコン・ソフトの映画化も冗談ではなく、実際にあり得そうで、このマイクロソフトの Office をテーマにしたハイテク・スパイ映画はパロディを意図したはずが、むしろ、非常に現実味が感じられてしまっています…。
果たして、作り手がそんな映画界の状況まで意識したのか…?!は疑問ですが、監督は、国際的な広告代理店大手BBDOから仕事を請け負い、こうしたヴァイラル・ビデオや、CMで高評価され、カンヌ国際広告祭で賞に輝くなどもしているデニス・リューです。




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