************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


第3位(初) 「テッド2」(8,500万ドル)
       $33,000,000-(3,442館/$9,587)-$33,000,000


テッド2の短めの予告編



マーク・ウォールバーグと、クマのぬいぐるみのくせに、ハレンチなテッドの雷兄弟が帰って来た続編「テッド 2」が売り上げたオープニング成績の約3,300万ドルは、その数字だけに着目すれば、まずまずのヒットであり、けして、沈没とは言えませんが、しかしながら…、

映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での評論家の支持率 47 % に対し、観客の支持率は 74 %
レビューのとりまとめサイト Metacritic でのスコアは 49 /100ポイント

3年前の2012年の同時期に封切られた前作の第1弾「テッド」のオープニング成績が約5,441万ドルだったのと比べると、本来ならば、数字が上がって、おかしくないはずの第2弾が、その期待にまったく応じられていないことは明らかです。また、1館あたりの売り上げで比較しても、前作が約1万6,800万ドルだったのに対して、続編は約9,587ドルと動員を極端に減らしてしまっています…。

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となれば、前作と同等の5,000万ドル前後は稼いでくれるだろうと踏んで、第1弾の製作費=約5,000万ドルを上まわる約8,500万ドルの資金を投入したユニバーサル映画としては、読みがハズレたことになり、続篇は失敗だった…と、ひとまず、結論づけなければ仕方がありません。

この「テッド 2」が思うようにヒットをしなかった結果については、その背景の事情として、「ジュラシック・ワールド」と「インサイド・アウト」という2本のメガヒットに観客を奪われたこともあるでしょうが…、


テッド 2本編シーン



前作の大ブームにより一躍、注目を集めたクマの声優にして、監督のセス・マクファーレンが勢いに乗って、第85回アカデミー賞授賞式の司会の大役を仰せつかるも、当人はおもしろいと思っているらしいトークに込められた皮肉なジョークに対し、テレビの前の視聴者は、癇にさわる…とシラケてしまい、不評だったことや、また、セス・マクファーレンが自ら顔出しで主演した前作のウエスタン・コメディ「ア・ミリオン・ウェイズ・トゥ・ダイ・イン・ザ・ウエスト」(2014年)が笑いを誘えず、絶不評だったことで、もはや、セス・マクファーレンはウザい…とでもいった反感を買ってしまった、と、つまり、クマのぬいぐるみであれば、少々、過激なことを言っても、許されるが、生身の人間であれば、どう受けとめられるのか…?!といったリアクションを予想できなかった誤算の経緯が少なからず影響してしまっているように思われますし…、


テッド 2メイキング・ビデオ



クマのぬいぐるみは、明らかにクマのぬいぐるみだと一見して、結論は出ているのに、そのクマのぬいぐるみは人間か、どうか?!といった人権や、市民権をあえて、法廷で問う…という裁判がらみの展開も、ハレンチなコメディ映画の続篇の展開としては、興を殺いで、期待に反してしまったかもしれませんし、出口調査の結果は、B+の評価ですから、観客の反応は、まぁまぁ、おもしろい…といった程度で、第1弾のように大爆笑とまではいかなかったようです。よって、口コミでの観客動員の拡がりが、あまり期待できないため、初日金曜日の売り上げが約1,330万ドルだったのに対して、日曜日には850万ドルにまで落ち込んでしまう…と、数字をただ、当たり前のように下げ続けるだけになってしまったようですね。

なお、「テッド 2」の封切り興業の観客の約6割が男性で、半数以上が25歳以上のアダルト層といった割合の分布になっています。

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《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。








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