今年2011年は、スカイネットが人類への攻撃を開始する開戦の年にあたり、先週の木曜日＝4月21日から、本当であれば、人類はマシンの脅威にさらされるはずでしたが、どうやら、ジョン・コナーがそれを阻止してくれたのか？！、何事もなく無事に、その開戦日をやり過ごすことができました。しかし、それで事なきと安心するのは甘かったようで、ついに最強のターミネーターの T-800 が再起動することになりました…！！





新年早々にカリフォルニア州知事の任期を終え、俳優に復帰することになったアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作「ターミネーター」シリーズについては、今週末の4月29日(金)に「ワイルド・スピード」シリーズ第5弾「ファスト・ファイブ」を全米公開するユニバーサル映画が、同シリーズのジャスティン・リン監督のメガホンで新作の製作を検討し、マックG監督が「ターミネーター4/サルベーション」(2009年)の失敗で、製作会社を倒産危機にまで追い込み、終わらせたシリーズの再開、または新生？！を目論んでいるらしいことを、先々月2月半ばにお伝えしました。
しかし、その記事でも記したように、「ターミネーター」シリーズの権利は、倒産危機に追い込まれた製作会社のハルシオンから、言わば、借金のカタのような格好で、投資会社のヘッジファンドのパシフィコーが手に入れ、映画スタジオや、映画業界関係者が保有しているのではありません。
そのため、これまでの「ターミネーター」シリーズの続きを再開するにせよ、まったく新しい新作映画を作るにしろ、まずはそのパシフィコーからコンテンツ・ライツを買い取るか、貸借しなければならないのですが、アーノルド・シュワルツェネッガーのマネジメントも手がける大手タレント・エージェンシーのCAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)が、新たにその「ターミネーター」の権利をパシフィコーから手に入れたのか、あるいは、有効活用を委託されたのかはわかりませんが、とにかく、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演することを前提とした条件で、映画を製作できる権利を企画のパック商品としてまとめ、公けに売りに出したことを、業界メディア Deadline.com のマイク・フレミングがレポートしてくれました。つまり、ひと言で言うと、自社のタレントを使った映画企画の売り込みですね！！

その最低価格が約2,500万ドルと見積もられる企画パックには、ジャスティン・リン監督がメガホンをとることも含められているようなので、同監督に「ターミネーター」の新作映画の企画開発を託しているユニバーサル映画は、そのアーノルド・シュワルツェネッガーの主演確約まで含めた、丸ごと込みのお買い得パックを、CAA から買えば、すぐにでも本格的な製作に着手していけるわけですが、マイク・フレミングによれば、ハルシオンが手放すしかなくなった「ターミネーター」シリーズの権利を買い取ろうとしたものの、入札でパシフィコーに敗れ、自社のものにすることができなかったソニー・ピクチャーズと、ライオンズゲートも、CAAの企画パックを奪取しようと真剣に値踏みしているそうで、ユニバーサル映画はそうおいそれとカンタンには新「ターミネーター」製作にこぎつけられず、ソニーとライオンズ・ゲートを巻き込んだ、とりあえずは3社による買い取りの価格競争を戦わなければならないようです…！！

「ターミネーター」シリーズの権利は、先ほどから記しているように、現状ではパシフィコーや、CAAの手中にあるわけですが、合衆国の著作権法に則り、その権利の活用状況によって、2018年には原作者のジェームズ・キャメロン監督に返却されてしまう見込みであるため、現在の所有者は、ジェームズ・キャメロン監督に、すべてを持っていかれてしまうまでの残り7年間で、「ターミネーター」のブランドを使ったビジネスを展開することを、まずは視野に考えなければならないことになります。そのため権利者(社)は、映画を製作し、プロモーションを行って、現実に公開するまで、優に2年はかかることを踏まえると、もはや、そうのんびりとはしておられず、この新「ターミネーター」プロジェクトはきっと、即座に動き出すはずです…！！
すでに企画を進めているユニバーサル映画が、アーノルド・シュワルツェネッガーと新「ターミネーター」の権利を手に入れるのか？！、それとも、ワーナー・ブラザースと共同で「ターミネーター4/サルベーション」を製作した実績があるソニー・ピクチャーズが奪取して、クリスチャン・ベール主演で続きを作るのか？！、または、ドル箱の「SAW」シリーズが終了し、新たなヒット・タイトルがほしいライオンズ・ゲートが社運を賭けて、もぎ取りにかかるのか？！、やっぱり、人類への攻撃を始めることにしたスカイネットとターミネーターの動向について、続報をお楽しみに…！！


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