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そもそもメガホンをとるはずだった天才ダーレン・アロノフスキー監督(「ノア」2014年)の後を引き継いだスサンネ・ビア監督(「イン・ア・ベター・ワールド(未来を生きる君たちへ)」2010年)が、当初に予定されていたアンジェリーナ・ジョリーに代わって、ジェンを起用し、相手役にブラッドレイ・クーパーを選んだ…と、つまり、ジェンがアカデミー賞の最優秀主演女優賞に選ばれた人気映画の大ヒット作「シルバー・ライニングス・プレイブック」(2012年)の主人公カップルが夫婦の役を演じているのにもかかわらず…、








北米で配給を希望する買い手が皆無だったことから、仕方なく、映画を製作した2929プロダクションとは、オーナーが同じで、グループ会社となるマグノリアに配給が押しつけられ、ようやく来年2015年初めに、本国でも封切られることになったオクラ入り映画の失敗作「セリーナ」の予告編です…!!(イギリスでは来月10月24日から公開)


原作者のロン・ラッシュが2008年に出版した同名小説の舞台は1929年。主人公のジョージ・ペンバートンと、新婚の妻のセリーナは、森林伐採の材木事業を始めるため、都会のボストンからノースカロライナの山奥に移住する。山暮らしは初めてのセリーナだったが、すぐに順応し、自分でガラガラ蛇を始末したり、荒くれの木こりらを監督するなど、勝気な一面をのぞかせ、夫に尽くすことに…。しかし、セリーナが妊娠できない体であったことから、夫が浮気をし、別の女と秘密の家庭を築いて、子どもまでもうけていたことを知った妻は、とんでもない復讐に打って出る…ッ!!


…といった、それなりに面白そうなプロットを映画化した予告編の見映えも、そう悪くはなさそうに窺えるのですが、実際に映画を観た配給会社のバイヤーが、ジェン主演作なのに、パスをしてしまった事実からして、予告編だけ観て、ふ~ん、こういう映画もあるのか…と納得して終えておくのが無難なのかもしれませんね。なお、オクラ入り映画だけに、前述の「シルバー・ライニングス・プレイブック」よりも、この「セリーナ」の方が、実は先に作られています…。


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