************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ジョン・カーペンター監督のリメイク映画「遊星からの物体X(The Thing)」(1982年)の前日譚のプリクエールとなる最新作「遊星からの物体/ザ・シング」を、今秋10月14日から全米公開するユニバーサル映画が、さらに別のジョン・カーペンター監督の映画をリメイクするプロジェクトの舵取り役として、ヴァンパイア映画史上最高傑作のスウェーデン映画の名作「レット・ザ・ライト・ワン・イン」(2008年)の不可能と言われたリメイクを、小さな大女優クロエ・モレッツちゃんを起用することで成功させたマット・リーヴス監督を指名しました…!!





よほどジョン・カーペンター監督のファンの方でないかぎり、もう覚えていないかと思いますが、2008年の12月4日にお知らせした「ゼイリブ」のリメイク・プロジェクトの続報が、約2年半を経て、ようやく今日、伝えられました…!!
業界メディア Deadline NY のマイク・フレミングが独占取材で伝えたニュースによれば、前述の新しい「遊星からの物体/ザ・シング」を共同で製作したユニバーサル映画とストライク・エンタテインメントとによる、ジョン・カーペンター監督作品を復刻するシリーズの第2弾となる?!、1988年公開のカルトSF映画「ゼイリブ」の原作をあらためて映画化する最新作「朝の8時」の脚本・監督に、スティーヴン・キング大絶賛の「レット・ミー・イン」が昨2010年ホラー映画№1作品に輝いたほか、謎のモンスター映画「クローバーフィールド」(2008年)で人気のマット・リーヴス監督が決定した…!!とのことです…!!

ジョン・カーペンター監督がプロレスラーのロディ・パイパーを主演に起用した「ゼイリブ」の原作は、日本では集英社のコバルト文庫「海外SF ショート・ショート秀作選 (2)」に収められているレイ・ネルソンの短編小説で、その原題が “Eight O'Clock in the Morning” =「朝の8時」です。
その「朝の8時」を自らの脚本で再映画化し、恐怖の詩学者のマスター・オブ・ホラー、ジョン・カーペンター監督に挑戦することになったマット・リーヴス監督は、マイク・フレミングの取材に以下のように抱負を述べています。
“徹底して主観的な視点から物語る映画を作る機会を模索していたんだ。ある男の悪夢を探求した、心理的なSFのスリラー映画になる…”
…とのことで、さらにマット・リーヴス監督は、ジョン・カーペンター監督版との違いについて…、
“ジョン・カーペンター監督は、巨大な政治の力で俺たちは支配下に置かれ、コントロールされているんだぞ…!!といった風刺の視点で題材を取り扱ったのだけれど、物語の中心は切羽詰ったラブストーリーにも成りえる。ぼくは情緒的な側面に、より魅かれるんだ。”


…と語り、自分が作る新しい「ゼイリブ」=「朝の8時」のイメージとして、ロマン・ポランスキー監督のスリラー映画や「ボディ・スナッチャー」を例にあげていますが、この「ボディ・スナッチャー」が、純粋にジャック・フィニイの小説「盗まれた街」を指したものなのか、それとも、1956年公開の映画を指したものなのか、あるいは1978年公開の映画を指したものなのか、それとも1993年公開の映画を指したものなのか?!は、よくわかりませんが、少なくともニコール・キッドマンとダニエル・クレイグが主演した「インベージョン」(2007年)でないのは確かだろう…と思われます。

このマット・リーヴス監督版の「ゼイリブ」は、監督の就任が決定したばかりなので、先の詳細なスケジュールはまだハッキリしておらず、マット・リーヴス監督はこれから即座に脚本の執筆にとりかかる…!!とのことで、ラブストーリーとして解釈したオリジナルのシナリオの完成を急ぐそうです。なので、実際の映画の製作にとりかかるのは来年以降になるのかな…といった感じですが…、ところで、マット・リーヴス監督と言えば、気になるのは「クローバーフィールド」の続編ですよね?!、それについても、マイクは尋ねてくれているのですが、同映画のプロデューサーである、ガキの頃からの連れの親友J・J・エイブラムス監督が、今夏公開の「スーパー8」や、その後に控えている「スター・トレック」の続編など、複数のプロジェクトを抱えて多忙のため、まだ構想段階…とのことで、いずれ関係者の全員が納得できるようなストーリーをひらめいたなら、作る…とのことですから、実際のところ、現時点では続編の予定はありません…ということになりますね。
「クローバーフィールド2」が作られないのは残念ですが、その代わりに、マット・リーヴス監督がジョン・カーペンター監督に挑戦する新しい「ゼイリブ」=「朝の8時」に期待しておきましょう…!!

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