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アンジェリーナ・ジョリー主演の大ヒット殺し屋映画「ウォンテッド」(2008年)で一躍、名を馳せたティムール・ベクマンベトフ監督は、昨日(8月3日)、新しいポスターを紹介したSFホラーのモッキュメンタリー映画「アポロ18」(9月2日全米公開)のほかに、地元のロシアを舞台にした侵略モノの本作も仕掛け人として、製作総指揮をつとめています!!









アメリカ人の抱えるテロへの恐怖を反映させて描いたデビュー作のスリラー映画「ライト・アット・ユア・ドア」(2006年)が、サンダンス映画祭で高評価を博したクリス・ゴラック監督を起用して、リドリー・スコット監督のエイリアン・ユニバース最新作「プロメテウス」(2012年6月8日全米公開)の原案のオリジナル脚本「シャドー19」を執筆したジョン・スパイツのシナリオを映画化したSFインベージョン映画の最新作「ザ・ダーケスト・アワー」の予告編を、配給のサミットワイライトがリリースしたので、チェックしておいてください…!!

「スカイライン」(2010年)や、「バトル・ロサンゼルス」(2011年)のほか、全米で現在公開中の「カウボーイズ&エイリアンズ」に、「トランスフォーマー3 / ダーク・オブ・ザ・ムーン」、そして、ユニバーサル映画が来年のサマームービーとして用意している沈没確定?!の「バトルシップ」(2012年5月18日全米公開)など、にわかに流行しているエイリアンの地球侵略を題材としたSFインベージョン・ムービーの1本である「ザ・ダーケスト・アワー」について、エイリアンが地球を侵略するんです…などと、もはや、あらためて、ストーリーの説明はいらないと思いますが…、本作が前述のような他の類似作と趣を異にしている点についてふれると、冒頭のように、ティムール・ベクマンベトフ監督がプロデューサーをつとめたことで、物語の舞台が同監督の地元ロシアのモスクワに置かれ、エイリアンさんの侵略はなんで、アメリカがメインの主な標的な~ん?!といった、観客の素朴な疑問のツッコミ?!に応じてくれている?!ことと、エイリアンの姿が透明で、目に見えない…という思い切った設定を取り入れた点です。


謎のモンスター映画だけに秘密にされていた「クローバーフィールド」(2008年)に登場するクリーチャーの姿をめぐって、憶測やデマが飛び交い、スクープ合戦が加熱した前例もあるように、この手の映画では侵略者のエイリアンの姿かたちのデザインに関心の焦点が集まりがちで、ともすれば肝心の映画の内容は置いてきぼりとなるばかりか、下手をして、公開前にそのエイリアンの姿がネット上にリークされると、それだけを見て納得したファンが、映画館に足を運んでくれない…というリスクがつきまとっています。そのため映画の作り手たちや、マーケティングの担当者は情報の取り扱いに細心の注意を求められることになりますが、「カウボーイズ&エイリアンズ」のように、エイリアンに関する情報を完全に徹頭徹尾シャットダウンしてしまうと、観客が映画に対して興味の置き所を見つけることができず、これまた、かえって映画がコケてしまう…といったハメにも相成りますし、だったら、「バトル・ロサンゼルス」や、「スーパー8」(2011年)のように、ちょっとだけ見せた方がヒットするのか…?!などと、大いに悩むことなります。

しかし、本作のようにハナから、エイリアンは透明ですよ!!、人間の目には見えないんですよ!!と宣言してしまえば、そうしたエイリアンの姿に関する情報の露出に気をもむ必要は一切合財なくなってしまうわけであり、ティムール・ベクマンベトフ監督はプロデューサーとして、要領よく考えたもんだ…と前向きに評価することもできそうですが、その反面、主に関心が寄せられる…というのは、侵略者のエイリアンの存在感こそが、とりもなおさず、インベージョン映画の見どころである…ということですから、その華となる醍醐味の要素を自ら殺いでしまったのはいかがなものか…?!、また、エイリアンが目に見えないのであれば、それはすなわち、エイリアンの脅威ではなく、単にスーパーナチュラルな怪奇現象に観えはしないか…?!といった疑問が持たれることにもなりそうです。


よって、エイリアンが視覚的に登場しないとなれば、それが存在している緊張感を、映画の雰囲気にかもし出すため、リアクションを演じる俳優の力量が問われることにつながりますが、本作でロシアを旅行中にエイリアンの侵略に遭遇してしまう5人のアメリカ人は…、勝負に負けた奴は、この映画を観ろ!!と罰ゲームのネタにできそうなぐらい、落ち込んで居たたまれない気分になる、ショーン・ペン監督の傑作「イントゥ・ザ・ワイルド」(2007年)に主演した三船剛、リメイク版「ドレッド」(2012年9月21日全米公開)の戦うヒロイン、オリヴィア・サールビー、「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)で、マーク・ザッカーバーグを告訴するディヴィヤ・ナレンドラを演じていたマックス・ミンゲラ。「イングリッシュ・ペイシェント」(1996年)の故アンソニー・ミンゲラ監督の息子さんですね。映画版に主演したドリュー・バリモアがプロデュースを手がけた「チャーリーズ・エンジェルズ」の新テレビシリーズで、天使のひとりに抜擢されたレイチェル・テイラー。そして、スウェーデン出身のジョエル・キンナマンです。ジョエル・キンナマンは、母国で主演したクライム・スリラー「イージーマネー」(2010年)で注目を集めて、ハリウッドに招かれ、テレビシリーズ「ザ・キリング」に出演している人ですが、デヴィッド・フィンチャー監督のリメイク版「ミレニアム」第1章「ドラゴン・タトゥーの女」(12月21日全米公開)にも起用されているので、これから頭角を現してくるかもしれません。なお、「イージーマネー」は、昨2010年春にお伝えしたように、ザック・エフロン主演でハリウッド版リメイク映画が作られる予定です。


昼間は、その透明の存在を見つけるよしもないけれど、夜は体に溜め込んだエネルギーの放電が電球を点灯させるなどするため、自ら居場所を知らせてしまうエイリアンの特徴を知ったエミール・ハーシュたちが開発するらしい独自の武器は(↑)、いったい、どういう威力を発揮するのか?!、ティムール・ベクマンベトフ監督プロデュースのSFインベージョン映画「ザ・ダーケスト・アワー」は、今年末12月23日から全米公開です!!

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