チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」を、ファンタジー・アドベンチャーとして3D映画化した、エル・ファニングが主演のハンガリー映画の超大作「ナッツクラッカー」の予告編!!
by
Billy
2010年8月8日日曜日
休日の更新は、映画の愉快な話題からスタートしたいので、キュートなエル・ファニング12歳が主演するハンガリー映画のトンデモ超大作の予告編をご覧ください…!!
テリー・ジョージ監督の珠玉のドラマ映画「帰らない日々」(2007年)の中で、彼女が演じる少女のエマが“音楽は天国にまで届くの…?”と、さりげなく親に尋ねる場面で、思わず胸をつまらせずにはいられない名演技からして、残念ながら?!、お姉ちゃんのダコタ・ファニングよりも、さらに才能に恵まれた女優であるエル・ファニングが主演する最新作「ナッツクラッカー 3D」、もしくは、「ナッツクラッカーとラット・キング」の予告編です…!!
ロシアで今年2010年末12月に封切られる本作は、ハンガリーの映画製作プロダクション HCC メディア・グループが製作したもので、題名どおりに、チャイコフスキーの名曲で知られるバレエ「くるみ割り人形」の原作である、E.T.A.ホフマンが1816年に著わした「くるみ割り人形とねずみの王様」を、現代的に3Dで映画化したジュブナイル・ファンタジーのアドベンチャー映画となっています。
監督をつとめたのは、スタローンとカート・ラッセルが共演した「デッドフォール」(1989年)や、ウーピー・ゴールドバーグ主演の「天使が降りたホームタウン」(1989年)のほか、何と言っても、黒澤明監督の脚本を映画化した傑作「暴走機関車」(1985年)が有名な、ロシア人のアンドレイ・コンチャロフスキーで、同監督が自ら脚本も執筆しています。
物語としては、1920年代のオーストリア・ウィーンを舞台としていて、エル・ファニングが演じる主人公の少女マリーは裕福な家庭に生まれ、何不自由なく育ち、どうしようもないガキの弟マックスもいたが、マリーの心は満たされておらず、孤独な思いを抱えていた。
そして、クリスマスにおじさんのアルバートから、木でできたくるみ割り人形をプレゼントされたマリーは、人形が本当に生きていて、命を宿していればいいのに…と想像し、そのイマジネーションの世界に飛び込んだマリーは、くるみ割り人形と一緒に、ねずみ人間?!のラット・キングと対決することになるようですが…、予告編がロシア語で、セリフは何を言っているのか?!、チンプンカンプンです。
悪役として、ねずみ人間の王、ラット・キングを演じているのは、近年は「トランスフォーマー」シリーズで、セクター7のエージェント、シモンズとして有名な、「バートン・フィンク」(1991年)のカルトな名優ジョン・タトゥーロ。
エル・ファニングにくるみ割り人形をプレゼントしてくれるアルバートおじさんは、「マウス・ハント」(1997年)で、ねずみと戦っていたネイサン・レインです。
で、この映画がどうして、トンデモ超大作なのか?!というのは、製作の HCC メディア・グループが「ナッツクラッカー 3D」に費やした製作費は、ハリウッド映画の大作並の約9,000万ドル(約77億円)と伝えられており、それだけの巨額投資を当然、ハンガリー国内だけで取り戻せるはずがありませんから、国際的な市場に打って出なければならず…、
その大博打を有利に運ぶため、ハリウッドで活躍した経験もあるアンドレイ・コンチャロフスキー監督を起用し、主要キャストをハリウッドから招いたわけですが、果たして、エル・ファニングや、ジョン・タトゥーロの名前に、いったい、どれだけの集客力が北米はおろか、諸外国で期待できると言えるのか…?!
予告編を観るかぎりでは、ちょっとおもしろそうで、興味を誘われる「ナッツクラッカー 3D」、もしくは、「ナッツクラッカーとラット・キング」ですが、その高すぎる製作費のハードルは高く、無謀な賭けに挑んだトンデモ映画の1本として、後世に語られることが関の山なのかもしれません…。
CIAリーダーのみなさんは、エル・ファニングが大作のファンタジー・アドベンチャーの主演女優をつとめた本作の予告編を観て、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!
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