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「ゴジラ」(2014年)のギャレス・エドワーズ監督が、「スター・ウォーズ」を戦争映画として描いたという視点において、同じジャンルに属する「ローグ・ワン」は、デジタルカメラで撮影されたのに、あえて、その映像を70mm のフィルムに焼いて、2D上映するIMAXシアターでのみ…という大変に贅沢、かつ限られた条件だけに、ほとんどの映画ファンが、その冒頭にアタッチされる「ダンケルク」の約7分間の特別映像を、この週末に目にすることはできないでしょうが、その代わりに約2分10秒の予告編を、製作・配給のワーナー・ブラザースが披露してくれました…!!







一昨日の火曜日に初公開された計2点のポスターを紹介して告知しておいたクリス監督の戦争映画の最新作「ダンケルク」の新しい予告編です…!!、1997年に発表した短編映画「ドゥードゥルバグ」から実質的に始まったと言えるクリス監督のキャリアが、祝20周年を迎える新年2017年に封切られるメモリアル映画の「ダンケルク」は…、


これまでに発表された出世作の風変わりなスリラー「メメント」(2000年)、代表作のコミックヒーロー映画「ザ・ダークナイト」トリロジー、他人の夢に侵入する「インセプション」(2010年)に、宇宙に飛び出す冒険が、やがて時空を超えた物語に発展した「インターステラー」(2014年)といったSF映画とは異なり、1940年5月末から翌6月はじめの当時に、第二次大戦を戦っていた連合軍が行った “ ダイナモ作戦 ” の史実を題材にしていることから、クリス監督が初めて、まったくの現実を描いた新境地の戦争映画!!と言える超大作です…!!


なので、お話としては、フランス北端の「ダンケルク」に追いつめられ、敵のナチの軍勢によって包囲をされてしまった連合軍が、自分たちが背にした海を越えて、イギリスのドーバーを目指し、撤退することに…!!と筋書きが終わりまでわかっているので、過去のクリス監督の作品のように意表を突いたドンデン返しはなく、戦争実話を正面切って描いたドラマになるかと思われますが、それにしても、戦争映画なのに戦いではなく、敗走を描く…というのが、


クリス監督らしい、ひねりを効かせた部分と解釈できるのかもしれませんし、敵に周囲を囲まれながら、いったい、どうすれば、計33万8,226名もの兵を逃がすことができるというのか?!、まったくの現実ながら、 “ ダイナモ作戦 ” が “ 第二次大戦の奇跡 ” と見なされていることを踏まえると、クリス監督の映画は、やっぱり、現実離れしている…!!と考えることもできるのかもしれません…!!


とは言え、戦争映画なのに戦わずに逃げる負け戦を描いて、それがおもしろいのか…!?という見方をされる方も当然、いらっしゃるかと思います。そうした指摘の通り、この大規模な撤退作戦によって、兵が敗走したことで、フランスはナチに降伏するハメになっただけに、“ ダンケルクの戦い ” は、まさに負け戦だったわけですが、しかし、敵に背を向けるな!!とばかりに玉砕を選ぶ特攻ではなく、とりあえず生きろ!!と、兵たちを逃がすことを選び…、


それに成功して、計33万8,226名の命が救われたことで、逆に連合軍の士気はあがり、結果的に独裁者を倒す勝利に結びついたことを振り返ると、ここで逃げたことが勝利への転換点だったのでは…?!と考えることもできるため、予告編では “ The Event That Shaped Our World ” = “ 我々の世界を形づくった出来事 ” というコピーを “ ダイナモ作戦 ” に与えて、現在の私たちの暮らしがあるのは、この逃げるが勝ちのおかげ!!と訴えてくれています!!


結末の解釈が問われた「インセプション」も、仔細に映像をチェックすれば、レオナルド・ディカプリオは再び、自分の子どもたちと暮らすことができたハッピーエンドでしたし、「ザ・ダークナイト」トリロジーの結末も、クリスチャン・ベールのブルース・ウェインは、ようやく両親の死のトラウマから解放されて、自分自身の人生を歩み始めることができた…というハッピーエンドでした。そして、「インターステラー」は…、2年前封切りの映画なので、もしかすると、まだ観ていない人がいるかもしれないので、あえて書きませんが…、


そうした過去の作品で観られたクリス監督のヒューマニズムの作家性からすると、死んで花実が咲くものかッ!!、戦争だけど戦わずに逃げて生きる!!、生き残った者こそが真の勝者だ…!!というテーマが伝わってくる「ダンケルク」は、まさにクリス・ノーラン監督20周年記念作品!!として、同監督の人間賛歌が、この上なく描かれた作品だと期待できるのではないでしょうか…?!、また、クリス監督の映画の特徴としては…、


前述のデビュー作「ドゥードゥルバグ」や、「メメント」、それに「ザ・プレステージ」(2006年)でも顕著だったと言えそうですが、同じところを堂々巡りして、深みから脱出できない…という状況や、人物の心理がくり返し、描かれていたのに対して、この「ダンケルク」では、海を越えて一目散にイギリスのドーバーに逃げる!!と、物語の流れが一直線で、目的地もハッキリしているだけに、クリス監督自身も、自分の中で何かがふっ切れたのかもしれませんね…!!


この「ダンケルク」で、第二次大戦当時の光景を描いたカメラマンは、「インターステラー」から新たにコンビを組んだホイテ・ヴァン・ホイテマ。音楽は、おなじみのハンス・ジマー。脚本はクリス監督自身が単独で仕上げています!!


主な出演者は…、いわゆるチーム・ノーランのメンバーのキリアン・マーフィー、トム・ハーディといった常連のほか、「ブリッジ・オブ・スパイズ」(2015年)でオスカーを受賞した巨人のマーク・ライランス、「ヒッチコック」(2012年)のジェームズ・ダーシー、「シンデレラ」(2015年)のケネス・ブラナー監督、大抜擢を受けた新人のフィオン・ホワイトヘッドに、ワン・ダイレクションの歌手のハリー・スタイルズが、この「ダンケルク」で本格的に俳優として、デビューを果していることが話題になっています…!!


北米での封切りについては、映画はフィルムで撮影して、フィルムで上映するもの!!というクリス監督のこだわりに則って、昔ながらのフィルムで上映する映画館では新年2017年7月19日に先行公開!!、その他のデジタル上映の映画館では、2日遅れの7月21日に全米公開の予定です…!!


さて、CIAリーダーの映画通のみなさんは、クリス監督の戦争映画「ダンケルク」のイメージが、ようやく、かいま見えたかもしれない新しい予告編をご覧になって、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!



Warner Bros. Pictures announced today that principal photography on the epic action thriller “Dunkirk” is underway in Dunkirk, France. Christopher Nolan (“Interstellar,” “Inception,” “The Dark Knight” Trilogy) is directing “Dunkirk” from his own original screenplay, utilizing a mixture of IMAX® and 65mm film to bring the story to the screen. The production will shoot in France, Holland, the UK and Los Angeles.

“Dunkirk” opens as hundreds of thousands of British and Allied troops are surrounded by enemy forces. Trapped on the beach with their backs to the sea they face an impossible situation as the enemy closes in.

“Dunkirk” features a prestigious cast, including Tom Hardy (“The Revenant,” “Mad Max: Fury Road,” “Inception”), Mark Rylance (“Bridge of Spies,” “Wolf Hall”), Kenneth Branagh (“My Week with Marilyn,” “Hamlet,” “Henry V”) and Cillian Murphy (“Inception,” “The Dark Knight” Trilogy), as well as newcomer Fionn Whitehead. The ensemble cast also includes Aneurin Barnard, Harry Styles, James D’Arcy, Jack Lowden, Barry Keoghan and Tom Glynn-Carney.

The film is being produced by Nolan and Emma Thomas (“Interstellar,” “Inception,” “The Dark Knight” Trilogy). Jake Myers (“The Revenant,” “Interstellar,” “Jack Reacher”) is serving as executive producer.

The behind-the-scenes creative team includes director of photography Hoyte van Hoytema (“Interstellar,” “Spectre,” “The Fighter”), production designer Nathan Crowley (“Interstellar,” “The Dark Knight” Trilogy), editor Lee Smith (“The Dark Knight” Trilogy, “Elysium”), costume designer Jeffrey Kurland (“Inception,” “Bullets Over Broadway”), and visual effects supervisor Andrew Jackson (“Mad Max: Fury Road”).

Warner Bros. Pictures is distributing “Dunkirk” worldwide and has slated the film for a July 21, 2017 release.




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