パラマウント映画、20世紀FOX、ユニバーサル映画、サミット・エンタテインメント、ワインスタイン・カンパニー、マンデイト・ピクチャーズらをなぎ倒して、リメイク権を手に入れたのは、ザック・エフロンでした…ッ！！


業界ブログの Heat Vision によれば、ザック・エフロンの製作プロダクション、シングルと、同プロダクションを傘下におさめるワーナー・ブラザースが、今年2010年1月にスウェーデンで公開され、高い評価を得た犯罪映画「イージー・マネー(Snabba Cash)」のリメイク権を、前述のような他社を抑えて、取得した…！！とのことです。
チリ出身の両親のもとに生まれたため、スウェーデン人なのに、名前は南米ラテン系の33歳のダニエル・エスピノーサ監督が発表した「イージー・マネー」は、刑事事件で犯罪者と目される被告からの依頼を主に引き受ける弁護士のジェンズ・ラピダス(Jens Lapidus)35歳が、ストックホルムの裏社会をテーマに書き上げ、2006年の夏に出版した作家デビュー作の同名犯罪小説を映画化したものです。
内容としては、3人の登場人物それぞれの物語が、コカインの取り引きを通じて、ひとつに絡み合っていく…といった構成になっており、一攫千金を狙って、薬物の犯罪に手を染める有能な金融マンの青年が主人公の役割を担っているそうです。


「Snabba Cash (イージー・マネー)」 予告編




この「イージー・マネー」のハリウッド版リメイク映画のプロデューサーをつとめるのは、どうやら、金融マンの青年を演じて主演し、初の汚れ役に挑むことになるザック・エフロン本人と、「バットマン/ダークナイト」(2008年)のチャールズ・ローヴェン、「ザ・バンク/堕ちた巨像」(2009年)のリチャード・サックル、そして、オリジナルのスウェーデン映画を製作したフレドリク・ヴィクストロムが参加しています。
こうした映画企画のニュースでは、そのプロジェクトのスタートが報じられても、実際にはなかなか進展が見られず、いつの間にか、開発が中断して、立ち消えになってしまうことも少なくありませんが、この「イージー・マネー」に関しては、企画が滞った場合、リメイク権を即座に返却し、長く保持してはいけないことが契約に盛り込まれたそうなので、ザック・エフロン主演の「イージー・マネー」の製作を、ワーナー・ブラザースは、かなりのハイピッチで進めるものと予想されています。
よって、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのトロイ・ボルトンのファンの方としては、期待を持って、本当に楽しみにしてもよさそうなのですが、ただし、ディズニーがスターにしたザック・エフロンを囲い込み、次代のアクション・スター候補として育てあげようと目論んでいるワーナー・ブラザースは、ザック・エフロン演じる主人公の大学生がCIAにスカウトされるスパイ・スリラー「ファイア」などの企画も抱えていますから、ザック・エフロンがドラッグの取り引きに手を染め、悪の道に走るのは、そう今すぐとも言えません。


ザック・エフロンが主演するハリウッド版リメイクの犯罪映画「イージー・マネー」のプロジェクトはスタートしたばかりなので、脚本のリライトを誰が引き受けるのか？！や、監督も未定ですが、オリジナルのスウェーデン映画で名を上げた前述のダニエル・エスピノーサ監督は現在、ハリウッド進出第1弾の作品を探しているそうなので、もしかしたらセルフ・リメイク？！ということもありえそうです。先にご覧いただいた予告編から察すると、オリジナル映画は独特の異彩を放ち、完成度が高そうなので、第3者の監督では、オリジナルのよいエッセンスを引き継いで、それを凌ぐのも、なかなか難しそうですし…。
なお、ジェンズ・ラピダスの原作は、“ストックホルム・ノワール・トリロジー”という3部作として構想されたシリーズの第1作であって、その後、第2弾「Aldrig Fucka Up」(“ドジを踏むな！！”みたいな意味)が2008年に出版されており、追って、第3弾も発表される予定となっています。本国スウェーデンでは、それらの3部作の残り2冊が続編として映画化されることが、すでに決定しているので、ザック・エフロンのハリウッド版「イージー・マネー」も成功すれば、やはり、シリーズ化が検討されることになるのかもしれません。
「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのザック・エフロンが製作・主演する犯罪映画「イージー・マネー」のプロジェクトを、CIAリーダーのみなさんはどのように思われるでしょう…？！



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