Django Unchained : レオナルド・ディカプリオが、クエンティン・タランティーノ監督最新作のスパゲッティ・ウエスタン「ジャンゴ・アンチェインド」で、冷酷な悪役を演じることを承諾!!
by
Billy
2011年6月8日水曜日
レオナルド・ディカプリオが出演してくれる可能性が現実として高まったということは、とりもなおさず、ウィル・スミスが主演する可能性は低くなった…と憶測できますから、クエンティン・タランティーノ監督は、わがままなスターの顔色を窺って、遠慮会釈なんてすることなく、思う存分にタランティーノ・ワールドを炸裂させることができそうで、これはタランティーノ・ファンには朗報と受け止めてよさそうです…!!
ちょうど1週間前の6月1日(水曜日)に、クリエイティヴ・スクリーンライティング・マガジンの編集主任 ジェフ・ゴールドスミスが独占入手した情報にもとづき、レオナルド・ディカプリオが、クエンティン・タランティーノ監督の最新作「ジャンゴ・アンチェインド」に出演し、人間失格の冷酷な悪役ムッシュ・カルバン・キャンディを演じるのでは…?!という未確認情報をお伝えしましたが、どうやら、そのウワサの真偽を、業界メディア Deadline NY の映画記者 マイク・フレミングが嗅ぎまわってくれていたようで、現実にレオナルド・ディカプリオとの間で出演交渉の話し合いが進められている事実を確認してくれました…!!
前作「イングロリアス・バスターズ」(2009年)で、悪役のハンス・ランダをレオに依頼するも、実現しなかったらしい経緯のあるクエンティン・タランティーノ監督としては、ついに念願のレオとのコンビ結成を果たせそうな次第ですが、レオが演じる予定のムッシュ・カルバン・キャンディは、人間のクズの見本のような悪人でありながら、カリスマ性に満ちて、チャーミングなキャラクターとのことなので、レオは持ち前の魅力を活かしつつ、初の本格的な悪役の新境地に挑み、新たな一面を魅せてくれることになりそうです。
奴隷制度が大手を振っていた19世紀アメリカ南部を舞台に、クエンティン・タランティーノ監督が、スパゲッティ・ウエスタンのアクション映画として作り上げる最新作の「ジャンゴ・アンチェインド」で、レオナルド・ディカプリオがひとまず演じることを承諾した、ムッシュ・カルバン・キャンディは、“ムッシュ”とフランス語の敬称がつけられているものの、フランス人ではなく、ましてや、フランス語も話せないくせに、気取って、自分を“ムッシュ”と呼ばせているクソ野郎で、ミシシッピ州のグリーンヴィルを根城として、“キャンディランド”というクラブを営んでいます。
そのムッシュ・カルバン・キャンディが辺り一帯を牛耳る拠点としているキャンディランドでは、黒人の奴隷同士を死ぬまで闘わせる残酷なデスマッチが見世物として行われているほか、女性の奴隷も当然のように商品化されるなど、誰もがひどい扱いを受けており、それらの悪事を働く手先となる右腕の子分スティーヴンを、タランティーノ映画の常連サミュエル・L・ジャクソンが演じるものと、現時点では予想されています。
「ジャンゴ・アンチェインド」の物語としては、脱走した奴隷の主人公ジャンゴが、ドイツ人もしくはドイツ系のバウンティ・ハンター Dr. キング・シュルツに助けられて、殺しのテクニックを学び、ふたりで悪い奴らをあの世に送り、賞金を稼ぎながら、ジャンゴの妻でやはり奴隷のブルームヒルダ、又はヒルデの居場所を探す旅をすることになるのですが、その妻ヒルダはトランプのカードゲームの賭けのチップとされてしまった結果、ムッシュ・カルバン・キャンディの所有物の慰みものに…といった展開から、ジャンゴとDr. キング・シュルツは妻を救出するため、キャンディランドに乗り込んで、カルバンたちと対決することになります…!!
奴隷の主人公ジャンゴを、いっぱしのバウンティ・ハンターに教育するドイツ人、もしくはドイツ系のすご腕の賞金稼ぎ Dr. キング・シュルツは、前述の「イングロリアス・バスターズ」で、レオが出演を辞退した結果、タランティーノ監督がドイツで発掘し、悪役の大役を任せたところ、見事にオスカーの最優秀助演男優賞を奪取してしまった実力派のクリストフ・ヴォルツがまちがいなく演じるはずですが、主人公のジャンゴについては、冒頭のように、ウィル・スミスの名前があがっていたものの、自分を黒人エリートと考えるプライドの高いウィル・スミスは、映画の始まりだけとは言え、奴隷を演じるのは、やはり絶対に嫌なようで、その黒人版トム・クルーズ?!にとって代われる集客力のあるレオとの出演交渉が始まったことからも、ウィル・スミスが主演する可能性はすでに低いことを、マイク・フレミングは示唆しています。
タランティーノ監督がウィル・スミスの主演を希望したことから、過剰な待遇でウィル・スミス様を囲っていることが、世間から批判のヤリ玉にあげられているソニー・ピクチャーズが、ウィル・スミス様のために「ジャンゴ・アンチェインド」への出資を決め、ウィル・スミス様のために製作に乗り出したらしい?!経緯を踏まえると、ウィル・スミス様は例え、ワンカットでも奴隷など演じるわけがなく?!、出演拒否するであろうことを予測できなかったのは、ウィル・スミス様にひざまずくソニーの大きな計算違いとして笑い話になりそうですが、それでは一体、ウィル・スミスの代わりに誰が主人公のジャンゴを演じるのか?!と言うと、マイク・フレミングによれば、イドリス・エルバ、ジェイミー・フォックス、クリス・タッカーの3名の名前が候補として検討されているそうです…!!
その3名のジャンゴ候補のうち、イドリス・エルバについては、レオナルド・ディカプリオと同様に、先週のウワサを伝えた記事で、本人による “波乱を巻き起こす映画監督” とのミーティングをほのめかした tweet を紹介し、すでに「ジャンゴ・アンチェインド」に主演の可能性があることをお伝えしましたが、その後、イドリス・エルバが、ギレルモ・デル・トロ監督のSF怪獣映画「パシフィック・リム」に出演するらしいことから、その本人による tweet は、ソニー・ピクチャーズの「ジャンゴ・アンチェインド」ではなく、ワーナー・ブラザースの「パシフィック・リム」のことだったのでは…?!といった続報が伝えられていました。
しかし、超オタクで人のいいギレルモ・デル・トロ監督のことを、世間に波乱を巻き起こす映画監督といった、スキャンダラスなイメージで見なす人は少ないでしょうし、「パシフィック・リム」には、チャーリー・ハナム(「サンズ・オブ・アナーキー」)が主演することが、ほぼ確定していますから、同映画では脇役となるイドリス・エルバが、“俳優人生で最大のチャンス” と tweet するのも妙だったので、やはり、イドリス・エルバのほのめかした tweet が「ジャンゴ・アンチェインド」で間違いなかったことが、マイク・フレミングの調べにより確認された格好となっています。
残りの2人については、「キングダム/見えざる敵」(2007年)や、「路上のソリスト」(2009年)などのジェイミー・フォックスの名前があがるのは、まぁ、無難なキャスティングといった印象ですが、「ラッシュアワー」シリーズのお笑い俳優クリス・タッカーの名前が浮上したのには意外に思った人もいるかもしれません。けれど、「ジャッキー・ブラウン」(1997年)に出演したクリス・タッカーはタランティーノ監督との親交が厚く、「ジャンゴ・アンチェインド」の脚本完成を祝うパーティーにも招かれ、シナリオを手渡されたことを、先月5月初めに、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vulture がレポートしていますから、役の大小はさておき、クエンティン・タランティーノ監督は多数の黒人キャストが必要となる「ジャンゴ・アンチェインド」に、クリス・タッカー起用する心積もりはしていたはずなので、ウィル・スミスが降板し、代わりにレオが来てくれることになったのを受けて、思い切って、クリス・タッカーを主人公にしてもいいのでは…?!と考えたのかもしれませんね。
現時点ではまだ出演契約が完了していないので、完全に安心はできませんが、優秀な映画監督との共同作業で映画は作られることを、チャンと理解しているレオナルド・ディカプリオの参加で、すべてがうまく行きそうな前向きの兆しが、さらに窺えてきたクエンティン・タランティーノ監督最新作のスパゲッティ・ウエスタン「ジャンゴ・アンチェインド」は、この夏の終わりか、秋ぐちのクランクインを予定しています…!!、さらなる続報をお楽しみに…!!
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