Cry Macho : アーノルド・シュワルツェネッガーの映画復帰第1弾が、新「ターミネーター」ではなく、子どもと共演のドラマ映画「クライ・マッチョ」に決定する可能性が再浮上!!
by
Billy
2011年4月30日土曜日
UPDATE : やはり、Vulture の情報には案の定、少しブレがあったようで、業界メディアの Deadline が、シュワルツェネッガーの出演料が最終的には総額で約3,500万ドルにまで昇る可能性のある近年まれな高額のギャラを、ビル・ブロックが支払うことを含め、映画の内容をさらに詳しくレポートしてくれたので、記事に追加し、更新しました。
記事のタイトルに“再浮上”と書いたのは、約10年ほど前にも主演するつもりで検討していたのが、カリフォルニア州知事に当選したことで、映画の仕事は一旦おあずけとなり、お流れになった古い企画を再び持ち出してきたからです…!!
カリフォルニア州知事の任期をまっとうし、俳優にカムバックするにあたって、63歳という年齢を理由に、もうアクション映画は遠慮したい…と言ってたのにもかかわらず、代表作の「ターミネーター」シリーズに復帰する意思を固めたアーノルド・シュワルツェネッガーが、その T-800 を演じるよりも前に、調教師の誘拐犯になるらしいことを、ニューヨーク・マガジンのカルチャー・ブログ Vultureが独占レポートしました…!!
ニュースの中身の精度に、ややブレのあることが多いクロード・ブロデサー・アクナーが執筆した記事によれば、トントン拍子に事が運んだ場合、この初夏にはクランクインできることから、まさにアーノルド・シュワルツェネッガーの映画復帰第1弾となる可能性が高まった「クライ・マッチョ」は…、バート・ランカスターとキャサリン・ヘプバーンが共演した名作映画「雨を降らす男」(1956年)の脚本を、自らの同名戯曲をもとに執筆した作家として知られるN・リチャード・ナッシュが1975年に発表した小説を原作とするもので、本人が2000年に87歳で亡くなるよりも前に、映画化に向け、シナリオを完成してくれたそうです。
シュワたんが知事になってしまい、映画に出れないことから、その代役として、クリント・イーストウッドの名前が過去に浮上した経緯のある「クライ・マッチョ」に再び陽の光を当てようとしているのは、「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)でオスカーを受賞したプロデューサーのアル・ルディで、パートナーとして、ニール・ブロムカンプ監督のエイリアン隔離政策のSF映画「ディストリクト9」(2009年)を大ヒットさせた仕掛け人のビル・ブロックが、共同で製作をつとめるそうです。そして、監督のイスには、マシュー・マコノヒー主演の「ザ・リンカーン・ロイヤー」の充実した内容が好評価され、口コミで集客を維持した実績のあるブラッド・ファーマンが着き、メガホンをふるってくれるそうです。
と、以上のように、かなりお膳立てが整った風に窺える「クライ・マッチョ」ですが、問題はこれからで、なんとッ!!、このプロジェクトには肝心の製作費のお金がありません!!、それで、どうやって映画を作るのか?!というと…、
プロデューサーのアル・ルディとビル・ブロックのコンビが、来月5月11日から開催される第64回カンヌ国際映画祭に営業に出かけ、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画復帰第1弾!!の宣伝文句で、各国の配給会社のバイヤーなどにセールスを行って、出資者(社)を募り、それで集まったお金で、2、3ヶ月先のこの夏にはもう、クランクインをするつもりだそうです…!!、なので、映画を作る資金が現時点では手元にない以上、果たして、「クライ・マッチョ」のプロジェクトが実現するのか、どうか?!は怪しいわけですが、今月4月初めに紹介した、シュワッチをモデルにしたバカバカしいヒーローアニメのプロジェクト「ガバネーター」は、アーノルド・シュワルツェネッガーの知名度にのっとり、好調なセールスで、各国に、その権利が売り渡されています。よって、それを踏まえると、アーノルド・シュワルツェネッガー本人がカメラの前に立つ映画のビジネス・プロモーションが暗礁に乗り上げる可能性は低く、アル・ルディとビル・ブロックはカンヌで一気に大金を集めることができそうです。
アーノルド・シュワルツェネッガーの復帰第1弾映画になると目される「クライ・マッチョ」で、 T-800 が演じる役どころは、お払い箱の扱いを受けてしまう馬の調教師で、失業に追い込むのなら、それなりの退職金を払え!!と雇い主に申し出るものの、いい加減な経営者も金欠のため、そのボスの元妻で裕福なメキシコ人の女性から、11歳の息子をさらい、金をよこせ…!!と、つまり誘拐をくわだてる次第ですが、あろうことか、母親の女性は、ここぞとばかりに、問題ばかり起こすイタズラ者のクソガキを、どうぞ差し上げるわ…!!と、母の役目を投げ打ってしまい、シュワルツェネッガーは退職金ではなく、問題児を抱えてしまうことに…!!
あらすじのプロットだけを読み聞くと、コメディのような感じですが、この物語はお笑いではないそうで、シュワルツェネッガーとしては、先に記したような、これからは肉体派のアクション映画ではなく、演技者として、第2の新たな映画人生を…といった抱負に、「クライ・マッチョ」はマッチョしているようです。
アルとビルの営業はうまく行くのか?!、映画のクランクインが現実に決定したら、またお知らせします…!!
UPDATE : Deadline のマイク・フレミングによれば、シュワルツェネッガーが演じる主人公は、ケンタッキーダービーの優勝馬を育て上げたこともある競走馬のブリーダーの飼育者。しかし、いかなる経緯でか?!、妻と子どもを殺害され、家族を失った悲嘆からお酒に溺れてしまう…。そんな主人公に対して、ヘッジファンドを営む雇い主の傲慢な投機家が、首にされたくなければ、メキシコで自分の元妻と暮らしている自分の息子をさらってこいと持ちかける。それでどうやら、その元妻が息子はいらない…と思っているといった展開は含まれているようで、誘拐に行った先で思いがけず、相手方から子どもを差し出された主人公が、問題を抱えた子どもを連れ戻るまでの旅が描かれるロードムービーになるようで、例えれば、オー・ヘンリーの短編小説「赤い酋長の身代金」に、ベット・ミドラーが主演した「殺したい女」(1986年)の要素を加えた、少し哀しいお話の「ペーパー・ムーン」(1973年)だそうです。子どもを失ったシュワの主人公と、親から愛情を注がれていない子どもとの間に、感動的な絆が芽生えるようですね。
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