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スピルバーグ監督のドリームワークスとは別の会社なので、誤解を招かないようにイチイチ、“ドリームワークス・アニメ”と、“アニメ”まで書かなければならないのが面倒くさいドリームワークス・アニメが、今年2010年で3本めの映画となる「メガメガメガメガメガメガメガマインド」を、パートナーのパラマウント映画が4,000館に近い3,944館の約7,000スクリーンというクレイジーな全米超拡大規模で封切った結果のオープニング成績は、先にアップしたBEST10ランキングでご覧いただいたように、約4,765万ドルという特大のメガヒットで…、前年同時期と比べて、約3割も全米映画興行の実績を上向かせる立役者を果たしてくれたのに、そんな称賛されて然るべき数字が、なぜ?!、不本意と言われてしまうのか?!というと、まず映画マニアのみなさんはご存知のように、業界№1のディズニー・ピクサーのおかげで、アニメ映画の成功とされる基準値の数字のレベルが高すぎることと…、






この記事の見出しのタイトルでも示したように、アニメ映画市場で第4の刺客となる後発のユニバーサル/イリューミネイションの「怪盗グルーの月泥棒」のオープニング成績にまるで迫れず、業界第2位のパラマウント/ドリームワークス・アニメが敗北を喫してしまったからです…!!

     「怪盗グルーの月泥棒」(2010年7月公開/製作費6,900万ドル)
      オープニング成績/5,639万ドル 国内/2億4,830万ドル+海外2億3,146万ドル4億7,977万ドル


「メガメガメガメガメガメガメガマインド」が、「怪盗グルーの月泥棒」と比較されてしまうのは、本来は悪役であるキャラクターが、ふとしたハズミで、正義のヒーローに鞍替えしなければならなくなる…!!という物語のコンセプトが同じだからであり、そうした捉え方において、新進のアニメ・スタジオのイリューミネイションに対するドリームワークス・アニメの対抗作のように思われていたからで、共に3D作品であることから、素直に数字を比較して、「メガメガメガメガメガメガメガマインド」は、「怪盗グルーの月泥棒」にオープニング成績で、約874万ドルも劣ってしまい、1館あたりの平均売り上げで比べても、怪盗が約1万6,225ドルを掠め取っていたのに対し、頭デッカチの青いエイリアンは約1万2,082ドルしか集められていません。



メガメガメガメガメガメガメガマインドテレビスポット




また、前述のように、パラマウント/ドリームワークス・アニメの今年2010年で3本めの作品となる本作を、すでに公開された2本と比較してみると…、

     「ヒックとドラゴン」(3月公開/製作費1億6,500万ドル)
      オープニング成績/4,373万ドル 国内/2億1,758万ドル+海外2億7,561万ドル4億9,319万ドル

     「シュレック4・エバーアフター」(5月公開/製作費1億6,500万ドル)
      オープニング成績/7,083万ドル 国内/2億3,839万ドル+海外4億9,900万ドル7億3,739万ドル

…とのことで、興行価値から言っても、モンスター・シリーズの「シュレック」の最新作は別格として、「ヒックとドラゴン」には勝っているわけですが、同映画のオープニング成績が、やはり、トンデモない数字なのに、失敗…と振るわなかった背景には、映画鑑賞料金の値上げや、インチキのフェイク3D映画=「タイタンの戦い」に対するバッシングのトバッチリなどを食らってしまったからで、最強ライバルのディズニー・ピクサーが「トイ・ストーリー3」を公開するまでは、まちがいなく今年最高のアニメ映画!!と万人に認められ、映画の格付けサイト RottenTomatoes で、驚異の支持率=98%の本作は、その後、口コミで挽回をはかり、上記のような好成績を達成しています。


ブラピの遺伝子から誕生したジョナ・ヒルのタイテンが、ティナ・ヒルを連れて空を飛び、おちょくりながら、
くり返し、彼女の命を救ってみせることで、自分を印象づけようとする場面…!!




しかしながら、つまらないわけではないものの、特筆するほどのおもしろさでもなく、大人の観客からの支持は得られていない「メガメガメガメガメガメガメガマインド」=平凡以下の67%の支持率は、今後、「ヒックとドラゴン」のように、数字を伸ばせるとはあまり期待できず、このまま「怪盗グルーの月泥棒」に負けて終わる可能性が高そうです。
なので、製作費のコストの面で比較しても、「怪盗グルーの月泥棒」をユニバーサル/イリューミネイションが先のように、約6,900万ドルで完成したのに対し、パラマウント/ドリームワークス・アニメは、またまたワンパターンの製作費の約1億6,000万ドル前後を「メガメガメガメガメガメガメガマインド」に費やしていますから、業界第2位と言っても、オチオチはしていられず、イリューミネイションの台頭を阻止するには、本作のパッとしないキャラクター・デザインのセンスの反省も含め、様々な面で見直しをはかったほうがよいのかもしれません。


なお、配給のパラマウント映画の出口調査によれば、この「メガメガメガメガメガメガメガマインド」のオープニング興行の観客の約57%は女性だった…!!とのことで、ブラッド・ピットが声優をつとめて、ナイスな働きをしてくれた効果は存分にあったようです!!、また、観客の約52%が25歳以下の若年層で占められていたとのことですが、それはまぁ、当たり前ですね。


ジョナ・ヒルのタイテンに襲われたウィル・フェレルのメガマインドと、ティナ・フェイが危機一髪!!




  その他の「メガメガメガメガメガメガメガマインド」の詳細は、一番下の関連記事を参照してください。


11月3日にニューヨークのリンカーン・シアターで行われたプレミア上映に子連れでやって来て、動員に貢献する
スターパワーを発揮してくれたブラピ!!

悪は正義があってこそ栄える!!という真理?!に目覚める主人公のメガマインドはウィル・フェレル。

ヒロインのテレビリポーター、ロクサーヌはティナ・フェイ。
で、下 ↓ は、ハロウィンに、ロクサーヌのコスプレをしたティナ・フェイ!!

正義の味方よりも悪のアンチ・ヒーローになることを選ぶジョナ・ヒルのタイテン。

ウィル・フェレルの相棒の体はゴリラのサカナは、「カンフー・パンダ」(2008年)ではツルだったデヴィッド・クロス。







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